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酪農と乳の歴史館
札幌駅の東3kmほどの場所の雪印メグミルク札幌工場の敷地の中にある建物が酪農と乳の歴史館だ。この歴史館は雪印メグミルク株式会社創業以来の歴史を物語る重要文献や貴重な資料等を収集、製造機械などの実物標本によって発展の歴史的経過を後世に正しく伝承するため1977年に雪印史料館として建設された。しかし2000年に15000人ほどが感染した雪印乳業集団食中毒事件や2002年には子会社の雪印食品が狂牛病に起因して牛肉産地偽装事件を起こし、雪印食品は廃業、雪印乳業も牛乳、ヨーグルトなどの市乳事業を日本ミルクコミュニティ(メグミルク)に分社化、この歴史館も雪印史料館から酪農と乳の歴史館に名前を変えて現在に至る。歴史館内部は2階に牛乳やバターなどの乳製品の工程とその移り変わりがわかるように創業当時の製造機械などが展示されている。また現在使用されている工場の設備を1/30にした擬似的に動作するミニチュア模型があり、乳製品製造のフローが一目でわかるようになっている。3階には創業当初から現在に至るまでの雪印乳業と雪印メグミルクにまつわる資料や乳製品のパッケージや広告、パンフレット、さらに牧牛場の様子などが数多く展示されている。酪農と乳の歴史館は自由に見学することはできず見学ツアーでのみ見学できる。雪印メグミルクにはカツゲンという名の乳酸菌飲料が北海道のみの限定で販売されている。このカツゲンは「勝つ源」の語呂合わせから受験生やスポーツ選手の人気が高く、販売開始から50年を記念して2006年に、この見学ツアーの集合場所に勝源神社が設置され、自由に参拝することができる。
酪農と乳の歴史館は2004年に北海道遺産に、2009年に国の近代化産業遺産に登録されている。
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酪農と乳の歴史館
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勝源神社
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