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TWIN1 R3−TRC
北海道自転車ツーリングでは毎回のように自分撮りをしたかったが、ソロのツーリングだとなかなか自分が自転車で走っている姿を写真に撮る事は難しい。2008年から三脚を導入して自分撮りを行うようになったが、セルフタイマーではどうしても自分の望んだタイミングでシャッターを切る事ができず、なかなかいい写真が撮れなかった。そこでその反省を踏まえて2009年からはベルボン製のTWIN1 R3−TRCという赤外線レリーズを導入した。
TWIN1 R3−TRC
これはレシーバー側、トランスミッター側共にとても小さくて軽いにもかかわらずカタログスペックで100mもの距離から赤外線を利用したワイヤレスでシャッターが切れるという優れものだ。実際には太陽の直射日光の当たる場所では、その撮影距離は10mくらいまで落ちるようだが、曇っていれば50mくらいでも大丈夫だ。自分撮りするだけなら20mもあれば十分だろう。
この赤外線レリーズを用いるようになってから三脚にセットしたカメラのシャッターを好きなタイミングで切れるようになり、自分撮りの撮影の幅が大幅に広がった。特に自分が自転車で走っている姿を横から撮影する場合やポーズを決めたい時など、決まった場所でシャッターボタンを押したいことがよくあるが、セルフタイマーでは撮影するタイミングが自由に選べないのでなかなか思い通りの写真が撮れず何度もリトライすることになる。
送信機側は12V−23Aという特殊な電池を使う
さらに自分の自転車で走る姿を撮影するにはある程度の望遠で遠距離から撮った方がかっこよく写るが、遠距離ではセルフタイマーの時間内に自転車まで行って自転車にまたがって走らせるのに時間がかかるのでセルフタイマーでは間に合わず、事実上撮影できないことになる。やはり自転車に乗った自分の姿を楽に、かつかっこいい自分撮りするのであれば必須のアイテムと言えるだろう。
このTWIN1 R3−TRCの欠点は送受信に電波ではなく赤外線を使うためカメラを直射日光下に設置すると送信距離が極端に低下する。曇りだと50mくらいは余裕で飛ぶが、直射日光下では10mかそれ以下くらいに低下する。できるだけカメラは日陰に設置した方が良いだろう。また送信機側の電池が12V−23Aというサイズは単五電池と同じだが電圧は12Vという特殊なアルカリ電池を使用しており、日本での入手が極めて困難というのも挙げられる。もっともこの送受信機はほとんど電池を食わず、送信機は5000ショット、受信機は電源ONのままカメラに接続した状態で120時間、カメラから外せば電源ONのままでも自動でシステムダウンしてくれるため、よほど多用しない限り電源を常時ONにしたままでも電池がなくなると言うことはない。
受信機側はCR2032の一般的なボタン電池だ
この赤外線レリーズにはケーブルも付属しており赤外線だけでなく有線ででもシャッターを切ることができる。三脚に取り付けた時のブレ防止に有効だが、私の場合カメラに備わっている2秒セルフタイマーを使うことが多いので、このケーブルは荷物になるだけだと考え北海道自転車ツーリングでは持ってきたことがなかった。しかし三脚でキャンプ場の夜景を撮るようになるとカメラの最長露光時間となる30秒では露光時間が足りないことが多くバルブ撮影の必要性に迫られていた。そこで2014年からはケーブルも持参し、バルブ撮影もできるようにした。ケーブルがあれば10分でも1時間でもバルブでシャッタースピードを伸ばす事ができるので星空の軌跡を描いた日周運動の写真も容易に撮影できる。ただしバルブは予想以上にバッテリーを消耗するので北海道自転車ツーリングにおいては予備の電池が必須となる。
カメラに取り付けるとこんな感じ
TWIN1 R3−TRCは外観もプラスチックで特に受信機側は極めて小さくまるでおもちゃのように感じてしまい、こんな物で50mも先からシャッターが切れるのかと疑問視してしまうほどだが、それでも使えてしまうから不思議だ。TWIN1 R3−TRCは既に廃盤となり、現在はTWIN1 R4Cが販売されておりこちらでも同様の操作が可能だ。
カメラにピッタリ取り付けられる
このTWIN1 R3−TRCはリモコンとしては価格もそれほど高くないし、かつ純正のリモコンなどに比べて有効距離が10倍くらい長いので自転車やバイクを自分撮りするには最適だ。しかもサイズも小さく重量も軽いので持ち運んでも邪魔にならず、逆に小さすぎてすぐになくしてしまいそうなほどだ。自分の走っている姿を自分で撮影するのであればぜひとも用意したい、いや用意しなければならないアイテムだろう。
送信機側電池:12V−23A×1個
送信機側サイズ:88mm×25mm×17mm
送信機側重量:26g(カタログスペック)
受信機側電池:CR2032×1個
受信機側サイズ:60mm×28mm×18mm
受信機側重量:15g(カタログスペック)
重量:43g(2つ合わせた実測値)
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