|
サロベツ湿原センター
道道106号線と国道40号線を結ぶ道道444号線を走ると、サロベツ原野の東の端の林に囲まれた中にサロベツ湿原センターがある。かつてサロベツ原生花園は今よりも1.5kmほど西のサロベツ原野のど真ん中にあったが、乾燥化が進み原生花園の植物も年々減少したため、2011年に三井東圧工場跡地を利用した今の場所に移動し、建物と木道もリニューアルした。サロベツ湿原センターには全長1kmの木道の上からサロベツ湿原を見学する自然観察路があり、途中には2ヶ所の展望台もあってサロベツ湿原の自然を肌で体感できるほか、ワタスゲやツルコケモモ、年に2日しか開花しないエゾカンゾウなどの珍しい花が咲く。この木道では吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」のロケが行われた。入り口にはサロベツ湿原センターがありサロベツ原野形成の歴史や自然などがパネルやビデオなどでわかりやすく紹介している。この場所が三井東圧の泥炭採掘工場跡地を利用していることから隣には泥炭産業館があり、屋外にも大きな浚渫船が展示されている。また近くにはレストハウスサロベツがあり、サロベツ産のジャガイモを塩ゆでしてから豊富産の牛乳でといた小麦粉のころもをつけて揚げたあげイモが名物だ。初夏のシーズンを外すと本当に何もない原野が広がるだけだ。サロベツ原野や利尻山の景色を楽しむなら、ここよりもサロベツ原生花園跡地の方がお勧めだ。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
サロベツ湿原センター展望台から見たサロベツ湿原のパノラマ
|
サロベツ湿原センターと利尻山
|
木道からも利尻山がよく見える
|
サロベツ湿原センターの外観
|
サロベツ湿原センターの内部
|
レストハウスサロベツの内部
|
あげいもセット
|
浚渫船
|
泥炭産業館の内部
|
|