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ホタテ養殖発祥の地碑
サロマ湖の南の湖岸にある道の駅「サロマ湖」から国道238号線を西に1.6kmほど走った所に富武士漁港がある。この富武士漁港の入り口にある石碑がホタテ養殖発祥の地碑だ。海産物が豊富な北海道の中でもホタテは出荷額で1番を維持している。これを可能としたのがホタテの養殖だ。サロマ湖ではかつてカキ採取が盛んに行われていたが、1929年に永久湖口の開口に伴い湖水が汽水から海水へと変わり、カキが激減してしまった。そこでホタテ採取を考え、当時行われていたカキの採苗法を真似、1934年から栄浦の常呂漁協にてホタテの養殖を試みたが、冬期に湖面が凍結するサロマ湖でホタテが大きくなるまで養殖する事はできず、稚貝を育てて湖面が凍結する前に放流するのを繰り返したが、これも漁獲量の増大には結びつかなかった。1960年代になってニシンが獲れなくなり漁民は窮乏したため、この富武士の佐呂間漁協においてホタテ養殖技術の開発に着手し、1964年に湖面が凍結する冬期間のみホタテを吊した縄を所定の深さまで沈める事で1年を通しての養殖が可能となった。この方法は半世紀を経た現在においても基本原理は同じままの養殖が行われており、この発明を記念して1985年に富武士漁港の入口にホタテ貝の形をしたホタテ養殖発祥の地碑が建てられた。漁港の入口と言うより、道の駅「サロマ湖」から西に走った一番最初の信号のある交差点の角にある駐車場の一角に石碑があり、気を付けていれば国道を走りながらでも見ることはできるだろう。
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ホタテ養殖発祥の地碑
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交差点の駐車場にある
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