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琴似屯田兵村兵屋跡
札幌から5kmほど西北西、函館本線琴似駅の近くに琴似屯田兵村兵屋跡がある。北海道の防衛と開拓の任に当たるため1874年から30年間に渡って多くの屯田兵とその家族が本州から北海道へと移住した。札幌にも1874年に琴似屯田兵村に入植した。この琴似屯田兵村は正式名称を屯田兵第1大隊第1中隊といい、本部施設や学校などの他、208戸の兵屋が建設された。兵屋跡にある建物はこの208戸あった建物の1つである第133号兵屋を復元したもので清野専次郎とその家族が住んでいた。この兵屋は1970年までこの場所にあったが1972年には改築され建設当初のまま復元されいる。土間、囲炉裏、縁なしの畳、雨戸など当時の北海道には見られない建築様式が多かった。当時は1戸あたり50坪の宅地が与えられ指揮官が管理しやすいように住宅を密集させたため農地からは離れることとなった。1982年には文化財保護法に基づき国の史跡に指定され2004年には北海道遺産に選定されている。琴似屯田兵村兵屋跡は札幌の街中にあり琴似駅のすぐそばで交通の便もよく訪れる人もそこそこいる。内部も忠実に再現されており当時の屯田兵の暮らしを知る事ができる。
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琴似屯田兵村兵屋跡
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琴似屯田兵村兵屋跡の内部
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当時の建物が復元されている
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札幌の街中にある
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