|
千歳清酒ミュージアム
JR札幌駅の1.5kmほど南東、豊平川近くにある博物館が千歳清酒ミュージアムだ。1872年に能登から来た柴田與次右衛門は札幌のこの地で柴田酒造店を開店。当時はどぶろくなどの濁り酒を造っていたが売れ行きが好調なことから数年後には清酒を造り始め北海道の酒造業の幕を開けた。その後柴田酒造店は1928年に日本清酒株式会社となり、粘りが少なくさらりとした飲み口で切れが良い札幌唯一の地酒「千歳鶴」を造るようになる。そして千歳鶴の酒づくり文化を発信し、お酒のあるライフスタイルをご提案するコミュニケーション空間としてこの酒造の隣に2002年にオープンしたのが千歳清酒ミュージアムだ。和風モダンのハイセンスな建物に一歩入ると、明治中期、伊達市に建てられた味噌醤油蔵の古材を利用した天井梁や金賞受賞蔵が待ち受ける。酒づくり資料展示コーナーではかつて実際に使われていた木製の仕込み桶や名杜氏・津村弥の醸造日誌をはじめ、創業当時からの歩みや懐かしいPRポスター、酒造工程を説明する映像などで酒造りを説明する。試飲カウンターでは館内のほとんどの清酒・リキュール・甘酒などを試飲する事ができる他、仕込水で淹れたコーヒーや酒粕ソフトクリームなどもある。また地下150mから汲み上げている酒づくりに最適な中硬水である仕込水もある。ただこの施設はミュージアムと名付けられていて確かに展示もあるが売店がメインの商業施設の感はぬぐえない。
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと
千歳清酒ミュージアム
|
千歳清酒ミュージアムの内部
|
試飲コーナー
|
仕込水もある
|
|