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ムシペールα
北海道のキャンプ場には蚊が多数存在する。そんな蚊を寄せ付けない防虫剤として私が愛用しているのが池田模範堂のムシペールαだ。私は2013年までの北海道自転車ツーリングでずっとジョンソン製のスキンガードアクアを使用していた。このスキンガードアクアは特にこだわりがあって使っていたわけではなく、ホームセンターで虫除けを適当に選んで買ってきたのがこれだった。しかしこのスキンガードアクアはあまり虫除けの効果に乏しく、特に北海道のキャンプ場に多数出現するブユについてはほとんど効き目がなく、どちらかと言うと電池式の携帯虫除けの方が効果が高かったのであまり積極的には使ってこなかった。
ジョンソンのスキンガードアクアと池田模範堂のムシペールα
そもそも北海道の蚊は本州とは違う。それはブユあるいはブヨと呼ばれる蚊のような大きな吸血虫が存在するのだ。通常の蚊は刺されても腫れとかゆみが発生するだけで10分もすれば消えてしまう。しかしこのブユはとてもタチが悪くて、一度刺されると出血するだけでなく2〜3日は赤い腫れとかゆみが残り、下手に掻くと膿んで半年ほど痕が残ってしまうのだ。
もっと虫除けに効果的な防虫剤がないものかと色々探しているうちにディート成分が多く含有されているほど虫除けの効果が高いことが判明した。私が使っていたスキンガードアクアはディート濃度が5%しかないが、国内では医薬部外品としてなら10%まで、第2類医薬品としてなら12%まで認められているのだ。ならばこのディート濃度12%の商品を選ぶしかないということで2014年現在、ディート濃度12%の第2類医薬品として市販されている虫除けは池田模範堂のムシペールαとムシペールPS、そしてアース製薬のサラテクトFAの3種類であることがわかった。
池田模範堂のムシペールα第2類医薬品でディート濃度12%だ
この3つの商品を色々と比較したがムシペールPSとサラテクトFAはスプレータイプで200ミリリットル入りと自転車ツーリングに持っていくには少々大きく、かつ200ミリリットルのうち噴霧剤が140ミリリットルを占め、肝心の原液は60ミリリットルしか入っていない。それに対してムシペールαであればポンプ式のノンガススプレーなので内容量の60ミリリットルすべてが原液なのでサイズも重量も圧倒的に小さく自転車ツーリングに最適の虫除けなのだ。
第2類医薬品でディート濃度12%だ
ディートは昆虫などに対する忌避剤として有効で多くの虫除けに使用されるが、人によってはアレルギーや肌荒れ、さらに場合によっては神経毒になる可能性もある。その為ディート濃度は管理され日本国内においては医薬部外品として10%まで、第2類医薬品として12%まで認められている。この第2類医薬品というのは使用に伴うリスクの程度を表し、第2類医薬品はリスクが比較的高くまれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性のある成分を含むものとされる。よって第2類医薬品は薬剤師または薬の販売を許された登録販売者による対面販売のみしか認められておらず、間違った用法をすると危険であることを知っておくべきだろう。
噴霧式だ
ディートは虫除けとしてはとても効果的だが、上記の通り使い方を誤ると人体に悪影響が出る可能性がある。悪影響が出ないようにするにはディート濃度の低いものを使うか、もしくはディートを使わないハッカ系であれば人体には無毒だ。私の場合、普段のキャンプ生活では電池式の携帯蚊取りを常用し、屋外で炊事や食事をするなど蚊に襲われやすいタイミングでのみムシペールα使用するようにしている。使う回数を減らせばそれだけ影響も少ないだろう。
このムシペールαはアブにも効くとのことなので、もし今度峠を登っていた時にアブに襲われたらムシペールαを試してみて、実際にアブにも効果があるようならアブ寄らずもこれで代用するようにしよう。
内容量:60ミリリットル
サイズ:126mm×35mm×35mm(実測値)
重量:86g(実測値)
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