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ジプカプラス2
北海道自転車ツーリングでキャンプ生活をしていると暗くなってから自炊したりテント内で作業したり夜中にトイレに行くのにヘッドライトが必要となる。私が使用しているヘッドライトはおフランスのペルツ社製のジプカプラス2だ。
これが私の使用するジプカプラス2だ
かつては同じペルツ社製のジプカ2を使用していたが、2009年にこれの後継機種ジプカプラス2が発売されたことで買い換えることにした。ジプカプラス2はジプカ2の特徴であるダイニーマ製の巻き取り式コードや、どのモードからでもスイッチを1回押すだけでOFFできるなど使いやすさは継承しつつ、大幅にモデルチェンジした。
大きく変わったのはLEDがジプカ2は砲弾型LED4連だったものが0.5WのLEDに代わり1.5倍明るくなった。さらに赤色LEDも追加されあまり明るくしたくない場合に有効だ。そしてバッテリーインジケータも追加された。代わりに重さが電池込みで65g→72gと重くなり、大きさも一回り大きくなった。
旧型のジプカ2(右側)より一回り大きい
正面からの見た目は別物と思えるほど大きく変わった。中央に0.5WのハイパワーLEDを配し、右側に赤色LED、そして左側にバッテリーインジケータがある。
このバッテリーインジケータが便利だ。なぜならこのヘッドライトは電池の消耗に応じて徐々に暗くなっていくが、ニッケル水素バッテリーだと電圧の低下が少ないので暗くなり始めると一気に暗くなりヘッドライトとして使えなくなってしまう。そんな時にこのバッテリーインジケータがあれば電池交換のタイミングを逃すこともないだろう。
電池切れの警告サインも出る
赤色LEDもお勧めだ。山小屋やライダーハウスで夜中に真っ暗な中トイレに行く時など、ヘッドライトをフルに点灯すると寝ている人に迷惑がかかるが、そんな時にこの赤色LEDを点灯すれば同室の人に迷惑をかけることもないだろう。またテントの中でポメラに入力するなら赤色LEDで十分だ。
また赤色LEDは点滅も可能なので自転車に取り付ければリアのフラッシングライトとしても使用できる。トンネルを走る時の安全策として後方に向けて点滅させて走れば後ろから追突される可能性も減少することだろう。
赤色LED
メインのヘッドライトはジプカ2では砲弾型LED4連だったものがジプカプラス2では0.5WハイパワーLEDに変わったことで光束は29ルーメン→40ルーメンに、照射距離は40m→70mになり体感的には2倍くらい明るくなったように感じる。
ただし明るくなったと言っても、キャンプ生活で夜に自炊したりトイレに行ったりするだけであればこのクラスのヘッドライトで十分だが、これ1つで夜間に山登りしたり、まして自転車のヘッドライト代わりにするには明るさが足りないだろう。
中央が0.5がWのハイパワーLED
ペルツ社製のヘッドライトはスイッチに使いやすさが集約されている。上部に付いたたった1つのボタンで5種類の点灯モードを切り替えるのだが、これがパナソニックだったら5つの点灯モードを電源OFFと合わせてスイッチ1つでグルグルとトグルさせるだけだろう。しかしペルツは使い勝手をよく考えている。
ジプカプラス2には赤色LEDと白色LEDの2つのモードがある。この2つのモードは電源ボタンの2秒長押しで切り替える。しかもこのモードは電源を切っても記憶されているので、一度赤色LEDのモードに切り替えたら電源長押ししない限りモードは切り替わらない。赤色LEDのモードは電源ボタンを押す度に「赤色点灯」→「赤色点滅」→「電源OFF」の繰り返し。白色LEDのモードは「白色点灯強」→「白色点灯弱」→「白色点滅」→「電源OFF」の繰り返しとなる。そしてペルツのすごいところは、パナソニックのようにOFFするのに電源ボタンを何度も押す必要がなく、どの点灯パターンからでも1回だけ電源ボタンを押すだけでOFFになるのだ。モードの切り替えや電源OFFのしやすさなど使ってみるとわかるが、とても考えられた機能で使いやすい。私がヘッドライトはペルツ製にこだわる理由がそこにあると言ってもよいだろう。
ボタン1つですべて操作できる
このジプカプラス2の欠点は電源にある。単四電池3本というのは使いにくい。まず3本という単位では販売していないので必ず余ることになるし、しかも72gの重さの半分は電池の重さが占めているので、これを2本に減らしただけで重量軽減と小型化に大きく貢献できる。
しかも2本に減らして昇圧回路を導入すれば電池の減りによって明るさも変化しなくなるので明るさを長時間維持できるようになる。ここはぜひとも昇圧回路を導入して単四電池2本で動くようにしてもらいたいところだ。
単四電池3本で動作する
このジプカプラス2の一番使いやすい点はダイニーマ製の巻き取り式コードにある。同じくらいのサイズのヘッドライトは各社から販売されているが、いずれも本体のサイズが同じくらいの大きさと言うだけでほとんどの場合、頭に巻くバンドが付いている。小型軽量を目指す場合このバンドが邪魔になるのだが、ジプカプラス2は巻き取り式のリールコードのおかげで携帯時にも邪魔にならないのだ。
裏に巻き取り式のリールコードがある
しかもこのリールコードは頭だけでなくどんなものにも巻くことができるので、例えばマグカップやコッヘルに巻き付けたり、テントの天井からぶら下がるユーティリティーループ(天井ループ)に挟めばランタン代わりにもなる。
リールを引き出せばマグカップにも巻き付け可能
赤色LEDの点滅モードにして自転車に取り付ければリアフラッシングライト代わりにもなる万能選手だ。
こうすればランタン代わりにもなる
ジプカプラス2は明るさを求める山登りや自転車などの用途にはあまり向かないが、キャンプ場で使うにはとてもお勧めできる商品だ。定価が6100円と高いのが問題だが、一度このジプカプラス2を使うと他の商品が使えなくなることだろう。
巻き取り式リール付超コンパクトハイアウトプットLEDヘッドランプ
・ハイアウトプット白色LED
2段階の照射レベル(最大、エコノミー)と点滅モード
・赤色LED
2つの照射モード(連続点灯、点滅)
眩しすぎず、テント内や山小屋での使用に適しています
・耐久性に優れたダイニーマ製の巻き取り式コード
・バッテリーインジケータ
電池の残量が少なくなると点灯します
・軽量かつコンパクト
LEDと電池を1つのパッケージにコンパクトに収納
・調節可能なヘッドバンド
・単四アルカリ電池3本使用(付属)
・光束 70ルーメン
・最長使用時間 185時間
・照射距離 40m
・重量 71g(カタログスペック)
・全天候型 様々な気象条件に耐えることができます
・アダプトシステム対応
・近距離を幅広く照らすワイドビーム
・定価 6100円(税抜)
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