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天塩川歴史資料館
天塩の町中、メインストリートとなる旧道沿いにあるレンガ造の建物が天塩川歴史資料館だ。このレンガ造りの威風堂々とした建物は1951年に役場庁舎として建設された。それ以来、天塩町役場として使用されたが1979年に新庁舎が建設され役場は移転、その後、筑波大学の研究施設として使用されたが1989年からは天塩町の歴史に関する資料を収集、保存、展示して郷土文化の向上と産業経済の振興に寄与することを目的として天塩川歴史資料館として利用されるようになった。内部は母なる川、天塩川とともに歩んだ町の歴史を想起し、先人の大いなる遺産を継承できるように資料館1階にはニシン漁の様子や長門船を再現した「川と海のくらし」、当時の人々の暮らしぶりがうかがえる「街のくらし」などの歴史的展示、2階は数多くの農機具を展示した「原野のくらし」や、教育資料を展示した「知を啓き、次代を拓く」、姉妹都市であるアメリカ合衆国アラスカ州ホーマー市関連の「北方圏への夢」のテーマ別に展示されている。特に目を引くのが入ってすぐの玄関先に長門船と呼ばれる当時天塩川沿いに運行していた荷役船の1/2スケールの復元船が展示され、陸路が発達していない時代の重要な交通路であった天塩川を、上りは米、味噌、酒、呉服、雑貨などの生活物資を、下りには農産物や薪炭を積んで往復していた時代のことが忍ばれる。また昭和初期の天塩の町の様子が大きな地図と模型で再現され、当時を知ることができる。約300万年前と推定される世界最古のコクジラ化石「テシオコクジラ」も展示されている。
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天塩川歴史資料館の外観
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入り口に展示された長門船
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農機具の展示された原野のくらし
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内部は比較的広い
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