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旧久保商店
JR小樽駅の東南東1kmほどの場所、通称小樽港線の1本西側の南北にかけて堺町通りがある。ここは小樽浪漫館からオルゴール堂本館までの約900mに渡って続く商店街だ。1986年に小樽運河が現在の姿に新しく生まれ変わったことを契機に小樽観光ブームが到来し、堺町通りには観光関連施設や店舗が次々にオープンし観光客で賑わう商店街となった。この堺町通りの中央付近の交差点の正面にあるのが旧久保商店だ。1890年に福井から小樽にやって来た久保与三五郎がここで洋物小間物雑貨卸を始め、1907年にこの場所に木造2階建ての店舗を建築した。長い間、小間物雑貨商店として使われていたが1985年からは和風商店の趣を残しながら甘味処のさかい家に再利用されている。堺町通りの歴史的景観を形成する主要な建物になっており、1992年には小樽市都市景観賞を受賞、翌1993年には小樽市指定歴史的建造物に指定されている。久保商店時の写真によれば、道路側の下屋は母屋から蔵(木骨石造)まで一体に続き、蔵は前後に2棟並んでいて、母屋の1階は店先として開放できる引戸が入っている。
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旧久保商店の外観
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旧久保商店の売店
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さかい家の内部
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さかい家のケーキセット
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