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アルミパーソナルクッカーセット
私が自転車キャンプ旅で使用しているコッヘル(英語名でクッカー)はスノーピークのアルミパーソナルクッカーセットだ。もう10年以上使い続けているがガタも錆もなく未だに新品同様で、使い勝手がいい事もあってずっと愛用している。
アルミパーソナルクッカーセット
最近ではアウトドアショップに行ってもソロで使うコッヘルのラインナップはチタンが主流で、重量にハンディのあるアルミは少なくなってきた。しかしアルミには熱伝導率が高いという大きな特徴があり、ゆえにご飯を炊いた際にチタンでは火が当たっている部分だけが熱くなってご飯が焦げたり失敗しやすくなるが、アルミは熱がまんべんなく伝わるためご飯が焦げにくく、失敗しにくいという利点がある。ご飯を炊くのなら間違いなくアルミの方がうまく炊けるだろう。
アルミパーソナルクッカーセット
このアルミパーソナルクッカーセットは大小の鍋2つと、それぞれにフライパンを兼ねた大小の蓋が付く。そして小の鍋の中にはアウトドア用の250のガス缶やウインドスクリーンSが収納できるので、とても小さくパッキングできるのだ。鍋の中に250のガス缶をスタッキングする発想のコッヘルは多いが、スノーピークの場合はシステムデザインに基づいたスタッキングを極めており、さすが金属加工が地場産業である新潟県三条市のメーカーだけあって、金属加工の技術においては他社の追従を許さない。
250のガス缶とスタッキングできる
ちなみに新潟県の三条市や燕市を始めとする県央地域には金属加工業が集中している。これは江戸時代初期に自然災害に苦しむ農民の副業として和釘製造を奨励したことに始まる。これを元に地域では金属加工業が広まり日本を代表する金属加工製品の一大産地となった。ゆえにこの地域にはアウトドア用品のメーカーも多く三条市にはスノーピークやキャプテンスタッグ、そして燕市にはユニフレームなど日本を代表するアウトドア用品メーカーが数多く存在する。
小の鍋とフライパンだけを使っている
かつてはこのアルミパーソナルクッカーのセットをすべて北海道自転車ツーリングに持参していたが、ご飯を炊いてレトルト食品を温めるだけであれば大の鍋と大のフライパンはほとんど出番がなかったので、2007年からは大の鍋と大のフライパンは持参しなくなり、小の鍋と小のフライパンだけで済ますようになった。このおかげで料理の幅は狭くなったが重量的には大幅に軽減する事ができた。
キャンプ場での使用風景
このアルミパーソナルクッカーセットには欠点が見当たらない。チタンに比べて少し重い事と、熱伝導率が高いので、ラーメンのスープを飲む時など熱い物を鍋に口を付けて飲む時に少し熱い思いをする事くらいだろう。それよりも熱伝導率が高いので米はうまく炊けるし、食後はスチールたわしで洗えば洗剤なしでもいつでもピカピカだ。下手にフッ素コートなどしていると焦げ付きは減るかもしれないが洗うのに気を遣う必要があるし何よりフッ素コートはいずれは剥がれてしまう。それに比べると無垢のアルミなら焦げるかもしれないが焦げても気兼ねなくスチールたわしでゴシゴシと洗うことができるのでいつでもピカピカ。私のお気に入りだ。
材質:アルミアルマイト加工
クッカーL
サイズ:Φ148mm×75mm(1000ml)
重量:160g
クッカーS
サイズ:Φ128mm×69mm(780ml)
重量:126g
フタL
サイズ:Φ157mm×33mm(500ml)
重量:101g
フタS
サイズ:Φ137mm×30mm(350ml)
重量:82g
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