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モエレ沼公園
札幌の中心から北東に9kmのところにある都市公園がモエレ沼公園だ。アイヌ語で静かな水面・ゆったりと流れるを意味する「モイレペツ」から名付けられた。ここは1979年から1990年間でゴミ処理場として利用され、その間に約270万トンのゴミが埋め立てられたが、ゴミで満杯となったためゴミ処理場は移転。そしてその跡地に札幌市環状グリーンベルト構想の一角として公園を作ることになった。公園の建設は1982年から始まり、1988年には日系米国人の彫刻家イサム・ノグチ氏が設計に参画した。しかし彼は公園全体を一つの彫刻と見なすダイナミックなマスタープランを完成させた直後に急死。以後、彼のマスタープランに基づいて公園は建設され、2005年に完成した。189ヘクタールの広大な公園にはビーチやサクラの森、人工のモエレ山、海の噴水、テニスコートに野球場、陸上競技場、野外ステージやミュージックシェル、そして120基以上の遊具に、イサム・ノグチ氏の彫刻の数々が展示され、まさに総合公園にふさわしい概要となっている。その中でも特にイサム・ノグチ氏がこだわったのがモエレ山、通称プレイマウンテンた。彼の数十年来の構想をこのモエレ沼公園で実現させたが、彼がこのプレイマウンテンを目にすることはなかった。高さ50mのプレイマウンテンからは360度の視界があり、石狩平野を囲む山脈を一望できる、公園内随一の展望スポットとなっている。
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モエレ沼公園のプレイマウンテン頂上から見た札幌のパノラマ
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札幌中心部
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麓から見たプレイマウンテン
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