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稚内公園
稚内市街のすぐ西側の丘の上にある公園が稚内公園だ。稚内公園には樺太で亡くなった人々の慰霊と、異国になってしまった樺太への望郷の念を込めて建てられた氷雪の門や九人の乙女の碑、南極物語で一躍有名になったタロとジロの功績をたたえて建てられた南極観測樺太犬記念碑・樺太犬供養塔、そしてキャンプ場などがある。さらに公園内には開基百年記念塔北方記念館があり、その一階には稚内や北海道北部の資料、そして伊能忠敬や間宮林蔵の業績などが展示されている。特に伊能大図の北海道部分の巨大な地図が床に貼られているのは見物だ。二階には開拓直後の稚内の様子や、1945年に樺太の真岡でソ連軍の侵攻にもかかわらず郵便局で電話交換の職務を全うし、いよいよソ連軍が迫り交換室にも銃弾が飛び込むようになると「皆さんこれが最後です、さようなら、さようなら」の電話を最期に自決した9人の乙女の記録が残されている。80mの高さの開基百年記念塔からの眺めは素晴らしく、眼下に稚内市街はもちろんの事、南には広大なサロベツ原野、東にはオホーツク海、西には利尻島、礼文島、北にはサハリンの島影を見渡す360度の大パノラマが見られる。この記念塔は夜間も営業しており、稚内の夜景を楽しむこともできる。
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開基百年記念塔から見たパノラマ
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稚内公園から見た稚内市街の夜景
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開基百年記念塔の外観
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開基百年記念塔の展望台内部
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北方記念館の内部
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伊能大図の北海道部分
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氷雪の門
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九人の乙女の碑
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