HIRAO'S HOME PAGE > 北海道自転車ツーリング > 北海道自転車ツーリング2020 > しまなみ海道訪問記
しまなみ海道訪問記
2020年10月25日〜26日、10月31日〜11月1日、11月21日〜22日の計6日間でしまなみ海道を3回、ゆめしま海道、とびしま海道、かきしま海道を各1回ツーリングを楽しんできました。橋で繋がった瀬戸内海の島々を結ぶ海道。陸で囲まれた海を見ながら走るというのはとてもいいものです。その時の写真の記録です。
|
しまなみ海道
しまなみ海道とは正式名称「西瀬戸自動車道」という1979年に開通した、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長59.6kmの瀬戸内海をまたぐ道路だ。この西瀬戸自動車道を利用して1999年に完成したのがしまなみ海道サイクリングロードだ。尾道から今治にかけて点在する6つの島を6つの橋と1つの渡船を用いて約70kmで結んでいる。海沿いを走る景色の良さだけでなく、標識、休憩場所、サイクルラック、路側帯のブルーライン、低く抑えられた勾配など、どれをとってもサイクリストのために配慮されており、日本を代表するサイクリングロードとして2019年には国土交通省からナショナルサイクルルートに選定されている。
|
渡船
しまなみ海道サイクリングロードは尾道から今治までの瀬戸内海を橋で結ぶサイクリングロードだが、尾道と向島を結ぶ尾道大橋だけは歩道や自転車道がなく路肩も狭くて危険なことから渡船の利用が推奨されている。ほとんど待たなくていいほど便数は多いし費用は自転車込みで110円と安いことから渡船を利用しよう。向島に渡る渡船は向島運航、福本渡船、尾道渡船の3社あるが尾道駅の目の前にある向島運航が「しまなみ海道サイクリングロード起点」という標識があるので気分が盛り上がってお勧め。
しまなみ海道サイクリングロード起点
|
しまなみ海道サイクリングロード終点
|
夕陽を見ながらの渡船
|
尾道に向かって渡る
|
こちらはこれから向島に渡る
|
尾道に沈む夕陽
|
|
向島
尾道から最初に渡る島が向島。周囲28kmの島で尾道に近い北側は人も多く住んでいるが、それ以外は瀬戸内の田舎風景が広がる。北側は交通量も多く見所も少ないので早く駆け抜けて西岸の海沿いの道を走りたい。西側に出ると御幸瀬戸を挟んで対岸に岩子島が見えるようになる。ここからが陸に囲まれた海沿いを走るしまなみ海道サイクリングロードのスタートラインのようなものだ。
瀬戸内海沿いに走る
|
島の西岸を走るので夕陽が見られる
|
対岸に見えるのは岩子島
|
夕陽を背に走る
|
|
因島大橋
尾道側からスタートすると最初に渡る橋が全長1339mの吊り橋。この橋を渡ると2階建て構造になっていて自転車は道路の下を走る。あまり開放感はなく、天井の道路と両側の鉄骨が視界を邪魔して決して眺めがいいとは言えないが、他の橋とはまったく違った感じで物珍しさがある。通行帯は歩行者専用道とバイク自転車専用道の2つに分かれていている。
]向島休憩所から見た因島大橋
|
こんな高いところを渡る
|
これも向島休憩所から見た因島大橋
|
夕陽の沈む因島大橋
|
橋は二階建構造で自転車は下を走る
|
因島大橋を渡る
|
因島側から見た因島大橋
|
因島の東側を走ると橋がよく見える
|
|
因島
尾道側から渡ると向島に続く2つ目の島が因島だ。周囲31.9kmの島は南西側は比較的平坦で開けているが、北東側は一転して険しい山岳地となる。因島は造船や村上水軍だけでなくはっさくでも有名で、サイクリスト御用達のはっさく屋が因島大橋の麓にある。ぜひとも立ち寄って名物はっさく大福を食べよう。島で栄えているのは南側に集中していて、サイクリングコースからは外れるが日本で唯一となる自転車神社や、人口2万ちょっとの島にしてはお好み焼き屋が何十軒もある。
はっさく屋
|
サイクリスト御用達の店だ
|
店内からは因島大橋が見える
|
名物はっさく大福
|
因島にある日本で唯一の自転車神社
|
自転車神社は大山神社内にある
|
大山神社境内
|
神主さんもサイクリストだそうだ
|
因島の東側海岸はアップダウンが多い
|
椋浦休憩所から見た瀬戸内海
|
梶の鼻展望台
|
上田お好み焼き
|
因島はお好み焼き屋が多い
|
西岸は海沿いを走る
|
対岸は橋で繋がっていない佐木島
|
因島での夕陽
|
しまなみビーチの夕焼け
|
|
生口橋
因島と生口島を結ぶ全長790mの斜張橋。因島と生口島の間の狭い水道のような場所に橋が架けられているので撮影場所には事欠かない。道幅も広く開放的だが、橋の欄干のずいぶん手前に柵を設けているので下方向の視界はあまり良くない。この生口橋と次の多々羅大橋はバイクと自転車が分離されているので安全だ。
生口橋
|
田熊休憩所から見た生口橋
|
因島から見た生口橋
|
生口橋を渡る
|
生口橋から見た景色
|
車道の横に専用道がある
|
生口橋を走る
|
こちらが自転車歩行者専用道で反対側はバイク専用
|
橋の上からの景色はよい
|
サイクリングロードで海を渡る
|
海を見下ろしながらのサイクリング
|
生口島に向けて走る
|
その気になればこんな写真も撮れる
|
夕陽に染まる生口橋
|
田熊休憩所から見た夕陽
|
因島から見た生口橋と夕陽
|
|
生口島
尾道側から渡ると向島、因島に続く3番目の島で広島側の最後の島となるのが生口島だ。周囲33.6kmの島は中央部こそ400mクラスの山があるが、周囲は平坦でアップダウンもなく全線に渡って海を見ながらの走りとなり自転車でもお勧めのコース。瀬戸田の町にあるしおまち商店街は自転車乗りにも訪れやすく、揚げたてコロッケを提供してくれる岡哲商店だけでなく、アオリイカ専門店の食堂あおりやラーメン屋さよなど食事処には困らない。そして自転車で走る自分へのご褒美にドルチェでジェラートを食べるのも忘れてはいけない。
生口島
|
ドルチェ前の海岸、対岸は佐木島
|
ジェラート専門店ドルチェ
|
多くのサイクリストがここでジェラートを食べる
|
揚げたてコロッケで有名な岡哲商店
|
ここのコロッケは揚げたてで1個90円
|
高根大橋
|
高根島に行くにはこの橋を渡る
|
しまなみ海道の橋で唯一色が付いている高根大橋
|
これもドルチェ前の海岸
|
生口島西岸は整備されている
|
南国感漂う道を走る
|
サンセットビーチ近くのサイクリングロード
|
椰子の木が雰囲気を出している
|
ずっと海岸線沿いを走る
|
瀬戸田サンセットビーチ
|
島ごと美術館のモニュメント
|
生口島はずっと海岸線沿いを走る
|
スポンサーのおかげでどの橋も自転車は無料だ
|
|
多々羅大橋
生口島と大三島を結ぶ全長1480mの日本最長の斜張橋。その美しさから全建賞道路部門受賞や土木学会田中賞作品部門受賞を受賞している。その均整の取れた橋はどこから見ても美しいが、その中でも特にお勧めは道の駅「多々羅しまなみ公園」から見る景色と、島を1つ渡った伯方島の開山公園展望台からの景色。特に開山公園展望台は均整の取れた橋を真横から眺められるとあってお勧めだ。橋の中央部分に広島県と愛媛県の県境があり標識もある。また橋の橋脚の上側は逆Y字となっていてここで音を鳴らすと音が橋脚を反射しながら登っていくように聞こえるので鳴き龍と呼ばれている。
生口島から見た多々羅大橋
|
レモン谷休憩所から見た多々羅大橋
|
レモン谷休憩所で自撮り
|
休憩ポイントからの眺め
|
レモン谷休憩所と並んで眺めがいい
|
橋脚の周囲にはレモン畑が広がる
|
大三島に向かって走る
|
後ろは生口島
|
ここも自転車と歩行者の専用道となる
|
眺めはとてもいい
|
全長1480mの橋が続く
|
こんな感じで多々羅大橋を走る
|
橋の中央部が県境となる
|
県境を越える
|
高さ40mからの眺めはとてもいい
|
レモン谷休憩所の夕陽
|
道の駅「多々羅しまなみ公園」のサイクリストの聖地
|
しまなみ海道に来たら必ずここで写真を撮ろう
|
多々羅大橋をバックに自転車で走行中の写真を撮影
|
変な形のサイクルスタンドが多数ある
|
道の駅「多々羅しまなみ公園」
|
多々羅大橋
|
大三島から見た多々羅大橋
|
開山公園展望台から見た多々羅大橋
|
ここでも自撮りだ
|
|
大三島
尾道側から走ると向島、因島、生口島に続く4つ目の島が大三島になる。この大三島からが愛媛県だ。大三島に渡るとすぐに道の駅「多々羅しまなみ公園」に行ってサイクリストの聖地の碑で写真を撮るのを忘れずに。大三島は周囲88.8kmとしまなみ海道の島の中では一番大きいが、しまなみ海道サイクリングロードはその東岸をかすめるように7kmしか走らない。大三島の魅力はサイクリングロードから外れた門前町のある大山祇神社周辺にあると言っても過言ではない。他にもしまなみ海道の最高峰となる標高436mの鷲ヶ頭山があり山頂からは360度の展望が見られる。最後の石段を自転車担ぐ気力があるなら山頂に自転車を持ち込むこともできる。
鷲ヶ頭山のヒルクライム
|
山頂手前の広場から
|
山頂は視界が広い
|
360度の展望がある
|
鷲ヶ頭山山頂で記念撮影
|
山頂からは本当に景色がよかった
|
坂を登る
|
島の南西側はアップダウンが続く
|
前方に大三島橋が見える
|
|
大三島橋
大三島と伯方島を結ぶ全長328mのアーチ橋。しまなみ海道としては一番最初となる1979年に開通した。距離の短さからそこらにある橋と大差ないようなガッカリ感はあるがそれでも海の上を走っていることには変わりない。通行区分は車両と分けられているだけで、歩行者、自転車、バイクの区別がない。その分道幅はしまなみ海道の橋の中では一番広くできている。
大三島側のアプローチから見た大三島橋
|
休憩所ではないが所々スペースがある
|
大三島橋を渡る
|
アーチ橋
|
橋の道幅は一番広い
|
欄干まで距離があるので下方向の眺めはいまいち
|
伯方島熊口港から見た大三島橋
|
開山公園への途中から見た大三島橋
|
|
伯方島
尾道から走ると4番目、今治からだと大島に続いて2番目となる島が伯方島だ。周囲53.5kmだが半島や岬のような飛び出しが多く自転車で一周すると20kmくらいのアップダウンの少ない道で走りやすい。お勧めは島の北西にある開山公園。ここからは多々羅大橋や大三島橋を横から見ることができる。サイクリングコースからは少し外れるが船折瀬戸もお勧め。時間帯によっては木船をへし折るほどとも形容される流れの激しい海流を見下ろすことができ、そのダイナミックな姿をぜひとも見ておこう。伯方島は何と言っても「伯方の塩」が有名で塩アイスが多数売られている。
伯方ビーチを走る
|
きれいな砂浜が広がる
|
こんな砂浜を走ると気持ちいい
|
伯方の塩アイス
|
伯方島の土産と言えば伯方の塩
|
船折瀬戸展望駐車場から見た激しい海流
|
伯方島に来たら開山公園には立ち寄りたい
|
|
伯方・大島大橋
伯方島と大島の間にかかる全長1230mの吊橋が伯方・大島大橋だ。正確には伯方島と大島の間には見近島があり、伯方島と見近島を結ぶのが伯方橋、見近島と大島を結ぶのが大島大橋とされるが、実際に橋の上を走ると同じ橋に思える。間の見近島には歩行者、自転車、バイクだけが降りることができ、島にはキャンプ場がある。この伯方・大島大橋は伯方島からはあまり見えないが、大島の北側からはよく見える。とくにカレイ山展望公園からは伯方・大島大橋を上から見ることができお勧め。
大三島から見た伯方・大島大橋
|
伯方島から見た伯方・大島大橋
|
伯方・大島大橋を渡る
|
欄干まで遠いので下方向の眺めはいまいち
|
歩行者、自転車、バイク共用だ
|
橋の途中には歩行者、自転車、バイクのみ入れるキャンプ場がある
|
大島側は橋の真下を走る
|
このあたりは潮の流れが川のように早い
|
大島側からは伯方・大島大橋がよく見える
|
伯方・大島大橋を見ながら走る
|
|
大島
今治側から走ると来島海峡大橋を渡った最初の島が大島だ。周囲49.9kmの島のサイクリングコースは北側の一部で海岸線沿いを走るだけで、それ以外は内陸のアップダウンのある道となる。橋まで登る道は勾配3%くらいに制限されているが、大島のアップダウンは一般道なのでしまなみ海道サイクリングコースでは一番の難所となる。この島の見所は何と言っても島の南側にある標高307mの亀老山から見る来島海峡大橋だ。これを見ずしてしまなみ海道を走ったとは言えないほど有名だしお勧めの場所。ただし頂上付近は最大勾配15%の激坂なので初心者にはハードルが高い。他にも伯方・大島大橋や伯方ビーチを見下ろすことのできるカレイ山展望公園もお勧めだが、こちらも激坂が待っている。坂を登るのが嫌なら道の駅「よしうみいきいき館」から間近に見る来島海峡大橋も迫力があっていい。
大島北西側の峠を登る
|
亀老山の頂上近くにある看板
|
亀老山ヒルクライム
|
亀老山頂上から大島側を見下ろす
|
来島海峡大橋が見える
|
ヒルクライム中でも来島海峡大橋が見える
|
亀老山で一番撮りたいのがこの写真だ
|
頂上トイレ横にサイクルラックがある
|
頂上売店にはご褒美の藻塩アイスがある
|
松島のような景色
|
夕方は逆光なので朝のうちがいい
|
|
来島海峡大橋
今治と大島の間にある全長4105mの三連吊橋。今治側から走ると一番最初に渡る橋がこの来島海峡大橋となる。しまなみ海道の橋の中で一番長く、かつ長大な吊橋が等間隔に並ぶ姿は美しく、特に亀老山から見る来島海峡大橋が美しいとされる。橋の途中には馬島という小さな島があり、歩行者と自転車、原付バイクのみが上陸することができる。自転車道が欄干まであるので眺めはとてもいい。ただし橋の長さの割には自転車道の幅が狭く、追い抜きやすれ違いには注意が必要になる。
大島から見た来島海峡大橋
|
大島南西側の海岸線沿いは橋がよく見える
|
大島の橋の北側の海岸沿いからもよく見える
|
北側からだと逆光になる
|
大島のサイクリングロードからはこの写真が一番映える
|
道の駅から見た来島海峡大橋
|
来島海峡大橋をバックに走る
|
来島海峡大橋に向かうアプローチから見る
|
アプローチを走る
|
夕陽の中を走る
|
来島海峡大橋に陽が沈む
|
来島海峡大橋を走る
|
眺めはすばらしくよい
|
幅が狭いのが難点
|
下方向の眺めは極めてよい
|
来島海峡大橋からの眺め
|
こんな感じの道が4.1km続く
|
来島海峡大橋
|
橋の上を気持ちよく走る
|
今治側から渡り始める
|
眺めはとても良い
|
もうすぐ陽が沈む
|
夕陽に向かって走る
|
糸山展望台から見た来島海峡大橋
|
ここも眺めはよい
|
サンライズ糸山のモニュメント
|
朝の糸山展望台
|
朝早くは逆光になる
|
夕暮れの糸山展望台
|
ここからは夕陽は見えない
|
ライトアップされた来島海峡大橋
|
サンライズ糸山の客室から見た来島海峡大橋
|
糸山展望台から見た夜の来島海峡大橋
|
|
今治
しまなみ海道の四国側の拠点。サイクリングロードは今治駅まで続いているが糸山展望台かサンライズ糸山から出発、もしくは終わりにしても問題はない。いずれも丘の上にあるので眺めはとても良い。トイレや水の補給はここでもできるが、食事は下まで降りる必要がある。展望台は朝方逆光になるので、きれいに見るなら午後からがお勧め
サイクリングターミナル、サンライズ糸山
|
サンライズ糸山の夜景
|
サンライズ糸山の客室
|
客室まで自転車の持ち込みができる
|
客室から見た来島海峡大橋
|
ライトアップされた来島海峡大橋
|
|
ゆめしま海道
ゆめしま海道とは上島諸島をめぐる全長41kmのサイクリングコースだ。因島のすぐ隣にある生名島から橋で繋がった佐島と弓削島を走る。さらに2022年には岩城大橋が完成して岩城島も橋で繋がりゆめしま海道の幅が広がる。広島には数多くの海沿いを走る海道が存在するが、このゆめしま海道だけは本土と橋で繋がっておらず、走るためにはフェリーに乗る必要がある。ゆえにしまなみ海道に比べると訪れるサイクリストも少なく、あまり観光地化されていない。それがゆめしま海道の魅力とも言えるだろう。
|
渡船
ゆめしま海道のスタート地点となる生名島の立石港までは因島の土生港から生名フェリーで渡る。20分おきに出港していて運賃も自転車込みで130円と格安だ。距離も300mほど走るだけなのであっという間。船の先で接岸の様子を見ながら真っ先に上陸しよう。
ゆめしま海道へは渡船で渡る
|
フェリーいくなで生名島まで渡る
|
フェリーの先はこんな感じ
|
本来はここに止めると思う
|
立石港からフェリーを見る
|
フェリーがやって来た
|
|
生名島
因島のすぐ南にある周囲20.7kmの島が生名島だ。ゆめしま海道の走る上島諸島の玄関口でもある。因島とは狭い長崎水道を挟んで200mしか離れていないが橋は架かっておらず渡船で渡るしかない。しかしその渡船も20分に1本あり、わずか300mをあっという間に渡るので困ることはないだろう。この長崎水道に広島県と愛媛県の県境があり、因島は広島県だが、生名島をはじめとする上島諸島は愛媛県となっている。ちなみにゆめしま海道でコンビニはこの生名島に1店あるだけなので気をつけよう。
立石港フェリーターミナル
|
生名島案内図
|
因島の造船所を見ながら走る
|
すぐ近くには坪木島が浮かぶ
|
陸に囲まれた海沿いを走る
|
遠くに生口島が見える
|
因島の造船所
|
サウンド浜間田キャンプ場にある壁絵
|
生名島西側の海岸線沿い
|
遠くに見えるのは建設中の岩城大橋
|
工事中の岩城大橋の岩城島側
|
工事中の岩城大橋の生名島側
|
|
生名橋
ゆめしま海道の玄関口である生名島と佐島を結ぶのが生名橋だ。全長515mの斜張橋で横から見ると立派に見えるが、いざ橋を渡るとセンターラインもない狭い橋となっている。橋は狭いがその上から見る景色はなかなかなもので、生名島、佐島、弓削島、岩城島、赤穂根島、因島などに取り囲まれた瀬戸内海の水域を見ることができる。
生名島から見た生名橋
|
もう少し近づくとこんな感じ
|
色々な角度から見える
|
生名橋は橋のたもとまで行ける
|
生名島にあるゆめしま海道の石碑
|
生名橋からの景色
|
こうした石碑があると写真の撮りがいがあって嬉しい
|
生名橋はセンターラインもない狭い橋だ
|
生名場を走る
|
佐島側には休憩場所がある
|
休憩場所で自分撮り
|
佐島から見た生名橋
|
下まで降りると生名橋もよく見える
|
弓削島から見た生名橋
|
1つ隣の島からでもこれだけ近くに見える
|
|
佐島
ゆめしま海道の走る上島諸島の1つで、生名島と弓削島の間にある周囲9.8kmの南北に細長い島が佐島だ。ゆめしま海道を走ると佐島は丘の上をわずか800mほど走るだけで終わってしまう。この丘の上の小さな駐車場所にもにもゆめしま海道と書かれた石碑があるが見逃しやすいのでぜひとも立ち寄ろう。島に降りても何があるわけではないが、日本で唯一とされるUターンブルーラインがあるので時間があれば立ち寄ろう。
佐島から見た建設中の岩城大橋
|
弓削大橋の手前に石碑がある
|
佐島の南側にはアップダウンもある
|
佐島の南の端
|
日本で唯一のUターンブルーライン
|
眺めはとても良い
|
|
弓削大橋
佐島と弓削島の間にかかる全長980mの斜張橋が弓削大橋だ。1つ手前の生名橋は1.5車線しかなかったが弓削大橋は2車線あり、また生名橋と弓削大橋との間の距離が800mほどしか離れていないこともあって立派に思える。この弓削大橋は佐島側からはほとんど見えないが弓削島まで渡るとよく見えるようになる。
弓削島から見た弓削大橋
|
弓削大橋は真横から見える
|
石碑からは弓削大橋がわずかに見える
|
弓削大橋の下を潜る
|
弓削大橋
|
弓削大橋を渡る
|
弓削大橋からの眺め
|
|
弓削島
ゆめしま海道の走る上島諸島の1つで、ゆめしま街道の終点となる一番東の端にあるのが周囲18kmの弓削島だ。島の北西側海岸は平坦で向かいにはすぐ近くに生名島や因島が見える。島の南島側はアップダウンのある山岳地帯となり、広い瀬戸内海が見えるようになる。コンビニはもちろん、食事のできる店もお好み焼き屋が2店あるくらいなので事前に携行食を準備しておこう。
弓削島の北西側は美しい
|
陸で囲まれた海岸沿いを走る
|
対岸に因島が見える
|
弓削島を走る
|
大森神社近くの壁絵
|
遠くに見えるのは百島、横島、田島
|
弓削島南東側はアップダウンがある
|
ふれあいの海辺
|
深坂池親水公園
|
|
とびしま海道
とびしま海道とは呉市川尻から岡村島まで続く7つの島を7つの橋で結んだ全長31kmの自転車道だ。呉から直線状に並んだ島々を庭園をわたる飛石に例えて「安芸灘とびしま海道」と名付けられた。しまなみ海道の通る大三島の反対側にある事から裏しまなみ海道とも呼ばれている。自転車道と言っても全線に渡ってブルーラインがあるだけで自転車専用道ではない。いずれの島も一周できるようになっていて、かつ一周してもアップダウンはほとんどない走りやすい道となっている。
|
安芸灘大橋
呉市川尻と下浦刈島を結ぶ全長1175mの吊り橋が安芸灘大橋だ。この橋は県道74号線の一般道ではあるが有料となっている。ただし自転車と歩行者は無料。この安芸灘大橋は調和の取れた吊り橋で、かつ上浦刈島から橋を真横に見る事ができるとあってとても美しい。自転車は車道を走る事ができないので注意が必要だ。
下浦刈島から見た安芸灘大橋
|
安芸灘大橋の石碑
|
上浦刈島から見た安芸灘大橋
|
安芸灘大橋の下を潜る
|
安芸灘大橋は上浦刈島から見るのがよい
|
真横からも見られる
|
|
下蒲刈島
とびしま海道として1つ目の島となるのが下浦刈島だ。周囲16.8kmの島は海岸線沿いも平坦で走りやすい。特に蒲刈大橋の手前にある三之瀬地区は道路がアスファルトではなく石畳となり、その両側に日本庭園や美術館、博物館などが建ち並び情緒溢れる町並みとなっている。
丸谷港は景色もよい
|
奥に見えるは天神鼻公園
|
下浦刈島の南側から見た上黒島
|
安芸灘大橋を渡ってすぐの白崎園の東屋で
|
|
蒲刈大橋
下蒲刈島と上蒲刈島を結ぶのが全長480mのトラス橋が蒲刈大橋だ。建設は比較的古く1979年の完成で、他の橋と比べると橋の作りに古さを感じる。実際に橋を渡ると鉄骨の中を走るようでいつもと違って飽きない。ただ、道幅はあまり広くないので自転車で走るには車に気をつけよう。
下蒲刈島から見た蒲刈大橋
|
無骨な姿がよい
|
蒲刈大橋を渡る
|
橋からの眺めはよい
|
トラス橋の鉄骨が特徴的
|
上蒲刈島から見た蒲刈大橋
|
|
上蒲刈島
とびしま海道の下蒲刈島に続く2つ目の島が上蒲刈島だ。周囲27.9kmの横長の比較的大きな島だ。この島も海岸線沿いに平坦な周回道路が続き走りやすい。お勧めは県民の浜だがブルーラインに沿って走るとたどり着けないので寄り道してでも立ち寄ろう。
上蒲刈島の南側海岸沿い
|
遠くに見えるは上黒島
|
こちらは小松島
|
日高庄八幡宮
|
|
豊島大橋
上蒲刈島と豊島を結ぶとびしま海道3つ目の橋が豊島大橋だ。全長903mの吊り橋で安芸灘大橋よりも270mほど短いが、橋の高さ(桁下)は50mもあり安芸灘大橋よりも10mほど高い。ゆえに橋を渡るためには麓からかなり登る必要があるが、それだけ眺めもよい。豊島大橋の上蒲刈島側には豊島大橋展望台があり橋のすぐ脇から豊島大橋を眺めることができるようになっている。自転車なら問題ないが車の場合は上り車線からしか展望台に入ることができないので注意が必要だ。
豊島大橋
|
トンネル手前に豊島大橋展望台がある
|
安芸灘大橋の次に立派に見える豊島大橋
|
豊島大橋を走る
|
かなりの高さから瀬戸内海を見下ろす
|
豊島大橋を渡る
|
豊島大橋からの景色はよい
|
上蒲刈島の北側から見た豊島大橋
|
ブルーラインに沿って走るとほとんど見えない
|
豊島から見た豊島大橋
|
豊島側は橋の真下を走る
|
|
豊島
とびしま海道で3つ目となる島が豊島だ。周囲9.8kmの丸い島で海岸線沿いに平坦な一周できる道路がある。めぼしい観光地はなく海岸線を外れると急坂の続くミカン畑やレモン畑となる。空海展望台と十文字山展望台があるが道もあまり良くないので自転車で登るのは大変かもしれない。
豊浜大橋から見た豊島の豊浜地区
|
豊島大橋を下った所に案内図がある
|
とびしま海道サイクリングロード
|
|
豊浜大橋
豊島と大崎下島を結ぶとびしま海道4つ目の橋が豊浜大橋だ。全長543mのトラス橋で蒲刈大橋と同じトラス橋だが長さは豊浜大橋の方が少し長い。自転車道はあるが広くはなく、かつ車道も路肩が狭いので渡るには注意が必要だ。蒲刈大橋と同様トラス橋は鉄骨が多くて橋からの眺めはよくないが、橋を渡っていることは実感できる。
豊浜大橋を渡る
|
トラス橋は走ると楽しい
|
安芸灘とびしま海道
|
大崎下島側から見た豊浜大橋
|
この橋は両側とも真下まで行ける
|
吊り橋の優雅さと違ってトラス橋はメカメカしい
|
2島の間隔は狭い
|
豊島側から見た豊浜大橋
|
大崎下島の南側は真横から見える
|
|
大崎下島
とびしま海道4つ目の島となるのが周囲26kmのとびしま海道の中では比較的大きな大崎下島だ。上蒲刈島より少し小さいがほとんど同じくらいと言ってもよい。御手洗地区の伝統的な町並みはとびしま海道の中では下蒲刈島の三之瀬地区と並んで雰囲気がよく観光地となっている。歴史の見える丘公園からの眺めがお勧め
北側は瀬戸内の島々に囲まれている
|
海岸線沿いを走るのは気持ちがいい
|
大崎下島の北側海岸沿いを走る
|
とびしま海道の案内図
|
大崎下島の北側海岸沿いを走る
|
このあたりは眺めがとてもよい
|
ゆたか海の駅 とびしま館
|
交番も歴史的建築仕様に
|
|
平羅橋
大崎下島と平羅島を結ぶとびしま海道5つ目の橋が平羅橋だ。全長98mの短い斜張橋で橋脚が1本しかなく横から見るとアンバランスに感じてしまう。あまりの全長の短さと、橋から海面まで5mほどという低さからから海を渡っているという感覚には乏しく、そこらの二級河川を渡っているように感じる。平羅橋の大崎下島側には橋を一望できる小さな休憩場所と案内板があり、その南側には架橋記念公園もある。
平羅橋
|
橋脚が1本しかない短い橋だ
|
平羅橋のたもとに小さな休憩場所と案内板がある
|
|
中の瀬戸大橋
平羅島と中ノ島の無人島を結ぶとびしま海道6つ目の橋が中の瀬戸大橋だ。全長251mのアーチ橋ですぐ隣にある岡村大橋と見分けがつかないくらいそっくりな形をしている。平羅島の途中からは間近に中の瀬戸大橋がみえるがそれ以外はこの橋を見ることができる場所は少なく、大崎下島から見るのがよい。
平羅島から見た中の瀬戸大橋
|
大崎下島なら真横から見える
|
|
岡村大橋
中ノ島と岡村島を結ぶとびしま海道7つ目の橋が岡村大橋だ。全長228mのアーチ橋ですぐ隣にある中の瀬戸大橋と見分けがつかないくらいそっくりな形をしている。中の瀬戸大橋と違って岡村島からは橋がよく見える。中ノ島は広島県だが岡村島は愛媛県になるので橋のちょうど真ん中に県境の標識がある。岡村島側の橋のたもとには人待瀬戸展望台があり岡村大橋を間近に見ることができる。
大崎下島から見た岡村大橋
|
橋の途中に県境がある
|
岡村島から見た岡村大橋
|
岡村島は岡村大橋の真下も走る事ができる
|
|
岡村島
とびしま海道の最後の島となるのが岡村島だ。周囲11kmの小さな島だ。とびしま海道の島々はすべてそうだが、この島も例に漏れずほとんど平坦な地形ばかりで一周できる。しまなみ海道の大三島や今治と渡船で結ばれているのでしまなみ海道と合わせてとびしま海道に渡ることもできる。島の平坦な外周だけ走ってもよいが自転車で登れないほどの急坂の先にある山岡庭園から見た大崎下島は絶景だ。
岡村島と大崎下島の間の水道を眺める
|
岡村島から見た大崎下島
|
隣の小大下島には橋が架かっていない
|
遠くに来島海峡大橋が見える
|
岡村港
|
岡村港の案内板
|
山岡庭園から見下ろした大崎下島
|
ナガタニ展望台への道の途中より
|
山岡庭園はすごく眺めがいい
|
ナガタニ展望台からの眺め
|
ナガタニ展望台
|
来島海峡大橋が見える
|
岡村島の北側海岸沿いを走る
|
岡村島にある関前食堂
|
関前食堂店内
|
目の前には海が広がる
|
店の名物バターチキンカレー
|
|
かきしま海道
かきしま海道とはJR呉駅前から江田島切串港までの倉橋島と能美島の約70kmの海岸線沿いを走る自転車道だ。自転車専用の道はほとんどなく車道にブルーラインが引かれただけの場所が多い。またゆめしま海道やとびしま海道などに比べると民家や交通量は多く離島感はあまりない。一周もできるが交通量も多いので切串港から天応港に抜けるか、小用まで走って呉港に抜けるのがよい。
|
音戸大橋
呉市本土と倉橋島を結ぶ全長172mのアーチ橋が音戸大橋だ。瀬戸内の海道に架かる橋は白色系が多いがこの音戸大橋だけは真紅の色をしている。完成は1961年と相当に古く、歩道がないばかりか路肩もほとんどなく、自転車や歩行者は音戸大橋ではなく渡船を使うことを推奨されている。(通行禁止ではない)この音戸大橋の特徴は90mという狭い水道に1000t級の船を通そうとしたため海面から橋までが23mと高いのに倉橋島側にその高さまで上昇するアプローチがなかったことから2周半(900度)という強烈なループをしている。
音戸大橋展望駐車場から見た音戸大橋
|
音戸大橋の夜景
|
生名島から見た音戸大橋
|
橋から見たループ部分
|
|
倉橋島
かきしま海道の1つ目の島が倉橋島だ。周囲65kmの比較的大きな島だがサイクリングロードは島の北半分を横断するだけとなる。北側の海岸沿いにも道はあるが、こちらは交通量が多くて路肩も狭いのでお勧めしない。時間があれば島の南半分にも足を伸ばしたいところだ。ただし島の南東側は道が繋がっていないので一周はできない。
朝日を浴びて走る
|
|
早瀬大橋
かきしま海道の音戸大橋に続く2番目の橋が早瀬大橋だ。全長623mのトラス橋で呉の軍港から自衛隊の艦船が通り抜ける事から橋高は30m確保されており、橋を渡るにはかなり高いところまで登ることになる。最大深さ15m、幅300mにも満たない早瀬瀬戸は海流の流れが8km/hと早いことからこの名前が付き、橋の上からは流れの早い海流を見ることができる。
早瀬大橋の下にもブルーラインがある
|
トラス橋は走っていて楽しい
|
橋からの眺めはよい
|
早瀬大橋を走る
|
能美島から見た早瀬大橋
|
倉橋島から見た早瀬大橋
|
|
江田島・能美島
かきしま海道の倉橋島に続く2つ目の島が江田島・能美島だ。かつて江田島と能美島は2つに分かれていてY字をした島の北東部だけが江田島、そして残りが能美島と呼ばれていた。しかし間を船が通れるほどだった両島も次第に土砂が堆積して浅くなり、昭和に入る頃には埋め立てられて陸続きになった。2島合わせて周囲107kmもあり自転車だと走りがいがある。かきしま海道は島を1周せず西側海岸に沿って走る。島の南側は道が繋がっていない。島の西側と東側にはそれなりにアップダウンは存在する。何より島の人口が25000人ほどいるので交通量が多いことは覚悟しておこう。
奥に見えるは大黒神島
|
能美島の西岸は雰囲気の良い道が続く
|
手前に大奈佐美島と奥に宮島が見える
|
江田島湾沿いに走る
|
江田島湾を見渡す
|
しびれ峠
|
サイクリスト休憩所
|
かきしま海道サイクリングロード
|
切串港の広島行きフェリー
|
切串港
|
対岸は呉の町並み
|
小用みなと公園を走る
|
|
← これまでに宿泊したキャンプ場 北海道自転車ツーリング2020 北海道自転車ツーリング2021年春 行動予定 →