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サイクルスプリングフェスタ
◇開催予定日 2023年4月2日(日)
◇集合場所 志摩市浜島町浜島B&G海洋センター
三重県志摩市浜島町浜島3564-4
◇受付時間
前日 14:00〜17:00(隣接する海ほおずきにて)
当日 8:00〜10:00
◇スタート
集合時間 8:00
A・Bコース 道先案内ガイド付きのためまとまって出発
Cコース 一斉スタート回避のため受付終了後 自由スタート
(Cコースは走行距離が多いため早めに出発することをお勧めします)
◇ゴール制限時間 17:00
◇走行距離
Aコース 30km(道先案内ありのお任せコース)
Bコース 80km(道先案内ありのお任せコース)
Cコース 114.5km Cコースのコース概要
◇エイドステーション
| 場所 | 食べ物 |
昼食 | 提携先 Aコースのみ海ほおずき | ランチ券 Aコースのみてこね寿司 |
ゴール後 | 海ほおずき | 勝っおばーがぁー、伊勢うどん |
◇オリジナル商品券利用店舗様の紹介
- 道の駅伊勢志摩 お土産
- 伊勢志摩物産館全店 お土産
- ファミリマート志摩磯部店 コンビニ
- 海ほおずき 磯体験施設
- 横山 豊丸 かき氷牡蠣
- おやつのはなまる B級グルメ
- 食事処ひでちゃん 食事
- さとうみ庵 海女体験施設
- 喫茶スウィート 軽食カフェ
- stop by joe 軽食カフェ
- ファミリマート志摩国府の浜店 コンビニ
- 灯台カフェ きんこ芋工房上田商店 軽食カフェ
- あのりふぐ料理まるせい 食事
- ローソン志摩磯部店 コンビニ
- ファミリマート志摩赤松ケ谷店 コンビニ
- ファミリマート志摩うがた店 コンビニ
- ローソン南伊勢五ヶ所浦店 コンビニ
- ローソン南伊勢南島店 コンビニ
◇コース概要
昨年秋に台風で中止となった第3回サイクルオータムフェスタin道の駅伊勢志摩の代替イベント
当時はA(146km)〜D(46km)の4コースだったが30/80kmの道先案内ありのお任せコース(A/Bコース)と114.5kmのCコースに変更された。
コースの半分くらいは太平洋岸自転車道に選定されており風光明媚な場所を駆け抜ける。
平地が少なくひたすらアップダウンを繰り返すサイクリスト泣かせ。
志摩の町中を除いて交通量は多くないので安心して走る事ができる。
このホームページは公式ではなくアンオフィシャルな応援サイトです。正確な情報はPure Heartの公式サイトを参照して下さい。
Cコース
サイクルスプリングフェスタは英虞湾の入口の北側、浜島の先にある志摩市浜島B&G海洋センターからのスタートとなる。Aコース・Bコースはお任せとなりコースはわからないのであらかじめコースの判明しているCコースについて紹介する。スタートは8時〜10時の受け付け終了後に自由スタートになるが距離が長い上にアップダウンが多いので早めの出発をお勧めします。
志摩市浜島B&G海洋センター
志摩市浜島B&G海洋センターを出発するとすぐに左手に大矢浜海水浴場が見えてくる。この大矢浜海水浴場とは反対の右側に逸れて脇道に入っていく。自動車の進入することのできない海岸沿いの自転車歩行者専用道路だ。この道がスゴくいいのでお勧め。
海岸沿いのこんな雰囲気の良い道を走る
この海岸沿いの道はビン玉ロードと言い、かつて漁師さんが浮きとして用いていたビン玉。現在ではプラスチックに置き換わり使われなくなってしまったが、その使わずに漁師さんの倉庫に眠っているビン玉を活用して観光資源としたモノだ。夜になるとビン玉がライトアップされて幻想的な散歩道となる。
ビン玉ロード
ビン玉ロードの途中にはビン玉ウォールがある。これはビン玉ロードが縁結びロードと言われることから全長30mの黒壁に78個のビン玉を配し、中央にハート型のモニュメントを設置したモノだ。
ビン玉ウォール。ビン玉ロードは縁結びロードとも呼ばれる。
ビン玉ロードを走り終え国道260号線に戻ると黒崎トンネルがある。これが本日1個目のトンネルとなる。今日のコースはこの先10個のトンネルがあるので走行には十分気をつけよう。
このトンネルを抜けた所にある交差点を直進して緩やかな坂を登ると塩鹿浜小公園がある。コースはこの先の磯笛トンネルに入らず、この塩鹿浜小公園への入口から海岸沿いに逸れて脇道を登っていく。この脇道を300mほど走ったところに磯笛岬展望台がある。
磯笛岬展望台
この磯笛岬展望台は日本夕陽百選に選定されるほどの夕陽の名所で、昼間でも絶景を楽しむ事ができる。
鳴らせば願いが叶うと言われるツバスの鐘
磯笛岬展望台を過ぎても細い脇道は続く。この道は磯笛トンネルができる前の旧道だが、今では利用する人もほとんどおらず道が荒れていることが多いので気をつけて走ろう。しばらく坂を登って峠を越えると再び国道260号線に合流する。この合流した先に南張海浜海岸がある。高い防波堤があるので国道から海は見えないが、かなりきれいな海岸が続いており、トイレも完備されている。
南張海浜海岸の公衆トイレ
公衆トイレからは少しわかりにくいが自転車で防波堤の上まで登ることができる。この南張海浜海岸はとても美しく防波堤の上からでもその景色を堪能することができるのでぜひとも訪れてほしい。
南張海浜海岸の防波堤を走る。ここから見る景色はすごく良い。
ちなみにこの自転車、バッグやボトルをすべて外しても13kgあります。
ここからも全長412mの南張トンネル、79mの田曽浦トンネルとトンネルとアップダウンが続く。傾斜は緩やかだし登る高さも1つあたり20〜30m程度なのだが、それがいくつも続くと心が折れる。
南張トンネル
トンネルを越えて坂を下ると宿浦の集落に入る。ここには公衆トイレがあるので必要な人はここで済ませよう。
宿浦の公衆トイレ
公衆トイレの向かいにはコンビニもある。今日走るコースはいずれもコンビニにはそれほど困らない。
ヤマザキYショップがある
こからもアップダウンは続く。それほど勾配はキツくないし、高さも20〜30m程度なので苦もなく登れてしまうのだが、この丘を越えて海まで下ると再び丘越えが待っている。ここは志摩のリアス式海岸。海岸線沿いは平地など存在せず、ひたすらアップダウンが待っているのだ。
これは木谷トンネル。太平洋岸自転車道の青矢羽根があるのが嬉しい
さらにアップダウンだけでなくトンネル地獄も待ち受けている。全長284mの宿浦第一トンネルに始まり395mの宿浦第二トンネル、231mの宿浦第三トンネル、433mの木谷トンネルと4つのトンネルが続く。
トンネルラッシュが続く、こちらは宿浦第一トンネル
出発から14kmほどトンネルとアップダウンの道を走り続けると、やがて道は平坦になり海沿いの景色のいい場所が続くようになる。このあたりはまだ余裕もあるだろうから景色を見ながらのんびり走るといいだろう。
海沿いの景色のいい場所が続く
全長193m神原トンネルを抜けて橋を渡るとT字路に出るのでここを県道16号に右折する。ここまではずっと海岸線沿いの青い矢羽根の引かれた太平洋岸自転車道だったが、ここばらくは海から離れて内陸を走る。緩やかな登りが3kmほど続き標高50mほど登ると後は緩やかな下りとなる。のどかな田舎の、なかなかいい雰囲気の道を走る。
こんな雰囲気のいい道を走る
やがて国道167号線に合流するのでこの交差点を右折する。右折するとすぐに全長413mの磯部トンネルがある。全長こそそれほど長くはないが国道のバイパスで交通量が多い。幸いにもこのトンネルは歩道が広いので歩道を走るか、車道を走る場合は車列が途切れるまで待った方がいい。
交通量が多くて危険な磯部トンネル。歩道を推奨する
磯部トンネルを抜けるとすぐに道の駅伊勢志摩がある。スタートからここまで24km、休憩するにはちょうどいい頃だろう。道の駅は丘の上にあるので坂を登る必要があるがたいした坂ではない。
道の駅 伊勢志摩
土産物は品種も多く特に伊勢志摩の海産物が豊富に揃っている。まだシーズンではないが牡蠣を買って帰って自宅で焼いて食べるとおいしい。ここでもソフトクリームは販売しているのでぜひとも真珠の塩か伊勢茶のソフトクリームを食べて、サイクリングでほてった体をクールダウンしよう。
道の駅伊勢志摩の物産館内部
道の駅には土産物を販売する物産館ささゆりの館の他、レストラン道がある。まだ1/4も走っていないのでここで食事という事はないと思うが一応メニューは掲載しておく。
レストラン道のメニュー、ちょっとお高めの料理が多い
道の駅から先の国道260号線は緩やかな起伏のあるバイパスが続く。アップダウンは多少あるがそれほどキツい坂ではない。交通量が多いのが欠点だが路肩が広いので自転車では走りやすいだろう。今回のコースでタイムを稼ぐことのできる数少ない場所だ。
国道260号線のバイパスを走る
そんな国道260号線のバイパスを道の駅から5kmほど走るとパールロードの高架下を150mほど通り過ぎた先の交差点を左折し県道514号に入る。ここから先はしばらく緩やかな登りが続くが、丘を超えると今度は緩やかな下りとなる。県道514号を3kmほど走るとファミリマート志摩国府の浜店の交差点を左折し、あとは道なりに安乗崎灯台を目指す。このファミリーマートはおそらくチケットが使えると思われるため、ここで補給食を購入してもいいだろう。
ファミリーマートのある交差点を左折する。このファミリーマートはチケットが使える。
コンビニからしばらくは平地が続くが2kmも走らないうちに再びアップダウンが始まる。ただそれほど勾配がキツいわけではない。そして県道514号はこの先右折するが曲がる場所がわかりにくいので注意が必要だ。
ここを右折する
県道514号は海沿いを走って終わりを迎えるが、目的地の安乗崎灯台はまだ1kmほど先にある。この道が細くなるところに急坂がある。この急坂はおそらく15%くらいの勾配があるが距離が短いので勢いをつけて一気に登ろう。ここからは車1台がギリギリ走れる程度の細い道になり安乗崎灯台まで続く。
安乗崎灯台、自転車はここまでしか行けない
安乗崎灯台の入口にはきんこ芋工房上田商店がある。この店もおそらくチケットが使える。スイーツが販売されているので時間があれば立ち寄りたい。スタートからここまで38kmほど、やっと1/3走ったところ。まだ昼食には早いだろう。
きんこ芋工房上田商店
安乗崎灯台を出発し来た道を戻る。先程登った急坂の上からはこんな感じの太平洋が見渡せる。
先程登った急坂の上からはこんな感じの太平洋が見渡せる
県道514号を走り坂を下った先から国府白浜沿いの堤防の上の道に入る。この堤防の上の道は素晴らしくよい。出発直後に見ていた南張海浜海岸も良かったが、ここは広さが違う。見渡す限りの海岸だ。この広い海岸を防波堤の上の自転車道を走りながら見るのは最高だ。
全長3kmにも及ぶ国府白浜、どこまでも続く広い海岸線がよい
ここは今回のイベントで一番のフォトスポット、インスタ映えする場所なので、ぜひともここで愛機と共に写真を撮ってもらいたい。私も日本全国の自転車道を色々と走ってきたが、これだけ砂浜を一望できる自転車道は初めてだろう。
Insta360 ONE Xがあればこんな写真も撮れる
国府白浜を過ぎると少しだけ磯部大王自転車道を走る。ここから少しの距離だけ防波堤の上の自転車道を走ることになる。
こんな磯部大王自転車道を走る
磯部大王自転車道はその名の通り先程脇を通り過ぎた磯部からこれから訪れる大王までを結ぶ全長20kmの自転車道だ。太平洋岸自転車道にも選定されているが、ほとんどが一般道に青い矢羽根を付けただけの太平洋岸自転車道に対して磯部大王自転車道は自転車専用道として整備されているので概して走りやすい。
磯部大王自転車道のコースマップ
ただ、せっかくそんなにいい自転車道が並行して走っているのに、そこを選定せず一般道を走らせるのは残念に思える。ぜひともコースに磯部大王自転車道を組み入れてほしいところだ。
ぜひとも磯部大王自転車道を走りたいところだ。
ここからの県道61号は内陸部を5kmほど走るがここもアップダウンが多い。勾配はそれほど大きくないが上り基調となる。
県道61号線は内陸部を走るのでこんな感じの道となる
途中でUターンするような形で県道61号から左に逸れ、丘を越えて坂を下ると海が見えてくる。ここを左に曲がると波切漁港環境公園があり立派な公衆トイレがある。
波切漁港環境公園の公衆トイレ
公衆トイレには広い多目的トイレもありビブショーツを着てトイレをするのが大変な場合でも安心して用が足せる。
公衆トイレの多目的トイレ
波切漁港環境公園からは波切漁港と防波堤越しに太平洋も見える。が、先程見た国府白浜の方が遥かに美しいのでここは先に進もう。
波切漁港環境公園からの眺め
波切漁港環境公園から少し走れば大王埼だ。突き当たりのT字路に大王埼の碑があるのでぜひともここで記念に写真を撮っておこう。
大王埼の碑
この大王埼の碑の向かいにはstop by joeという軽食カフェがある。ここもチケットが使えると思われる。たたずまいはアンティークの店のように見えとても飲食店のようには見えないが、カレーやハンバーガーなどの軽食も提供しているのでここで昼食にしてもよいだろう。
とても飲食店には見えないstop by joe
ここから先は大王埼灯台の横をかすめるように両側に土産物屋の並んだ道を登る。この土産物屋を抜けた突き当たりに宝門の浜の石碑がある。眺めがいいのでぜひともここで写真を撮っておきたい。
宝門の浜の石碑
あいにく大王埼灯台に自転車では行くことができず近くに自転車置き場もない。しかしこの宝門の浜の石碑の反対側に休憩所があり、自転車くらいならそこに止めておくことができるので、そこから歩いて灯台に向かおう。
この休憩所に自転車を止める
歩いて土産物屋の通りを抜けて坂を登り右に曲がると八幡さん公園がある。大王埼は灯台まで行かなくてもここから見る灯台が一番美しいとされるので、ぜひとも八幡さん公園だけは行っておこう。
八幡さん公園から見た大王埼灯台
旧大王町は大王崎灯台.や石畳の階段、小道、海岸など絵になる風景で溢れていることから絵描きの町とされている。その一番絵になる場所がここ八幡さん公園だ。
絵になる町 大王町
自転車に戻り再び走り始める。ここからは道幅は狭くなるが交通量の少ない海沿いの道が続く。海岸沿いの道で高台の上を走るので何より景色がいいのだ。
こんな海岸沿いの高台の上の道を走る
しばらくは眺めのいい道を走るとははせどの浜が見えてくる。はせどの浜からは海岸線から離れて内陸の道に戻る。大王小学校から県道515号に入ると町中の道を走り続ける。ここは交通量も多いし何より路側帯が狭いのでゆっくり走ろう。国道260号線を横断して県道602号に入り桐垣展望台を目指す。この県道602号もアップダウンはあるのだがその勾配は緩やかで走りにくいというほどではない。この県道602号を4kmちょっと走ると桐垣展望台だ。
桐垣展望台
ここは横山展望台と並んで英虞湾を代表する展望台で、駐車場から直接美しい英虞湾を見渡すことができる。
こんな景色が見られる
こんな景色を見ながら走る
なお、この桐垣展望台は日本夕陽百選には選ばれていないが、夕陽の美しい事で有名な場所でもある。とくに春分の日と秋分の日の頃には夕陽がちょうど遠くまで開けた海の先に沈むとあって多くのカメラマンが集まる。イベントは4月2日で春分の日に近く絶好の夕陽の時期なので夕陽が見られそうならぜひともここまで足を伸ばして見に来てほしい。
イベントの時期にはこんな夕陽が見られるはず
県道602号を再び戻る。ちょうどこのあたりが中間地点になるのだが、あいにくこの付近には昼飯を食べられいそうな店もコンビニもない。先程横断した国道260号線との交差点の1kmほど手前に交差点がある。この交差点を右折し700mほど走ると国道260号線に合流するので右折して御座白浜を目指す。この国道260号線は太平洋岸自転車道でもあるので道路に青矢羽根が描かれているのが嬉しい。
太平洋岸自転車道でもある国道260号線
国道260号線に入って坂を下ると船越前浜小公園がある。ここからは高台から太平洋が見渡すことができるので眺めを楽しむならお勧め。
船越前浜小公園
更に国道260号線を走るとファミリーマートが見えてくる。このファミリーマートのある交差点を左に逸れてゆうやけパール街道に入る。このファミリーマートで65kmほど走破し、残り50kmほどだ。そろそろ昼飯時なのでこのあたりで昼食にしてはいかがだろうか。
久しぶりに見るコンビニ ファミリーマートしま片田店
ゆうやけパール街道は多少のアップダウンはあるが志摩半島の海岸沿いの住宅街を走る旧道といった感じでなかなか趣があっていい。
ゆうやけパール街道は細い曲がりくねった旧道だ
このゆうやけパール街道沿いに喫茶スウィートという軽食カフェと食事処ひでちゃんがある。おそらくここもチケットが使えると思われるため、ここで食事をしていくのもいいだろう。ただしいずれの店もゆうやけパール街道からは見えないので地図で確かめながら走らないとたどり着けない。
喫茶スウィート
食事処ひでちゃん
喫茶スウィートは基本的にかき氷やコーヒー、軽食メインの喫茶店なのでガッツリと食べることはできないが、食事処ひでちゃんは値段こそ少々高いがしっかり食べることができる。
食事処ひでちゃんのメニュー
牛やき肉定食、肉厚でとてもおいしい
ゆうやけパール街道は海沿いを走る。所々に景色のいい場所もあるので自転車を止めて景色を楽しむのもいいだろう。
景色のいいあづり浜
御座白浜の手前に標高40m程度の丘越えがある。これを越えれば御座白浜だ。コースでは御座白浜の海岸を見ることなく引き返すことになっているが、せっかくここまで来たのであれば御座白浜の海岸にも立ち寄りたい。私が走った時には海水浴のシーズン中だったので道には水着を着た海水浴客で溢れ、その中をサイクリングジャージを着たサイクリストが走るという場違いなことをしていたが、イベントの頃は海水浴のシーズンではないのでそんな事はないだろう。
御座白浜は海水浴客でいっぱいだった
御座白浜からの帰りはゆうやけパール街道ではなく国道260号線を走る。この国道260号線は新しくできたバイパスなのでアップダウンはあるものの傾斜は緩やかだし直線が多くて走りやすい。ここは風さえ吹いていなければかなりスピードを上げて走る事ができるだろう。遅れた時間を取り戻すには最適な場所だ
国道260号線を走る
国道260号線をしばらく走ると大きな志摩大橋が見えてくる。この橋はかなり立派な橋で走り応えがある。この先に大きな船が通過するようには思えないが、かなり上まで登らされる橋でその分眺めもよい。
立派な志摩大橋
ちなみに志摩大橋の近くには和具港がありここから賢島まであご湾定期船が1〜2時間に1便就航している。有料ではあるが自転車もそのまま持ち込み可能なので賢島まで25分でショートカットも可能だ。
こんな景色を見ながら橋を渡る
志摩大橋を渡って少し走ると長田橋の手前に長田小公園がある。ここはトイレがあるのはもちろん、太平洋岸自転車道の休憩場所ともなっているのでサイクルラックや空気入れが完備されている。
太平洋岸自転車道の休憩場所ともなっている長田小公園
またこの公園には展望台があり英虞湾の入り江や長田橋を見ることができる。なかなか眺めのいい場所でもあるのでぜひとも休憩して景色を楽しんでもらいたい。
長田小公園の展望台から見る景色
長田小公園から先の国道260号線も緩やかなアップダウンの続く快走路で向かい風でなければスピードを上げて走る事ができる。そして船越前浜小公園前の坂を登った先にある交差点を左折して先程桐垣展望台から来るときに通った道に入る。そして県道602号を右折し300mほど先を左折して急坂を下る。
ここから先の道は国道260号線と並行して走る道だが、太平洋岸自転車道でもなく、景色もそれほどでもないこの道をコースに選んだことに「参加者には苦労をしてもらおう」という主催者側の意図が感じられる。なぜならこの道のここから志摩神明までの6kmほどの区間はこれまで以上のアップダウンが待っているのだ。
この区間はとにかくアップダウンが激しい
途中に信号のある交差点がある。コースはここを真っ直ぐだが、この交差点を右折して3.5kmほどアップダウンのある細い道を走ると英虞湾を一望できる西山慕情ヶ丘がある。ここは昼間訪れても眺めがいいが、ここも日本夕陽百選に選定されていてお勧めだ。
かなりきついアップダウンをいくつも越えると、神明東口のバス停を左折してようやく脇道に入る。ここから先もアップダウンは続くが勾配は緩やかだし下り勾配なのでこれまでに比べたら楽だろう。なおこの道はスピードを上げて走る事はできない。なぜならここは鳥羽志摩線(飛ばしません)と呼ばれているから。
鳥羽志摩線(飛ばしません)
やがて近鉄賢島線の踏切を渡った先を左折し国道167号線に合流。ここも左折して線路沿いに1kmほど走ると踏切が見えてくるのでこの踏切を渡る。踏切を渡った先が賢島駅だ。
この踏切を渡る
賢島駅は大阪や名古屋からの近鉄特急が集まる場所だ。しまかぜやひのとり、伊勢志摩ライナーなど多くの特別な特急列車が集まる。ちなみに近鉄ではサイクルトレインを実施中で、平日昼間は賢島駅〜五十鈴川駅、休日昼間は賢島駅〜松阪駅にて自転車を輪行袋に入れることなくそのまま予約なしの普通運賃のみで乗車できる。
昼間は予約や別料金なしで自転車をそのまま電車に持ち込める
コースは賢島駅の先にある円山公園をぐるっと一周している。このあたりは観光地でもあるので何件か食事のできる店はある。個人的には2016年に開催された伊勢志摩サミットを記念して賢島駅の2階に作られた伊勢志摩サミット記念館サミエール(入館料無料)に行きたいと思っている。
近鉄賢島駅、この駅舎の2階に伊勢志摩サミット記念館サミエールがある
賢島駅の先は円山公園を一周する。このあたりは観光地で観光客も多いのでゆっくりと安全運転だ。
英虞湾の入江が見える
スタートからここまでちょうど100kmほど。ここまで来ればゴールまで残るは15kmだけ。しかし安心してはいけない。この先もリアス式海岸の英虞湾を海沿いにぐるっと走るのだ。まだまだアップダウンが待っている。
賢島駅の斜め向かいにの観光駐車場には公衆トイレもある
賢島駅をぐるっと回ると、先程渡った踏切を再び渡り先に進む。すぐ先には賢島大橋がある。この賢島大橋からの景色は素晴らしいので、ぜひとも自転車を止めて景色を楽しんでもらいたい。
賢島大橋からの景色
ちなみにこの賢島大橋から見る夕陽も日本夕陽百選に選ばれており、特に冬場は美しい夕陽を見ることができる。この英虞湾だけでも3箇所も日本夕陽百選に選ばれており、いかに美しい場所かがわかる。
賢島大橋ではぜひとも景色を楽しみたい
県道17号を2kmほど走り左折してショートカットコースに入る。住宅街の中を抜けて1kmほど走るとローソンのある交差点で再び県道17号線と合流する。この交差点を左折するがこのローソンが最後のコンビニになるので、お腹が空いていればここで補給していこう。
ここからの県道17号は海沿いの平地を走る道となる。ここから先は再び太平洋岸自転車道の青い矢羽根の上を走る事になる。このあたりは英虞湾の入江を見ながら走るコースで景色も良いので景色を楽しみながら走るとといいだろう。
英虞湾の入江を見ながら走る
平坦な道もすぐに終わりを迎え、再びアップダウンのある道となる。最後のコンビニから6kmほど、丘を2つほど越えた先にある交差点が少し危ないので注意が必要だ。まず桧山路大橋を渡った直後に交差点があり、橋の道幅が狭いので自転車のすり抜けができない。さらに交差点は変則的な十字路で、自転車は直進したいのだが一旦右折してからすぐに左折する必要があり、車に巻き込まれないように気を使う。
桧山路大橋は道幅も狭く交差点もクランク状になっているので注意
危険な交差点を越えるとすぐに登りが始まる。今日はひたすらアップダウンばかりを走ってきたがいよいよこれが最後の登りだ。しかしこの最後の登りが標高で40mほどあってなかなか手強い。しかも一度登ったと思ったら少し下り、さらにそれ以上登らされる。まるで今日のコースの縮図を見ているようだ。
いよいよ最後の登り
最後の登りを登り切り、下っている途中に海の道公園がある。もうゴールは間近なのでここで休憩することはないと思うが、一応この公園は太平洋岸自転車道の休憩場所として整備されているので紹介しておく。
海の道公園には公衆トイレもある
太平洋岸自転車道の休憩ポイントとしても設定されているのでサイクルラックがあるのはもちろん空気入れも完備されている。タイヤの空気が減っていたらここで補充することができる。
海の道公園にはサイクルラックだけでなく空気入れも完備されている
坂を下りきった先にT字路の交差点がありここを左折すると本日11個目となる全長158mの黒崎トンネルがある。このトンネルを抜けるとここから先の国道260号線沿いは観光地化されている。海岸沿いの道にある黒崎小公園には伊勢えび大王像があるのでぜひともここで記念写真を撮っておこう。この奥には公衆トイレもある。
伊勢えび大王像。これは自転車と一緒に写真を撮っておきたい。
ホテル街を抜けて市街地を走ると大矢浜海水浴場に出る。行きもこの道は通ったが景色もいいので時間があればここも立ち寄りたい場所だ。
大矢浜海水浴場の公衆トイレ
大矢浜海水浴場を過ぎるとしばらく道なりに走り、その先にゴールとなる志摩市浜島B&G海洋センターがある。ようやくゴールに到着だ。ゴールでの振る舞いは勝っおばーがぁーと伊勢うどんになる。
勝っおばーがぁーは本当に美味しかった
勝っおばーがぁーはこの志摩市浜島B&G海洋センターの隣にある海ほおずきの名物だ。ハンバーグの代わりに揚げた鰹を使用したハンバーガーもどきだが、正直言うと本当に美味しいのだろうかと疑問に思っていた。しかし実際に食べてみると揚げた鰹がバンズにもマッチしていてすごく美味しかった。これを食べるためだけにここまで自転車で走ってくる価値があると思えるほどだ。
勝っおばーがぁーの説明
もう1つの伊勢うどんは伊勢神宮への参拝客にすぐに提供できるように麺を茹で続けても伸びないように太い麺を使い、長旅で疲れた参拝者のお腹に優しいように柔らかい麺を使っている。まさにサイクルイベントの最後を閉めるにふさわしい振る舞い料理だ。