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オロロン鳥のモニュメント
オロロン鳥とはチドリ目ウミスズメ科の鳥で正式名称はウミガラスといい、その鳴き声からオロロン鳥と呼ばれている。日本では天売島を始めとしたごく一部の限られた地域で数十羽のみが生息する状況。もともと1938年には天売島に4万羽のオロロン鳥が生息していた。オロロン鳥は空を飛べるだけでなく海の中を潜るのも得意で、10mくらいの深さまで3分間ほど潜ることができ、その間に小さな翼を使って海中を泳ぎエサを捕食する。
しかしその潜水能力の高さが災いし1960年代に天売島周辺で盛んに行われたサケ・マス流し網漁業により、網にかかった魚を捕ろうとして水中で自ら網にかかって溺死するオロロン鳥が続出。さらに繁殖地である天売島でもオオセグロカモメや野良猫の増加により卵を食べられてしまい、わずか半世紀ほどのうちに十数羽まで激減してしまった。現在はデコイを設置したりして繁殖数を増やす努力をしているが効果は少なく絶滅の危機に瀕している。そんなオロロン鳥が日本海沿岸沿いを飛んでいた石狩から稚内までの国道231号線、国道232号線、道道106号線をオロロンラインと呼ぶ。このオロロンラインの羽幌の町の南側と北側の国道沿いにオロロン鳥のモニュメントがある。特に北側のモニュメントには車を止めることのできる駐車場もあるので写真撮影には適している。他にも羽幌港のフェリーターミナルや焼尻港、天売港など5ヶ所に設置されている。国道沿いにありオロロンラインを代表するモニュメントだけに羽幌町北側のモニュメントだけはぜひとも撮影したい。
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羽幌南側のオロロン鳥のモニュメント
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羽幌北側のオロロン鳥のモニュメント
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焼尻島のオロロン鳥のモニュメント
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天売島のオロロン鳥のモニュメント
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