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北方民族博物館
網走市の天都山頂上近くにオホーツク流氷館と共に存在するのが北方民族博物館だ。オホーツク文化をはじめとする北方地域に独自に栄えた文化と歴史を研究・展示する目的で1991年に建設された。日本で唯一の北方民族の文化を専門に紹介する博物館で、アイヌをはじめイヌイトやコリヤーク、スオミなど北方圏に暮らす諸民族の衣・食・住・生業・精神文化・文化の伝承や、北海道のオホーツク海沿岸にかつて栄えていたオホーツク文化を中心に展示している。各コーナーにはそれぞれの民族の衣装や住居、文化などが展示され、モニターで映像を上映している。アイヌ民族に特化したわけではないが展示物は豊富で、「ディスプレイデザイン賞優秀賞」を受賞しただけのことはあり、博物館内の照明や効果音など雰囲気満点だ。北海道の各地に存在する地元の郷土資料館などはただ単に現物の展示と解説パネルを並べただけというのが多いが、こういったテクニックを見習ってほしいものだ。展示は自分で見て回るだけでなく、事前に予約すれば無料で30分程度、解説員が展示内容を解説してくれるサービスもある。他にも情報普及室では北方民族に関する数多くの図書が閲覧できるほか、ビデオも北方民族に関するビデオも視聴できる。入館料は450円だが、日本唯一の北方民族の博物館で北方民族の歴史や生活を勉強するのもよいだろう。
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北方民族博物館の全景
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北方民族博物館入り口のマンモス
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北方民族の衣装
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北方民族博物館の内部
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