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鰊御殿
寿都の町から寿都湾を挟んだちょうど向かい側、寿都の町から国道229号線を東に12kmほど走った所、漁場建築佐藤家の1kmほど南にある建物が鰊御殿だ。ここは明治の初期に福井出身の橋本与作が自身の弁財船で交易を行い、その儲けた莫大な金額で資材を集めるのに3年、建築に4年かけ当時の贅を尽くした自宅を1879年に建築したのがこの鰊御殿と言われる。床下には防湿のため6百表もの木炭をしきつめ、窓は当時ギヤマンといわれたガラスをオランダから取寄せるなど、豪華な調度品をそろえている。鰊御殿と言っても一般に言われる網元や漁師たちが寝泊りしていた鰊番屋とは異なり、橋本家は網元や漁師に品物や金を貸し、代金を数の子、身欠鰊、鰊粕等で返済してもらってこれを売る仕込屋としての建物だ。内部は一般公開されているだけでなくお宿として宿泊も可能だ。鰊御殿の国道を挟んだ向かいには追分記念碑があり、ここから寿都湾を挟んで寿都の町並みや乱立する風力発電機を見ることができる。
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鰊御殿
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追分記念碑
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