|
ロード220
私が北海道自転車ツーリングで使用する輪行袋はオーストリッチ製のロード220だ。オーストリッチには前輪後輪を外して運ぶタイプのロード用輪行袋が合計3種類あるが、このロード220ばその中で一番生地が薄くて軽いタイプだ。
ロード220
北海道自転車ツーリングではもともと自転車を買った時に付いていた輪行袋をそのまま使っていた。一般的には自転車を買っても輪行袋が付いてくることはないが、私の買ったパナソニック製OSD−1はデモンタブルという簡単に自転車を小さく分解して輪行する為の自転車だったので専用の輪行袋が付属していたのだ。
この輪行袋を4年ほど使っていたが問題点が多かった。生地が頑丈で自転車が傷付きにくいのはよかったのだが、輪行袋だけで重さが1140gもあり輪行袋としては最重量級になる。その輪行袋を北海道自転車ツーリングの間、すっとウエイトとしてサイドバッグに入れて持ち運ばなければならないと思うと、さすがに重すぎる。さらにこの輪行袋は専用設計だけあってサイズギリギリに作られており、自転車にリアキャリアを取り付けただけで袋に入れるのが極端に難しくなってしまった。
自転車を入れるとこんな感じだ
そこで輪行袋を専用品ではなく市販の軽量タイプに変更する事にした。色々と調べた結果オーストリッチのロード220であれば最低限の生地の厚みがあり、かつ軽いと聞き2007年から導入することとなった。
このロード220はそれまで使っていたパナソニックのOSD専用輪行袋に比べて重量で800gほど軽く、それていて内容積は1.5倍ほど増え、携帯時の体積は1/3ほどになった。何より重量が圧倒的に軽くなったのがとてもありがたかった。
輪行袋を開けると
もともとこのロード220は一般的なロード用の自転車の前輪後輪を外してリアディレイラーを下に自転車を収納するようになっている。そこでリアディレイラーを保護する為のリア用エンド金具が付属している。しかし私の自転車OSD−1はデモンタブルなので、フレームを分解すれば後輪を外す必要がない為リア用エンド金具は使用していない。購入する時はこの後輪を外さないデモンタブル方式の分解で縦型の輪行袋に入るかどうか心配だったが、いざ試してみたらピッタリだった。
このロード220の欠点は軽量化のため生地が薄いことが挙げられる。フォーク先端やチェーンリングなどの尖った部分は保護しておかないと輪行袋に穴が開いてしまうのだ。私の場合このロード220の輪行袋を用いて20回近く飛行機での輪行を繰り返しており、既にボロボロになってしまった。ただ生地の特性から少し破れてもそこから一気に破れるという事はないので多少の破れくらいなら使い続けることはできる。
こんな感じで入っている
それとこれも生地の薄さから、自転車を保護する機能はほとんどないと言ってよい。電車で輪行するなら自分で運ぶのでキズは気をつけていれば付かないようにすることは可能だが、飛行機で輪行する場合は作業員がどんな扱いをするかわからないので自転車を傷付けたくないのであれば、クッション材などでしっかりと保護するのはもちろんの事、もっと厚手の生地を使ったロード520などを使うことを薦める。私の場合、キズは勲章と考えてフレームの保護はまったく行わないので、20回以上の飛行機での輪行でフレームは傷だらけになってしまった。しかし1回も飛行機輪行によるメカ的なトラブルが発生していないのは、さすが日本の航空会社と言えよう。
このロード220には中仕切りが付いており、ホイールは自転車とは別に収納できるようになっている。しかしこの中仕切りは生地が薄すぎるのでこの中仕切りだけではフレームとの接触によるキズは避けられない。そればかりか本来この手の輪行袋はフレームとホイールを中締めベルトでしっかりと縛ってホイールが動かないようにすることで輪行袋を自立させるが、ロード220は中仕切りの為にフレームとホイールが上部でしか縛ることができず、ホイールが動いて自立しにくいのだ。これでは意味がないので中仕切りはない方がよく私も使っていない。
袋の中はこのように入っている
このロード220は輪行袋としては自転車を保護するだけの厚みはなく、ギリギリ破れないという最低限の生地の厚みにすることで軽量化を達成している。ゆえに重さは320gしかなく畳むとボトルケージに入ってしまうほどの大きさになり携帯性にも優れる。これ以上薄いと普通に扱ってもすぐに破れてしまうし、軽量タイプとしてはベストバランスの輪行袋ではないかと考える。
素材:ナイロン
サイズ:1070mm×830mm×200mm
重量:320g(付属品含まないカタログスペック)
重量:414g(収納袋とショルダーベルトを含めた実測値)
|
無断転載厳禁 コメント引用の場合は出典元URLを明記のこと アフリエイトのあるサイトへの転載・引用はすべて禁止致します
|