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ポー川史跡自然公園
標津の町から国道335号線を北に3kmほど走るとポー川史跡自然公園がある。このポー川史跡自然公園は史跡「標津遺跡群伊茶仁カリカリウス遺跡」及び天然記念物「標津湿原」を保全し、その自然・歴史・文化に関する資料を収集・展示する事を目的に1980年に開園した。630ヘクタールもの広大な公園は歴史民俗資料館と開拓の村のある公園入口エリア、湿原性植物の広がる広大な標津湿原、1000年前の史跡伊茶仁カリカリウス遺跡の3つのセクションがある。入口にある歴史民俗資料館はビジターセンターも兼ねており、内部には天然記念物標津湿原や国史跡伊茶仁カリカリウス遺跡、古代北方民オホーツク文化人の末裔にあたるトビニタイ文化の資料、湿原の自然情報、標津町の歴史などが展示解説されている。この歴史民俗資料館は入館料が無料なので、広大な園内に足を踏み入れる前にここで事前学習する事をお勧めする。歴史民俗資料館から先は有料エリアとなり、221ヘクタールの広さの標津湿原の中を700mの木道が続き、その先に伊茶仁カリカリウス遺跡のある407ヘクタールのミズナラ林に入る。この林の中には2549軒もの竪穴住居跡群があり、うち2軒は竪穴住居が復元され内部にも入ることができるようになっている。他にもヒグマの展示コーナーのある森のギャラリーやミズナラ巨木などが存在する。歴史民俗資料館の裏には開拓の村があり、大正から昭和のはじめ頃にかけて農地の開拓が盛んに行われた頃の学校や農家、サケ番屋などの建物が再現されている。かつてこの公園にはキャンプ場が存在したが現在は閉鎖されている。
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ポー川史跡自然公園の歴史民俗資料館の外観
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ポー川史跡自然公園の歴史民俗資料館の内部
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映像コーナー
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開拓の村
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伊茶仁カリカリウス遺跡の竪穴住居跡群
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キャンプ場跡
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標津湿原の中を700mの木道が続く
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ミズナラの木
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