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うちわ
私にとって夏のツーリングにおいてうちわは必須のアイテムだ。北海道と言えども夏は30℃を越える暑い日が珍しくなく、普段夜になると冷え込む北海道においても気温が高いままの場合もあったりする。そんな時に活躍するのがうちわだ。
うちわ
テントの中は密室状態なのでテントに入っているとサウナ風呂のようになり暑くて汗が噴き出し寝ていられないことがある。そんな時にテント内の暑い空気を一瞬のうちに換気してくれるのがうちわだ。
よく入口が短辺側にあるテントは換気が悪いから入口がベンチレーターと一直線になる長辺側に入口のあるテントの方がよいと言う人がいるが、私の経験上ではテントの入口の違いで換気性能が変わることはほとんどない。インナーが全面メッシュになったテントならまだ効果もあると思われるが、たかがベンチレーターごときでは夏の暑い日の換気など限度がある。ましてこうした暑い日は風がない事が多く、風がなければ入口がどちらにあろうと換気には関係ないのだ。
うちわ
それよりもテントの入口を全開にしておいて適宜うちわで扇いでテント内の暑い空気を入れ換えた方がよほど効果的だ。私はかつてこのうちわの代わりをツーリングマップルで代用していたが、ツーリングマップルでは重くてかつ扇ぎにくいので、いつしかうちわを持参するようになった。うちわであれば寝ながらでも握りしめていて暑くなってきたら扇ぐということも難しくはない。夏に快適な自転車キャンプ旅をする上で必須のアイテムといえよう。
裏は山本五十六の教訓が書かれている
私が愛用するうちわは海上自衛隊横須賀地方総監部が作ったうちわだ。これの特徴は一般的なうちわよりも一回り小さくて持ち運びが便利なだけでなくその分重さも軽い。さらにいいのはうちわの裏には山本五十六教訓の「やって見せ言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ」が書かれていることだ。
表は五省が書かれている
そしてうちわの表には1932年に当時の海軍兵学校長、松下元少将が創始した五省が書かれている。
一、至誠に悖るなかりしか(誠実さや真心、人の道に背くところはなかったか)
一、言行に恥ずるなかりしか(発言や行動に過ちや反省するところはなかったか)
一、気力に欠くるなかりしか(物事を成し遂げようとする精神力は十分であったか)
一、努力に憾みなかりしか(目的を達成するために惜しみなく努力したか)
一、不精に亘るなかりしか(怠けたり面倒くさがったりしたことはなかったか)
この五省は戦争中だけでなく海上自衛隊幹部候補生学校では就寝前に唱和したり、アメリカ海軍もアナポリス海軍兵学校に英訳文を掲示するほどの由緒正しき訓戒だ。
サイズ:235mm×340mm
重さ:25g
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