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ギガパワーストーブ“地”
自転車キャンプ旅で自炊するのであればバーナー(英語名でストーブ)は必須となる。アウトドアメーカー各社から色々なバーナーが発売されているが、私が使用しているのはスノーピーク製のギガパワーストーブ“地”だ。
ギガパワーストーブ“地”
ギガパワーストーブ“地”は小型軽量バーナーの代名詞のような存在で、今でこそ小型軽量のバーナーは各社から発売されているが、2000年初め頃には小型のバーナーと言えばプリムスかスノーピークしか選択肢がなかった。プリムスでもよかったのだが、ギガパワー“地”はウインドスクリーンのオプションがあったことから、ギガパワーストーブ“地”を選ぶこととなった。
ガス缶にセット
ギガパワーストーブ“地”はその構造上、炎が垂直に立ち上がるのではなく、水平方向に広がる。ゆえに炎が一点に集中せず焦げにくい。また火力の調整も大型のノブで使い勝手もいい。オートイグナイタ(着火装置)付きもあるが、これはすぐに壊れるのでライターを持参しよう。そうでないとバーナーが点火せず調理できない事態になってしまう。私の場合はイグナイタが使い物にならなくなったので軽量化の為に外してしまった。これから購入するのであればイグナイタなしの方をお勧めする。ついでに言うとバーナーを収納するプラスチックケースも重くて嵩張るだけなので、コッヘルやマグカップの中に入れて収納すると良いだろう。私の場合はチタンシングルマグ220mlフォールディングハンドルの中にバーナーを収納している。
点火したところ
コンビニで売っているカセットガスが使えるという理由からイワタニのカセットガスジュニアバーナーを使用する人も多い。確かにアウトドア用の250のガス缶は入手性が悪く、ホームセンターかアウトドアショップに行かないと売っていない。それに比べるとコンビニでも売っているカセットガスの使えるカセットガスジュニアバーナーはガスの入手性がよく、ガスの残り容量を気にすることなく旅ができる。しかし250のガス缶が1つあれば、20回以上は炊飯やラーメンを作ったりできるので、2〜3週間以内の旅であれば、わざわざ重量が3倍も重く、スタッキング性の悪いカセットガスジュニアバーナーなど使わなくても通常のバーナーと250のガス缶で十分だ。
キャンプ場での使用風景
ギガパワーストーブ“地”は1998年の発売当時、その圧倒的な小型軽量さに多くの山屋さんが飛びついた。その後チタンバージョンも発売され長年小型軽量の代名詞のような存在だった。発売開始から16年が経過し、さすがに最軽量の座は奪われたものの、今なお販売が続いているのは素晴らしい。
朝焼けの中での自炊
ギガパワーストーブ“地”の欠点は風に弱い事が挙げられる。バーナーの炎が吹き出すメッシュ部がブロックで区切られていないので強風下では炎が消えやすい。しかしこの欠点はウインドスクリーンの導入で解決可能だ。また構造上、五徳の中心部が宙に浮いているため底面積の小さなマグカップ等は温めにくい。ただこれも正しく五徳の中心部に置けば使えないわけではない。軽さだけなら今でこそもっと軽いものも存在するが、これだけの完成度のバーナーが16年も前に販売され、今でも販売され続けているのは設計が素晴らしいと言うほかない。
出力:2500kcal/h
ガス消費量:210g/h
材質:ステンレス、アルミ、ブラス
サイズ:46mm×35mm×82mm
重量:106g(カタログスペック)
重量:89g(イグナイタを外した実測値)
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