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EF−S15−85mm F3.5−5.6 IS USM
北海道自転車ツーリングで2005年からデジタル一眼レフを持っていくようになった時、最初に持っていっていたのはシグマの18−200mm F3.5−6.3 DCだった。EOS 20Dを買った時に純正のEF−S17−85mm F3.5−5.6 IS USMを合わせて買っていたが、このレンズは重かったのと望遠が35mm換算で136mmと中望遠までしか届かなかった。
EF−S15−85mm F3.5−5.6 IS USM
私は北海道自転車ツーリングで画面一杯に夕夕陽を写したり、遠くから自転車とどこまでも続く道を撮影したかったが、そういう目的に136mmの中望遠では不足していたので、35mm換算で320mmの望遠まで可能なシグマのお手軽11倍標準ズーム18−200mm F3.5−6.3 DCを北海道自転車ツーリングの為だけに買った。
このシグマの標準ズームレンズは小型軽量でありながら広角から望遠まで1本でこなしてしまうので北海道自転車ツーリングにはとても便利だった。しかしこのような高倍率のズームレンズに画質のよさを望むことはできず、かつピントも10枚に1枚くらいは甘いことが多くあまり満足していなかったが、これに相当する純正レンズもなかったことから仕方なく使い続けていた。
しかし2010年にカメラをEOS 20Dから7Dに買い換えると、今までの800万画素だとまだ目立たなかったが、1800万画素になったことでレンズのあらが目立つようになり北海道自転車ツーリングにもEOS 7Dを購入した時に買ったEF−S15−85mm F3.5−5.6を持っていくこととした。
このレンズは分解能や色収差、球面収差、コマ収差などの画質が優れていて1800万画素を生かし切っている。一度使うとあまりの違いにもうシグマのレンズには戻れなくなってしまい、シグマのレンズは売り飛ばしてしまった。
欠点としてはシグマのレンズより200gほど重いのと、望遠が35mm換算で320mmから136mmに減ってしまったので夕陽を大きく撮影したり望遠でどこまでも続く道を表現したりできなくなった。その代わりに広角が35mm換算で29mmから24mmまで拡大したことでパノラマ写真は撮りやすくなった。
またこのレンズの個体の問題かもしれないが、ズームの望遠側と広角側でファインダーの中心がずれてしまう。望遠でファインダーのど真ん中に太陽をフレーミングしてそれから広角にズームしても太陽はファインダーのど真ん中のまま変わらない。が、このレンズはズームするとファインダーのセンターが移動してしまうのだ。一度キヤノンのサービスセンターに持ち込んだことがあったが「仕様の範囲内です」で片付けられてしまった。移動すると言っても微妙なレベルではなく、太陽を画面のセンターに持って来たら誰でも気づくレベルなので、これはいただけない。
しかしそれ以外は画質も素晴らしいし、レンズ内手ブレ防止もあるから低速シャッターでも手ブレが発生しにくいし、レンズとしての性能は非常に優れている。このレンズがあれば北海道自転車ツーリングにおいても美しい写真を量産すること間違いなしだ。
画角:84度〜18度(対角線)
最短撮影距離:35cm
フィルター径:72mm
サイズ:φ82mm×88mm
重量:575g(カタログスペック)
重量:572g(実測値)
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