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スーパーパッチ GP−2
自転車キャンプ旅ではパンクはつきものだ。かくいう私もこれまでの北海道自転車ツーリングでは確率的に約1800kmに1回パンクしている。北海道を一人で自転車で走る場合、パンク修理できる技術を持っていることが必須となる。でないと山奥でパンクしたら一番近くの自転車屋まで100km以上と言うことは珍しくなく、そこまで自転車を押していくだけで3〜4日もかかってしまうだろう。
スーパーパッチ GP−2
そこで北海道自転車ツーリングでは自分でパンク修理できることが必須となる。そのパンク修理に必要となるのがチューブに貼り付けるためのパッチだ。家で本格的にパンク修理する時はマルニのパッチとゴム糊を使って古典的なパンク修理を行うが、旅先では面倒なのでゴム糊を必要としない簡易パンク修理キットを使用している。
北海道自転車ツーリングで私の使用しているパッチはパークツールのスーパーパッチ GP−2だ。これはゴム糊を必要とせず透明なシールをチューブのパンクした箇所に上から貼り付けるだけでパンク修理ができるという便利なアイテムだ。もちろんパンク修理するにはリムからタイヤを外してチューブを引き出し、パンクしている箇所を探してヤスリ掛けするという一連の作業は必要だが、ゴム糊を塗って乾くまで待つという手間は不要となった。
パークツールのスーパーパッチとパナレーサーのイージーパッチ
このスーパーパッチ GP−2はねじれに強く極めて柔軟性のある3M製のパッチ6枚と耐水サンドペーパー、そしてそれらを入れる小さなケースがセットになっており、すぐになくしてしまいそうなほど小さくパッキングされている。
似たような商品としてパナレーサーのイージーパッチキットが挙げられる。これも同様にゴム糊不要のパッチ6枚と耐水サンドペーパーがセットになったもので、私は北海道自転車ツーリングの初期の頃、このイージーパッチを使用していた。実際に何度も使用していたがもちろんパンクも直すことができたし長期間の使用でも全然問題なかった。
2つはケースの大きさがまったく違う
ところがネットを色々と検索してみるとこのパナレーサーのイージーパッチは極めて評判が悪い。すぐに空気が漏れるとか長期間の使用には耐えられないとか散々なことが書かれている。そしてそういった書き込みをする人たちはみんなパークツールのスーパーパッチを褒め称えていた。今でもネットでイージーパッチを検索すればそのような書き込みが数多く見られるだろう。
最初に購入したイージーパッチを使い切りそろそろ追加でパッチを買う必要性が生じたので、私が使用したイージーパッチはそんな問題は起きなかったのでおかしいなと思いながらもネットで評判のスーパーパッチを買ってみた。そして届いた商品を見て驚いた。イージーパッチとスーパーパッチはケースと説明書は異なるものの、中身のパッチはまったく同じものだった。イージーパッチもスーパーパッチも同じ3M製のパッチを使用しているとのことだが、パッチ本体はもちろんの事、裏面のセパレーターの印刷内容やフォントに至るまでまったく同じで一度混ざると見分けることができないのだ。つまりまったく同じパッチをパナレーサーとパークツールは3Mから購入し、それを別々のケースに入れてそれぞれの商品名を付けて販売しているだけなのだ。
イージーパッチは他の細かな備品も入れられる
つまりパッチ自体の品質や耐久性はイージーパッチもスーパーパッチも変わらないはずなのにイージーパッチはネットで散々悪口を書かれ、スーパーパッチは褒め称えられるという摩訶不思議な現象が起きている。食べログでヤラセが問題になったことがあったが、あまりネットの情報を過信してはいけない代表的な例だろう。
イージーパッチとスーパーパッチの違いは基本的にケースと説明書だけだ。ケースは明らかに目的が事なり、スーパーパッチのケースはスーパーパッチと耐水サンドペーパーだけをいかにコンパクトに収納するかを目指して作られたケースでとても小さくてコンパクトに収納できるが、その代わりにパッチと耐水サンドペーパー以外のものは入れることができない。パンク修理の説明書も収納できないのでどちらかと言えば荷物を極限まで減らした日帰りのロードの上級者向けと言えるだろう。
中身はまったく同じ3Mのパッチだ
それに対してイージーパッチのケースはかなり大きめにできており、パッチや耐水サンドペーパーだけでなく説明書も入っており、それ以外に仏バルブアダプターなどを入れることができる。どちらかと言えば自転車キャンプ旅にはこのイージーパッチキットのケースの方が適していると思われる。
私の場合、両方のケースは既に持っているしケースの中身は同じなのでどちらを買っても問題はなく、スーパーパッチの方が少しだけ安いので今はパッチが不足したらスーパーパッチを購入している。ネットの評判を気にする人はスーパーパッチを買えばいいだろうけど前述の通り中身は同じなので、値段とケースの違いだけで選んでも問題ないだろう。
スーパーパッチはサンドペーパーだがイージーパッチは耐水サンドペーパーが入っている
あくまで非常用で長期の信頼性はないと言われるが、私の場合は何度も使ってきたが長期間使い続けても大きな問題は起きていない。私としては普段パンクした時もゴム糊を使うパッチに替えてこれを使ってもいいのではないかと思っている。パンクした時チューブをしっかりと耐水サンドペーパーでこすった上で表面をきれいにしてスーパーパッチをしっかりと貼り付ければ空気が漏れることはない。
私の場合、パッチはパークツールのスーパーパッチを使用しているがケースはパナレーサーのイージーパッチキットのケースを使用している。そのケースにはスーパーパッチや耐水サンドペーパーの他にシンクロバルブエクステンダーや仏バルブアダプター、六角ナットの予備、Oリング、シームテープなどを入れている。
重量:14g(カタログスペック)
重量:0.14g(1枚あたりの実測値)
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