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札幌市豊平川さけ科学館
札幌の南7km、真駒内公園の北側にある施設が札幌市豊平川さけ科学館だ。かつて札幌の中心部を流れる豊平川では、水質の悪化によって長い間サケの回帰が途絶えていた。しかし1960年代になると下水道の整備によって次第に水質は回復。1979年春には豊平川へのサケ稚魚の放流が再開され、1981年以降、親ザケとして豊平川に帰って来るようになった。そのサケのふ化・放流を続けるためのふ化場と、サケについて学習するための施設として1984年にカラマツ材を使用したログハウス風の札幌市豊平川さけ科学館が開館した。入ってすぐの展示ホールにはサケの生態に関する展示があり、サケの剥製による産卵行動と産卵床のジオラマ展示や「豊平川のさけ」「カムバックサーモン運動」などの映像も上映され、さけがその一生をどのように過ごしているのか卵のふ化から海に出て、再び川に戻って産卵するまでをわかりやすく解説している。その隣の飼育展示室ではサケの仲間のオショロコマのほか、タイセイヨウサケやレイクトラウト、カットスロートトラウトなどをさけの年齢毎に水槽で展示している。地下観察室には計7面、30トンの池があり、水族館のように横からイトウなどが観察できる。少し離れた場所にあるさかな館では「豊平川の生物」というテーマで、札幌市内に生息する淡水魚を中心に、カエル・サンショウウオ・ザリガニ・エビ・カニ・カメなどを展示している。
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札幌市豊平川さけ科学館の外観
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札幌市豊平川さけ科学館の内部
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さかな館の外観
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さかな館の内部
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