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U.L.アルパインダウンハガー#5
私が自転車キャンプ旅で使用するシュラフはモンベル製のU.L.アルパインダウンハガーだ。シュラフであればホームセンターでも安くで販売しているが、これらの安いものは中が化繊でできており、重くて体積が大きくてそれでいて暖かくない。下手なシュラフを買うと自転車のサイドバッグに入れるのも苦労することだろう。それに比べるとダウンのシュラフは軽量であるのはもちろんの事、圧縮すれば極めてコンパクトに収納することができ、自転車キャンプ旅には最適のシュラフだ。
U.L.アルパインダウンハガー#5
ダウンはガチョウやアヒルの綿羽を用いたものでデッドエアーによる高い断熱性と保温力を特徴とする。このためダウンはシュラフの最適な中綿素材とされる。しかしダウンは水に濡れると断熱性は失われ、また乾きも極めて遅いことから水に濡らすのは厳禁で洗濯もできないことから汚すこともできない。
広がすとこんな感じになる
私が北海道自転車ツーリングで最初に購入したのはスノーピークのセパレートマミー300#だ。これはウオッシャブルダウンというダウンでありながら洗濯可能な中綿素材で、かつシュラフのファスナーが左右に付いており、上下に分離することで掛け布団と敷き布団というように機能的に使えるといううたい文句につられて購入した。しかしいざ使用してみるとダウンという割には体積も重量も大きく、それでいてあまり暖かくはなかった。
ファスナーを開けるとこうなる
それでもこのシュラフを4年間は使用したが、2007年に荷物を軽量化するにあたって買い換えを決意。モンベル製のU.L.アルパインダウンハガーが軽くて小さくて暖かいと評判だったのでこれの#5を購入し、2007年からずっと使い続けている。このU.L.アルパインダウンハガー♯5はスノーピークのセパレートマミー300#に比べて、体積比58%、重量比49%と、ほとんど半分になりながら、暖かさはカタログスペックで3℃向上、体感ではそれ以上に暖かく感じる優れものだ。
U.L.アルパインダウンハガー#5
シュラフはダウンの量に応じて快適な使用温度が決まっている。私が使用しているのはモンベルの♯5で、カタログスペックでは使用可能限界温度が−2℃、快適睡眠温度域が6℃〜となっているが、私が実際に快適に使用できる温度範囲は15〜25℃くらいの間で、15℃以下になると寒くて寝ていられない。モンベルに限ったことではないが、シュラフのカタログスペックの温度範囲はあてにならない。一般的には自分が使用する環境下での予想される最低気温からさらに10℃以上低い使用可能温度のシュラフを選ぶ必要がある。
ダブルバインディングのスタッフバッグが付属
モンベルなら#5あたりが夏の北海道でのキャンプには最適だ。シュラフも一応は「大は小を兼ねる」が当てはまるので、もう少し低い気温でも使用可能な#3でも問題ないが、その分、重量と体積が大きくなるので、自分が遭遇する予想最低気温でも寝ることができる範囲で、できる限り小さい物を選びたい。ツーリングが真夏だけで暑い地方にしか行かないのであれば#7でも十分だろう。
適当に詰め込んでも小さくパッキングできる
モンベルのU.L.アルパインダウンハガー#5は重さが500gを切り、体積も2リットルとシュラフとしてはかなりコンパクトにパッキングすることができる。特に付属のスタッフバッグがダブルバインディングを採用しているので適当に丸めても2つのドローコードで小さくパッキングすることができサイドバックへの収まりもよい。北海道での自転車キャンプ旅では最適と言えるだろう。現在では既に廃盤となり今は収縮性のあるU.L.スパイラルダウンハガーとなったが、いずれも自転車キャンプ旅にはお勧めできるシュラフだ。
素材:表地/ポルカテックス、中綿/グースダウン
快適睡眠温度域:6℃〜
使用可能限界温度:−2℃
サイズ:2030mm×760mm(使用時)
サイズ:Φ117mm×232mm(収納時)
重量:475g(カタログスペック)
重量:491g(スタッフサック込みの実測値)
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