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マッカウス洞窟
羅臼の町から道道87号線を2kmほど北東に走った左手にある洞窟がマッカウス洞窟だ。マッカウス洞窟は巨大な海蝕洞で奥の方には幻想的な光を放つヒカリゴケが自生している。ヒカリゴケはヒカリゴケ科ヒカリゴケ属のコケのことでその名の通り暗所ではエメラルド色に輝く。これはヒカリゴケ自身が光るのではなく、糸状に伸びた茎の部分にレンズ状の細胞が並び、これが周囲の光を反射してエメラルド色に輝く。よって見る角度によって光の強さなどが違って見える。マッカウス洞窟のヒカリゴケは親の細胞である胞子体と子の細胞である原糸体なる数カ所のコロニーから形成され、ヒカリゴケの自生の規模としては国内最大のため、北海道の天然記念物に指定されている。また冬はヒカリゴケに代わって氷の柱「氷筍」が見られる。ここは1858年に松浦武四郎が野宿をした場所としても知られている。マッカウス洞窟は羅臼八景に選ばれているが、洞窟が崩れる恐れがある為、残念な事に現在は洞窟の中に入ることができない。このマッカウス洞窟は「北の国から2002遺言」でロケが行われた場所でもある。
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マッカウス洞窟の全景
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マッカウス洞窟内部
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