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南浜湿原
利尻島の南側、オタトマリ沼から2km南西の南浜の集落の西の端にある湿原が南浜湿原だ。この南浜湿原は火口跡に海面上昇によって水がたまり、その後の海岸後退によって今から4500年前に誕生した面積6ヘクタールの小さな湿原だ。その湿原にはアイヌ語で湧水池のある湾という意味のメヌウショロ沼がある。このメヌウショロ沼の周囲には1周400mの遊歩道と、さらにその奥にも1周500mの遊歩道があり、6月になるとイソツツジやツルコケモモ、ワタスゲなど湿性植物・高山植物が数多く見られ、特にタチギボウシは美しいとされる。南浜湿原と書かれた看板と車3台くらい止められるだけでトイレもない寂れた場所で、オタトマリ沼と違って観光客も圧倒的に少ないが、晴れていればメヌウショロ沼越しに利尻山が見られ、景色はオタトマリ沼にも負けないほど美しい。さらに風次第では逆さ利尻富士も見られるとあって、利尻山や湿原に咲く花を見ながら遊歩道を散策するのがよい。ただしメヌウショロ沼越しに利尻山が見られるのは入口部分からだけで、遊歩道を歩いてもこれ以上の眺望は望めない。
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南浜湿原
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メヌウショロ沼と利尻山
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