|
言問の松
豊富町の北の端、サロベツ原野の北の端にある比較的大きな沼が兜沼だ。その姿がかぶとに似ていることから名づけられた兜沼の西側の道道763号線沿いのほとりある樹齢1200年のイチイの木が言問の松だ。明治時代、入植した開拓者が土地の開拓のために切り倒そうとしたが、何人もケガをしたり病に伏したため、神のお告げがあると考え、とうとう土地の守り神として敬愛されるようになった。この「こととい」の名は、この老樹に昔の事を訊ねると、何事でも知っており語ってくれると信じられた事に由来している。地元では地域のシンボルとして標識の設置やシメナワ、草刈りなどを行っている。またこの言問の松は北海道記念保護樹木として保護されており、葉が枯れるなど樹勢に陰りが見られるとの事で1989年には風上側に大きな防風ネットが建てられ、見栄えが少し悪くなった。しかも2004年には台風で防風ネットが倒れてしまい、言問の松を守るための防風ネットが逆に枝を折るというトラブルも発生している。この老木を見ると何でも訊ねたくなるから不思議だ。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
言問の松
|
言問の松
|
|