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小樽鰊御殿
小樽の北7km、高島岬の先端の日和山灯台の隣にあるのが小樽鰊御殿だ。元々この建物は、にしん網元である田中福松氏が1898年に北海道泊村に建設したもので、それを1958年に現在の小樽市に移築した。1960年には「北海道有形文化財鰊漁場建築」として北海道で第一号の文化財に指定された。明治後期の積丹半島は、にしん漁最盛期でもあり、当時建設された多くの現存する建物の中でもこの施設は大規模で、総面積は611.9平方メートルある。北陸・東北地方の切妻造の民家様式が採用され、最盛期には120人のヤン衆と呼ばれる働き手と網元の家族が寝泊りしていたとされる。それを再現した小樽鰊御殿館内には、にしん漁やにしん加工に使われた道具や、番屋で暮らした人々の生活用具や写真などを展示している。ただ展示品そのものはそれほど多くなく、また建物の作りも小平にある旧花田家番屋に比べると鰊番屋としての特徴が少ないように感じる。高島岬の先端にあるので2階からの眺めはよい。
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小樽鰊御殿の外観
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祝津パノラマ展望台から見下ろした小樽鰊御殿
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内部は広大な部屋がある
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展示物も多い
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