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麻婆なす丼の素
私が自転車キャンプ旅で持参する食材の1つがアマノフーズのフリーズドライである麻婆なす丼の素だ。かつてはレトルトのカレーや牛丼、中華丼などを10食分ほど持参していたが、レトルトパックは水分が含まれているため極めて重く、1パックで200gほどの重さがある。これを10食分持つとそれだけで2kgにも達してしまう。かつての北海道自転車ツーリングではこれらの荷物を積んだまま幾多の峠を越えてきた。
米や麺類でも同じだが水分を含んだ状態ではどうしても重くなってしまい余計なウエイトを積むことになってしまう。そこで2014年からはレトルトパックではなく水分を含まないフリーズドライを持っていくことにした。これなら1食20g程度と1/10の重さしかなく、レトルトパックをフリーズドライに変えるだけで2kgほどの軽量化ができてしまうのだ。
麻婆なす丼の素
フリーズドライとはマイナス約30度の凍結庫で凍結させたものを真空状態で乾燥させた食べ物だ。こうして水分だけを乾燥させることで素材の旨味成分とできたての美味しさをそのまま封じ込めている。アマノフーズでは1970年頃からカップラーメンに入っているお湯をかければ具に戻るフリーズドライを開発。その後1982年にはフリーズドライのお味噌汁を開発。今や年間4000万食を売り上げるまでになった。
このアマノフーズのフリーズドライにはカレーやどんぶりなど各種存在し、その軽さと手軽さから北海道自転車ツーリングでも持参するようになった。お湯で溶かすだけでOKなのでレトルトパックよりも手軽に食事の準備ができてしまい、簡単すぎるくらいだ。
ただし私のキャンプスタイルにはフリーズドライが合わない点もある。元々私の場合、キャンプ場に到着すると毎日ご飯を炊いていた。その際コッヘルの蓋が浮き上がらないように重しとして、またレトルトパックを温める目的でレトルトパックを蓋の上に載せていた。さらにご飯が炊きあがり蒸らしている間はコッヘルの下にレトルトパックを敷いてさらに温めていた。その間はバーナーが空いているのでマグカップでみそ汁を沸かすと、ちょうどご飯が蒸らし上がった頃にみそ汁ができあがり、タイミングよく両方が完成していた。
麻婆なす丼の素
しかしこれがレトルトパックではなくフリーズドライになった場合、まず重量が軽いのでコッヘルの蓋の重しにはならない。さらにフリーズドライの状態で温めても意味がない。するとコッヘルの蓋の重しは水を入れたマグカップ等の別のもので代用する必要がある。さらに炊きあがったご飯を蒸らしている間、今まではマグカップでみそ汁を作っていたが、そうするとフリーズドライを溶かすお湯が作れないので、ご飯を蒸らしている間にマグカップでお湯を作り、蒸らし終わると同時にコッヘルの蓋でフリーズドライをお湯で溶かしてご飯にかけ、残ったお湯にみそ汁の素を入れてみそ汁を作るという、かなりハードな作業が必要になってしまった。
フリーズドライはレトルトパックに比べて価格が3倍くらい高いのが欠点だが、重さは1/10くらいしかないのでこの軽さは捨てがたく、レトルトパックからフリーズドライへと一気に変わってしまった。やはり米や麺類と同様、水分を含んだ状態ではどうしても重くなってしまうので、可能な限り乾燥した状態で持参し、現地で炊いたりして元に戻すのが一番だ。
サイズ:48mm×63mm×22mm
重量:9g
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