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伊勢熊野サイクルフェスタ

◇開催予定日 2023年4月16日(日)
◇集合場所  道の駅 紀伊長島マンボウ 三重県北牟婁郡紀北町東長島2410
◇受付時間/スタート/ゴール制限
コース受付時間スタート時間ゴール制限
Aコース8:00〜8:30〜17:00
B・C・Dコース8:30〜9:00〜
◇距離と昼食
コース/走行距離昼食場所/昼食までの距離昼食内容
Aコース/130.5km道の駅花の窟/69.5km古代米入りうどん・古代米おにぎり
Bコース/83.4km三鬼茶屋/54.1km馬越弁当
Cコース/68.3km道の駅海山/46.5kmさんまのたつた丼
Dコース/56.6km道の駅紀伊長島マンボウ/56.6kmマンボウフライ定食
◇コースマップ:B・C・Dコースのコース概要
◇コース概要
  Aコースはアップダウンのある130kmを8時間30分で走る健脚向けコース。
  B・C・Dコースは時間的な余裕もあり観光しながらゆるぽたで走れるコース。
  平坦は少なくアップダウンが多いが勾配がきつい場所はない。多くても6〜7%程度。
  国道42号は交通量も多く路肩も狭いので注意して走ろう。
  トンネルはAコース29個、Bコース21個、C・Dコース19個ととても多い。
  B・C・Dコースのトンネルは200m程度が多く長くても500m程度。
  Aコースには2000m級の長大トンネルが2つ、往復で4回走るので注意。

このホームページは公式ではなくアンオフィシャルな応援サイトです。正確な情報は公式サイトを参照して下さい。


B・C・Dコース

この伊勢熊野サイクルフェスタは2022年3月13日に開催予定だったがコロナウィルスの感染拡大で開催中止となった第2回東紀州ロードフェスタとほとんど同じコースとなっている。名前が東紀州ロードフェスタから伊勢熊野サイクルフェスタに変わってしまったが、B・C・Dコースでは伊勢や熊野にはかすりもしていない。個人的には第3回東紀州ロードフェスタでよかったような気もする。

道の駅 紀伊長島マンボウ

B・C・Dコースは折り返し点が異なるだけでメインのコースはほとんど同じなのでまとめて紹介する。コースは道の駅 紀伊長島マンボウからスタートする。道の駅には鮮魚や干物、さんま寿司など海産物がメインの土産物屋もある。チケットが余ったらここで土産物を買うのがいいだろう。


道の駅 紀伊長島マンボウの土産物売り場

道の駅の向かって左側(北東側)には片上池がある。この片上池はとても美しいのでぜひとも自転車とともに写真を撮っておこう。そして道の駅の右側には芝生広場がある。おそらくこちらが集合場所になると思われる。


道の駅の左側には片上池が見える


道の駅の右側には芝生広場がある

道の駅を出発するといきなり全長540mの孫太郎トンネルがある。伊勢熊野サイクルフェスタはAコース29個、Bコース21個、C・Dコース19個のトンネルを通ることになるのでリアのフラッシングライトは常時点灯・点滅で走ろう。反射板だけだと無灯火でトンネルを走るドライバーには無意味だ。


出発するとすぐに全長540mの孫太郎トンネルがある。


トンネルを出てすぐの交差点を右折する。

トンネルを出たらすぐに信号を右折だ。このあたりは太平洋岸自転車道で青い矢羽根マークがあるので道には迷いにくい。トンネルから先は名倉湾のすぐそばを走るのだが、防波堤が高すぎて残念ながら海はまったく見えない。


序盤は防波堤が高くて海は見えない。

青い矢羽根マークに沿って走ると長島橋を渡ったところで青い矢羽根マークは右折して国道42号線に戻るが、今回のコースは左折となる。青い矢羽根マークに従うとコースを外れるので注意が必要だ。


長島橋を渡ったところで青い矢羽根マークは右折だが、ここを左折する。

ここから先は500mほど先にある信号のない交差点から堤防の切れ目を越えて、並行して走る堤防外の道に入るがここもわかりにくい。ただブルベではないので多少のコースを外れて走るのは大目に見てもらい、とにかくループ橋の江の浦大橋を目指そう。これを目指せば迷う事はない。


この横断幕が見えたら左折だ。左側には口を開けた防波堤が見える。

江の浦大橋は360度一周して登るループ橋だ。私もそうだが自転車乗りはこうした場所を走るのが楽しい。傾斜はそれほどキツくないので楽しみながら走りたい。


360度ぐるっと一周して登る江の浦大橋

江の浦大橋の頂上からは名倉湾と紀伊長島の古い町並みを見渡すことができ、序盤の展望ポイントとなる。


江の浦大橋から見た名倉湾。ここからの景色はとてもよい

江の浦大橋を渡ると町を抜けて山の中に走る。ここから先は国道に抜けるまでトンネルやアップダウンのある丘陵の道となる。終盤は標高60mの平方峠があり結構登るような気がするが勾配はそれほどキツくはない。

峠を下ると国道に合流する前に少し登りになるが、その登りになる手前を左に曲がって集落の中を走るのが正しい道となる。まあ、間違えて国道に出ても全然問題ないのだろうけど…


平方峠の坂を下りきった交差点をAコースは直進、BコースCコースは左折する。

このすぐ近くには古里温泉がある。紀伊長島マンボウから一番近い日帰り温泉になる。小さな温泉で入浴料は520円ととても安い。イベントが終わったら汗を流しに立ち寄るのもいいだろう。

国道42号線に出るとすぐに登りが始まりトンネルがある。この国道に出て最初の古里トンネルと次の道瀬トンネルには歩行者自転車専用のトンネルが併設されている。国道42号線は幹線道路で交通量も多いのでトンネルも危ない。ぜひとも歩行者自転車専用道を走ろう。


古里トンネルと道瀬トンネルには歩行者自転車専用トンネルがある。

この歩行者自転車専用トンネルは当然交通量ゼロに等しいのでトンネルの中や入口、出口で好きなだけ写真が撮れたりする。


交通量がゼロなのでこんな走行写真も好きなだけ撮影できる。

このあたりの国道42号線は太平洋の見える海岸沿いを走るが、交通量が多い上に路肩が狭く自転車を止めるのもはばかられる場所が多いので、写真撮影は断念して先に進もう。海を撮るならこの先もっと景色のいい場所はいっぱいある。

国道に入ってトンネルを2つ越えると初めての休憩場所「始神さくら広場」がある。ここは国道からも存在がわかりにくいので「熊野古道 始神峠」の標識を目印にしよう。


この標識が見えたらそこが最初の休憩場所だ


始神さくら公園はトイレと東屋を備えた休憩場所だ。

ここまでスタートから13kmしか走っていないので休憩の必要はないかもしれないが、この公園は太平洋に面していて景色もきれいなことから、ぜひとも立ち寄って太平洋をバックに自転車や自分、仲間の写真を撮りたい。


駐車場から下に降りればこんな写真も撮れる。ぜひともチャレンジしたい。

始神さくら広場を過ぎてトンネルを抜け坂を下ると出発から17km地点で国道から離れて県道734号線に左折する。


この標識が見えたら須賀利目指して左折する

国道を離れて県道734号に入ると一気に交通量が減り走りやすくなる。残念な事にここから先は太平洋岸自転車道から外れるため青い矢羽根マークはなくなってしまう。ここから先は少し登りになり、標高80mまで登ってトンネルを越え坂を下ると矢口浦の集落に入る。この集落では道が入り組んでいて何度か右折・左折を繰り返す。とにかく須賀利目指して走ろう。

尾鷲湾の少し手前の集落の途中でAコースはそのまま直進だがB・C・Dコースは左折する場所がある。案内板も何もないのでこの場所を見極めるのは難しいが、気付かずにまっすぐ行ってしまっても尾鷲湾に出たらAコースは右折、B・C・Dコースは左折すれば良い。


この交差点をAコースは真っ直ぐ、B・C・Dコースは左折する

矢口浦の集落では尾鷲湾の横を走るがもう少し走ればもっと景色のいい場所がある。そして少し登って島勝トンネルに入る。この島勝トンネルの出口からはトンネル内にいても船越海岸と太平洋を見ることができ、トンネルを出た瞬間、楽園に来たような感覚にとらわれる。


トンネル内から海が見える

トンネルを抜けると船越海岸が広がる。ここは南北に500mほど続く砂浜でとてもきれいな海岸なのでぜひともここで自転車と写真を撮りたい。


トンネルを抜けると美しい船越海岸が目の前に広がる。

この船越海岸に面した道路には海と反対側に赤い消火栓がある。この消火栓の上にカメラをセットしてセルフタイマーで撮影すれば容易に自撮り写真が撮影できる。


三脚を使わない自撮りでもこんな写真が撮れる。

この船越海岸にはトイレと東屋を備えた船越海岸公園がある。ここからは船越海岸がきれいに見えるのでぜひとも休憩がてら船越海岸の眺めを楽しんでもらいたい。


船越海岸公園にはトイレと東屋がある。


船越海岸はとても美しい海岸だ。

船越海岸公園のすぐ先には中熊小公園もある。ここは東屋があるだけの小さな公園でトイレもないが、手前の船越海岸公園が込んでいればこちらで休憩してもよいだろう。この先は須賀利まであと8kmほどだが、標高100mほどの榎峠を登ることになるので、ここでしっかりと休憩しよう。


近くには中熊小公園もある。


中熊小公園からもこんな写真が撮れる。

船越海岸を出発すると標高50mほど登ってトンネルを抜け島勝浦の集落まで下ると、ここからいよいよ榎峠の登りが始まる。ただ今回の伊勢熊野サイクルフェスタのコースはアップダウンこそ多いものの勾配はそれほど急ではなく、急な場所でも6〜7%程度とフロントはアウターのまま登れてしまうほどでそれほど苦しむことはない。

この峠はストラバの最速タイムは2分48秒。ただしこの区間は登り始めからではなく登りの途中からの計測となっているので、登り始めからだとおそらく5分くらい。ゆっくり登っても10分くらいで登れてしまうだろう。

登りの途中にかなり急なヘアピンカーブがある。このヘアピンカーブを越えて少し登ったところから振り返ると坂の先に太平洋が見渡せるようになる。この景色なかなかよいのでぜひともこれをバックに写真を撮りたい。


太平洋をバックに榎峠を登る。

榎峠の頂上はトンネルを少し過ぎた所にあり、これを越えるとなだらかな下りが続く。そして下りきると尾鷲湾と須賀利の集落が現れる。この集落の手前には少しわかりにくいが公衆トイレがある。須賀利の折り返し点にはおそらくトイレがないと思われるため心配な人はここで用を済ませておこう。


須賀利の集落の手前には公衆トイレがある。

この公衆トイレから須賀利の集落までの間はガードレールもなく海を見ながら走る事ができ撮影ポイントとなっている。この尾鷲湾の海はとてもきれいで特にこの区間は入江となっていることから風の弱い日は波も立たず海底までハッキリ見え、透明度の高さがうかがえる。


須賀利漁港周辺はガードレールもなく、いい撮影ポイントだ

堤防沿いに須賀利の集落を突き当たりまで走るとその先には海沿いの広場がある。ここがおそらく折り返し点となる。公式HPのコースマップではこの広場の300mほど手前でUターンしているので注意が必要。おそらく堤防沿いを突き当たりまで進むのが正しいと思われる。


突き当たりの広場はかなり広い

今回の伊勢熊野サイクルフェスタはグルメ券でお綱もち・みたらし団子・マンボウの串焼きがもらえるらしい。マンボウの串焼きは道の駅紀伊長島マンボウでもらえるとして、お綱もち・みたらし団子は道の駅花の窟の商品なので花の窟を訪れるAコースはともかく、そこに行かないB・C・Dコースはこの折り返し点をエイドステーションにしてお綱もち・みたらし団子を提供してもらえるとありがたい。
広場はかなり広く、海に対して舟を降ろしやすいようにスロープになっている。さすがにスロープまで自転車で乗り入れるのは危険だが、そもそも柵もないのでここも撮影ポイントとして適している。一度くらい自撮りに挑戦してみるのもいいだろう。


折り返し点でも自撮りを敢行

折り返し点を出発すると来る時登った榎峠を再び登る。行きよりも帰りの方が傾斜が緩やかなので登りやすいだろう。トンネルを越えるとすぐにヘアピンカーブの先に海が見えるようになる。ここではぜひとも写真を撮りたい。


太平洋に向かって下っていく

榎峠を下って少し坂を登ってトンネルを越えると先程通った船越海岸だ。せっかくだから自転車を止めてもう一度写真を撮っておこう。行きと違って順光になり景色がきれいに見えるかもしれない。

トンネルを越えて矢口浦の集落に出るとB・CコースとDコースは分岐する。Dコースは来た道をそのまま戻るが道を戻ることになるが、B・Cコースは行きと違って尾鷲湾沿いに走る。ここから先はB・Cコース、及び途中から合流したAコースの内容となる。


こんないい景色の中を走る

この尾鷲湾沿いの道はとても雰囲気が良い。ここも自転車で走っている写真を撮影するポイントになるだろう。


尾鷲湾沿いのいい道だ

さらに走ると交差点がありそこを右折するとすぐに引本トンネルだ。ここは全長600mとB・Cコースのトンネルとしては一番長くしかもトンネルの途中でカーブしているので注意が必要だ。


この交差点の右には引本トンネルが口を開けて待っている

トンネルを抜けると白石湖が広がる。このトンネルを抜けてすぐを右折するとAコースの白石湖を周回するコースとなるが残念な事にB・Cコースではここはコースに選定されていない。ただこの白石湖を周回するコースはとても雰囲気のいい道なのでぜひとも走りたいところだ。

一時停止を守って紀勢本線の踏切を渡るとすぐに右折し、相賀駅前を通過。さらに走ると国道42号線に合流する。ここの国道に合流する信号は感知式で自転車では反応しないので押しボタンを押さないといつまでも信号が変わらない。

国道42号線に入って1kmちょっと走ると道の駅 海山だ。Cコースはここで昼食となりさんまのたつた丼をご馳走になる。このさんまのたつた丼はこの道の駅一番の人気で私も食べたがカリッとしたさんまが濃い味に味付けされていてとても美味しい。


道の駅 海山、この道の駅には珍しく休憩場所がある


道の駅 海山の土産物売り場、それほど広いわけではない


道の駅 海山の食堂、テーブル4つとカウンター席


食堂のメニュー、さんまたつた丼がお勧め

この道の駅にはミニドッグやピザなど軽食も販売しているので、昼食まではまだ走らなければならないA・Bコースの人もちょっと小腹が空いたら立ち寄るのもいいだろう。


MYMカフェにはミニドッグやピザなど軽食もある


店長のお勧め、さんまたつた丼


さんまたつた丼はなかなか美味しい

この道の駅でCコースは引き返すことになるのでここから先はA・Bコースのみの内容となる。道の駅から600m先に熊野古道伊勢路・馬越峠入口がある。1年前の第2回東紀州ロードフェスタの時はここから夜泣き地蔵まで熊野古道を400m歩くことになっていたが、今回はそれが削除された。これは削除して正解だったと思う。急勾配の石畳の道をクリート付けた靴で歩くのは危険極まりないしケガ人続出だったと思う。


熊野古道伊勢路・馬越峠入口。1年前はここを登るはずだった。

道の駅海山を出発すると緩やかな登りが続く。ここからは尾鷲トンネルまで3kmほど馬越峠の登りが続く。標高差では100mほど登るだけなので勾配はそれほどきつくはない。尾鷲トンネルは全長606mで路肩が狭いので注意が必要だ。


尾鷲トンネル

尾鷲トンネルを抜けた直後に眺めのいい場所があり尾鷲の街を見渡せる。橋の上で自転車で止まるには危険な場所なので気をつけよう。


橋の上から尾鷲の街を見下ろせる

トンネルを抜けると尾鷲の街まで下りを駆け下りる。この馬越峠は紀北町側は勾配が緩やかだが尾鷲側は勾配が急な感じだ。この急坂を1.5kmほど駆け下りると尾鷲の街だ。

尾鷲の街に入ると国道は二車線になる。尾鷲に限ったことではないが街中の二車線の道路は路肩が狭くて自転車ではとても走りにくい。しかもBコースの昼食場所となるさんき茶屋は尾鷲の街の反対の端にあるので完全に尾鷲の街を横断することになる。せめてコースを海沿いの道に逸れて熊野古道センター経由のコースにしてくれればもう少し走りやすいのだが、あいにくコースは交通量と信号の多い国道のメインストリートとなっている。あまり景色も望めないので無理して峠が追加になるBコースにするよりもCコースで十分かもしれない。


尾鷲の街は二車線で走りにくい

片側二車線の国道を尾鷲の街の南東の端まで3kmほど走ると右手にさんき茶屋が見えてくる。ここがBコースの昼食場所となる。昼食は馬越弁当とのことだが、普段店で馬越弁当は販売されていないのでどのようなものか私も知らない。


さんき茶屋

ここからは寄り道することなく国道42号線をゴールの道の駅紀伊長島マンボウまで30kmほど走るだけ。ゆっくり走っても2時間ほどで到着するだろう。一本道なので道に迷うことはないがトンネルが多いのと交通量も多いので気をつけて走ろう。

スタートからここまでコンビニはまったく見かけなかったが、尾鷲の街は国道沿いにコンビニが3店ある。補給食が必要ならここで買っておこう。ちなみに尾鷲の街中にはコンビニが6店あるが、これらはすべてファミリーマートだ。セブンイレブンやローソンは存在しない。この東紀州はファミリーマートの支配地域にあり、この国道42号線もローソンは多気町から熊野市までの105kmは空白地域、セブンイレブンに至っては松阪市から田辺市までの252kmも空白地域となっている。東紀州がファミリーマートの支配地域になったのは、元々このあたりはファミリーマートとサークルKサンクスが強かった。ところが2016年にサークルKサンクスとファミリーマートが経営統合したとでこの東紀州のコンビニはすべてファミリーマートとなってしまった。


尾鷲の街は国道沿いにコンビニが3店あるがいずれもファミリーマートだ

走りにくい尾鷲の街を抜けて再び馬越峠の登りにとりかかる。行きに比べて帰りは距離は短いが勾配がキツく大変だろう。再び尾鷲トンネルを抜けると緩やかな下りが続き道の駅海山に戻ってくる。Bコースは昼食を食べたさんき茶屋からここまで8kmほどしか走っていないので通り過ぎてもいいだろう。

道の駅海山からの帰りはCコースも加わる。ここから紀伊長島マンボウまでは22km。ゆっくり走っても1時間30分もあれば到着するだろう。マンボウに戻るリミットが17時とした場合、15時30分には出発したい。逆に言えばそれまでは道の駅でゆっくりできるだろう。

国道を2kmも走るとファミリーマートみやま相賀店がある。A・Bコースは熊野や尾鷲でコンビニにありつけたが、Cコースにとってここは唯一のコンビニと言っても過言ではないので補給するならここでしよう。ちなみにDコースはゴール直前にしかコンビニはないので補給食は持参した方がよい。


ファミリーマートみやま相賀店。Cコース唯一のコンビニと言ってもいいだろう。

道の駅海山から8kmほどはこのA・B・Cコースには珍しく平坦な道が続く。交通量の多い国道だが道は走りやすいので快適に走る事ができる。しかし残り14kmは行きと同じ道となりアップダウンが続くようになる。そしてこの残り14kmからDコースと合流する。ちなみにDコースよりもCコースの方が距離が長くて大変に思えるが、CコースとDコースの違いは3.2kmのアップダウンの道を走るか14.5kmの平坦な道を走るかだけの違いなので、個人的には景色のきれいなCコースを薦める。


高塚山展望台への標識

トイレと東屋のある始神さくら公園から600mほど走ると上の写真のような高塚山展望台の標識が見えてくる。この高塚山展望台はこの付近では唯一の展望台と言ってよく、時間があればぜひとも訪れてもらいたい。国道から展望台まで往復だけなら30分、現地でのんびりと景色を楽しんでも1時間もあれば大丈夫だろう。


高塚山展望台には無料の双眼鏡もある

少し丘を登ったところに駐車場があり、そこに自転車を止めて歩いて登ることになる。展望台までは400mほどだが登るのは40mほどで舗装もされているのでクリート付きの靴でも問題ない。頂上には円形の建物があり「紀伊の松島」と呼ばれる熊野灘に浮かぶ島々を一望することができる。


紀伊の松島と呼ばれる熊野灘に浮かぶ島々を一望することができる。

ちなみのこの展望台は市街地から外れているのと夜間照明が落とされているので星空の観測に適しており、私の天の川の撮影場所となっている。


高塚山展望台からはこんな天の川も見ることができる。

始神さくら公園から少し坂を登ってトンネルを越えた先の下りの途中からは紀伊の松島と呼ばれる熊野灘に浮かぶ島々が少し見える。ただしこの国道からは展望台もないし見渡せる場所もないので、下り坂で気をつけながらちらっと見るにとどめておこう。


トンネルの下りからこんな景色が見える

ゴールの4km手前と1km手前にファミリーマートが存在する。Dコースにとってはここが唯一のコンビニとなるがゴールまではあとわずかなので、もうゴールまで走りきってしまおう。

紀伊長島の町を抜けるとスタートした道の駅 紀伊長島マンボウに到着だ。Dコースはこの道の駅で昼食にマンボウのフライ定食が提供される。この道の駅の食事処はあまり広くはなく、昼食時はすぐに満席となる。その代わりにテラス席があるのでテラス席で食べよう。


道の駅 紀伊長島マンボウの食事処

Dコースの昼食、マンボウのフライ定食はマンボウがカラッと揚げられていてとても美味しい。食感は白身魚のような感じだろうか。これにキャベツの千切りとみそ汁が付いている。


マンボウのフライ定食


マンボウは白身魚のような食感だ

Dコースはゴールで昼食を食べることができるがA・B・Cコースは折り返し地点でで昼食を食べており、ゴールに到着した頃にはお腹が空いているだろう。チケットを使って食事をすることもできる。


食事処のメニュー

今回の伊勢熊野サイクルフェスタはグルメ券でマンボウの串焼きがもらえるので、おそらくここでマンボウの串焼きがふるまわれると思われる。道の駅の入口には屋台がありそこで焼いている。


串焼きの屋台

マンボウ屋台ではマンボウ串焼き、まんぼうの唐揚げ、うつぼの唐揚げ、鮫の唐揚げ、鮫の串焼きなど普段口にしないようなものが屋台で売られている。グルメ券でマンボウ串焼きが買えるそうなのでぜひとも食べてみよう。マンボウ串焼きの食感は鶏肉を食べているような感じだ。


人気No.1のマンボウ串焼き


人気No.2のまんぼうの唐揚げ


人気No.3の鮫の唐揚げ。この鮫はホオジロザメだ

またこの道の駅の裏にある片上池は一周2kmと手軽に走れ、対岸にある萩原台公園から見る片上池はとても美しいので時間があればぜひとも一周してほしい。スタート地点の道の駅 紀伊長島マンボウの裏には片上池があり、この池がとても美しいのだ。


池の周囲には遊歩道が続いている


萩原台公園からは対岸に道の駅が見える

片上池は一周2kmと手軽に走れ、対岸にある萩原台公園から見る片上池はとても美しいので時間があればぜひとも一周してほしい。特に夕陽も見ることができ、夕陽と自転車の写真も撮ることができる。夕方もここにいるなら是非ともチャレンジしたい。


片上池越しに見える夕陽


萩原台公園ではこんな写真も撮れる


Aコース

Aコースも序盤の須賀利の手前まではB・C・Dコースと同じで、そこから須賀利には行かずに白石湖の周回路を走り、尾鷲から熊野までを往復するところが異なる。ところが公式HPにアップロードされているコースマップを見ると特にスタート直後の序盤に違いが見られる。コースマップが間違っているだけでイベント当日にはAコースもB・C・Dコースと同じコースに誘導される可能性が高いと思われるが、一応違いを紹介しておく。

スタート後トンネルを抜けて右折し高い堤防が見えるようになるとBコースCコースは青い矢羽根に沿って道なりに走るのだが、Aコースだけは道なりにではなく海沿いの脇道に入っていく。


ここをBコースCコースは道なりに走るがAコースは左の脇道に入る。

海沿いの道に入っても防波堤が高くて海は見えない。それどころか右折する場所がわかりにくいのでそのままお墓に突入することになる。実際にはお墓の50mほど手前を右折するのだが案内がなければそれに気付ける人はいないだろう。


ここを右折するが案内がないと気付ける人はいないだろう

更に問題なのは長島橋を渡った所を左折してすぐ、BコースCコースは道なりに走るのだがAコースは堤防に沿って左の脇道を走る事になっている。


長島橋を渡って左折してすぐにBコースCコースは道なりに走るがAコースは左側の堤防沿いの脇道を入る。

しかしこの脇道の入口には「この堤防は道路ではありません。通行はご遠慮下さい。この先、行き止まりです。」と書かれた標識がある。コースを指定されているとは言えこんな道を走って本当に大丈夫かと心配になる。


脇道の入口にはこんな標識が… 本当に大丈夫か?

脇道に入ると段差の多い堤防上の道を走るが、やがて道は終わりを迎える。この先、一体どこを走るのだろうとコースマップを見ると、何と急な階段を降りることになっている。いくら何でもサイクルイベントで大人数がこの急な階段を自転車担いで降りるような危険なことはしないだろうから、きっとこの堤防の上に案内されることはないと思うが…


コース通りに走ると堤防から自転車担いでこんな階段を降りることになる。

そして違いの3つ目がループ橋を渡り平方峠を越えて下った先にある分岐。BコースCコースは坂を下りきったところを左折して紀勢本線手前の古里の集落の中を走るが、Aコースは道なりに走って紀勢本線の跨線橋を越えてすぐに国道42号線に出る。ここはどちらを走っても大差ないが個人的にはB・C・Dコースの古里の集落の中を走る方が交通量も少なくて走っていて楽しい。ここもおそらくイベント当日はAコースもB・C・Dコースに誘導されるような気がする。

ここから先は矢口浦までB・C・Dコースとまったく同じ。そして矢口浦からも尾鷲湾沿いに走り引本トンネルまではB・Cコースと同じになる。ここまではB・C・Dコースと同じなのでB・C・Dコースの紹介記事を参照されたい。

Aコースは引本トンネルを抜けた直後に右折する。この道は白石湖を周回する道で湖には牡蠣を養殖する筏が浮かびとても雰囲気のいい道だ。個人的にはAコースで一番走っていて気持ちのいい道ではないかと思う。コースの逸脱が許されるのであればB・Cコースの人もこの道を走ってもらいたいところだ。


白石湖沿いの道はとても雰囲気のいい道だ。


牡蠣を養殖する筏がたくさん浮かんでいる。

国道42号線に戻り少し走ると道の駅海山があり、ここでCコースは折り返し。そして馬越峠を越えて尾鷲の街を抜けたところにあるさんき茶屋でBコースも折り返し。ここから先の熊野までの往復63kmはAコースだけのスペシャルコースとなる。


熊野への峠を登り始めたところにあるファミリーマートを逃すと熊野までコンビニはない

さんき茶屋から矢ノ川峠の登りが始まり5〜7%程度の勾配が7kmほど続く。先程尾鷲の手前で登った馬越峠はせいぜい標高125m程度だが、この矢ノ川峠は標高410mほどあり本日一番の峠となる。選ばれたAコースの勇者のみに与えられたスペシャルステージだ。


峠の登りは延々と続く

峠を上まで登ると矢ノ川トンネルが見えてくる。このトンネルは全長が2075mとこれまで通ってきたトンネルよりも遥かに長い。並行して熊野尾鷲道路という高速道路規格の無料の自動車専用道があるので交通量はそれほど多くないが、とにかく長いので気をつけて走ろう。


全長2075mの矢ノ川トンネル

矢ノ川トンネルを抜けてもまだ峠の登りは続く。このあと全長137mの弓山トンネルを抜けるとすぐに全長1626mのこれまた長い大又トンネルが始まる。この大又トンネルの中間付近が峠の頂上となり、基本的に尾鷲からここまでは登りが続く。


トンネルはどこまでも続く

大又トンネルを抜けると下りが始まるが、登りが急だったのに比べると下りはかなり緩やかだ。峠と言うよりは高原の中を走っているようなイメージだ。


こんな感じの道を走る

途中には道の駅熊野きのくにがあるが、この道の駅は何もないので期待せずトイレ休憩だけにとどめておこう。


道の駅熊野きのくに

道の駅からも緩やかな下りを走り続ける。先程の矢ノ川峠を越えてから10kmほど走ると小坂トンネルがあり、これを越えると急な下りが始まる。


小坂トンネルを抜けると熊野まで急な下りが続く

小坂トンネルから標高差で330m、距離にして6kmほど下ると鬼ヶ城に到着する。ここは紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産にも登録された観光地だ。


世界遺産にも登録された鬼ヶ城

このAコースは鬼ヶ城遊歩道を走ることになっているが、正直言うとこの鬼ヶ城遊歩道はいきなり階段があって自転車で走れる場所ではない。自転車を押して歩けば通れないことはないが、おそらく駐車場の案内係に自転車を店の前に止めて歩いて行くように言われることだろう。ここで引き返すか歩いて往復することをお勧めする。


鬼ヶ城遊歩道は自転車で走れる道ではない。いきなり階段が続く。

鬼ヶ城遊歩道を自転車で走るのは断念しても、道の駅花の窟まで行かないと昼食は食べられない。しかしここから先の鬼ヶ城トンネルは道幅が狭くて交通量が多いことから自転車通行止めになっている。この鬼ヶ城トンネルと並行して鬼ヶ城歩道トンネルがあり、自転車はそちらに案内されるが、鬼ヶ城歩道トンネルは国道を渡った反対側にあり下の写真の場所からは国道を横断できないことから、かなりの距離を戻って道路を横断し国道の右側を逆走してトンネル入口まで走る必要がある。この部分は危険なので十分気をつけよう。


鬼ヶ城トンネルは自転車通行禁止だ

国道の鬼ヶ城トンネルを避けて脇道の鬼ヶ城歩道トンネルに入るが、このトンネルも少々危険だ。このトンネルは一方通行で、熊野側に向かっては逆走となる。自転車は逆走しても問題ないが、そもそも道幅が狭く前から車が来ると自転車でもすれ違うのが難しい。このトンネルは歩道が広いので最初から歩道を走った方が無難だ。


一方通行を逆走することになる鬼ヶ城歩道トンネル

鬼ヶ城歩道トンネルを抜け、左折して旧道の市街地を抜けると国道42号線に戻る。ここから国道42号線を1kmほど走ると獅子巌がある。ここも世界遺産に選定されている。このあたりは信号が少なく車列が途切れないので国道を横断するのにとても時間がかかる。帰りに見学すると横断するのに時間がかかるので、横断しなくて済む行きに見学しておこう。


世界遺産にも登録された獅子巌

ここからは七里御浜が紀宝町まで22km続く。この七里御浜は砂浜ではなく砂利の海岸で日本一長い砂礫海岸で、世界遺産だけではなく日本の渚百選、日本の白砂青松百選、21世紀に残したい日本の自然百選にも選ばれている。


22kmも続く七里御浜

獅子巌から1kmほど走ると折り返し点となる道の駅花の窟だ。この道の駅は規模が小さく、駐車場こそ最近拡張したが、土産物売り場や食事処は狭い。どちらかと言うと花の窟神社の参道にある出店を道の駅にしたような感じだ。


道の駅花の窟

この道の駅で昼食に古代米入りうどん・古代米おにぎりが提供される。これは日頃のメニューにないので私も食べたことはない。どんな料理かAコースの参加者のみなさまは楽しみにしてもらいたい。


道の駅の食事処

この道の駅花の窟の隣には日本書紀にも記されている日本最古の神社とされ世界遺産にも登録された花の窟神社がある。それほど遠い距離ではないのでぜひとも参拝したい。


花の窟神社

花の窟神社には社殿は存在せず、参道の突き当たりにある高さ約45メートルの磐座と呼ばれる巨岩があり、御神体とされている。神社の突き当たりまで行くとこの磐座がとてつもなく大きく見えるので、せっかくここまで来たのであればぜひとも磐座は眺めていきたい。


高さ45mの磐座

ここからは道の駅紀伊長島マンボウまで61kmを戻るだけだ。道の駅の隣にはファミリーマートがあるので補給食が必要ならここで仕入れるとよい。


道の駅花の窟の隣にあるファミリーマート熊野花のいわや店

来るとき通った鬼ヶ城歩道トンネルを抜けると矢ノ川峠の登りが始まる。この矢ノ川峠の登りは尾鷲側はひたすら山の中の急な登りを登り続けたが、熊野側の登りは小坂トンネルまでは山の中の急な登りが続くが、小坂トンネルを過ぎると視界は広がり登りではあるが登りを感じさせないくらい勾配は緩やかになるのでここからは走りやすくなる。このまま大又トンネルを越えると尾鷲までは下りだけだ。矢ノ川トンネルを抜けて急坂を一気に下ると尾鷲の街に入りさんき茶屋が見えてくる。ここから先はBコースと同じになるのでそちらを参照されたい。

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