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標津サーモン科学館
標津の西の外れの標津川沿いに標津サーモンパークがある。この標津サーモンパークの中核施設として1991年に建設されたのが標津サーモン科学館だ。ここはサケ専門の水族館で世界に生息しているサケの仲間18種30種類以上を展示しており、日本一のサケの水族館でもある。大小多くの水槽に多くの魚が飼育され、小さな水槽の並ぶ稚魚コーナーではサケの稚魚が、中水槽や大水槽ではイトウやサケ・マスの群泳を見ることができる。またサケ展示室では「サケの生態」「サケの回遊」「標津のサケ漁業」「サケと人間」について模型やパネルで展示し、映像室では巨大なスクリーンでサケの誕生から回帰までを12分にまとめた「サケの一生」や14分の映像「標津とサケ」を上映しており、展示内容はしっかりしている。しかし何よりこの水族館の最大の魅力は魚道水槽だ。魚の通る水路をガラス張りにして観察できるようにしているので、2〜8月はシロザケの稚魚、ヤマメ等の群泳が見られ、9〜10月は標津川に回帰したシロザケ、カラフトマス 、サクラマスの遡上の様子がガラス越しに見られるのだ。もちろん標津川にかかる観覧橋からも豪快な遡上を見る事もできる。他にも地上30m展望塔からは知床連山や国後島、標津川などの雄大な360度の景色を楽しむ事もできる。この科学館の特色は海水タッチプールなど魚や生き物に直接触れる事ができるようになっており、川の広場ではイトウに餌やり体験ができたり、チョウザメに指を食べられる体験ができるのは面白い。入館料は610円必要だが、北海道の施設には珍しくEdy払いも可能。サケの遡上の季節にはぜひとも訪れたい場所だ。
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標津サーモン科学館の展望塔から見た標津川のパノラマ
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標津サーモン科学館の全景
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館内の水槽各種
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