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北海道自転車ツーリング 5日目
陸別〜阿寒〜弟子屈 −雨の後のご褒美−
2017年08月15日

5日目の走行地図

5日目の速度グラフ
速度
5日目の高度グラフ
高度

 昨夜はぐっすり寝ることができた。目覚めたときには4時になっていた。まだ外は暗かったが、まず朝一番にポメラを確かめる。電源を入れるが液晶は表示しない。万事休すかと思ったが、何度か電源を入れ直していたらある時急に表示するようになった。私はここぞとばかりに昨日の旅の日記の続きを書いた。
 どうにか昨日の分の旅の日記を書き終える事ができ4時30分から撤収開始。今日はテントのすぐ近くにテーブルがあるので撤収が楽だ。今日はセイコーマートに立ち寄ってからカネラン峠に登るつもりだが、肝心のセイコーマートは24時間営業ではなく6時にならないと開店しないのでそれまではのんびりと撤収を続ける。
 いつもだったら朝食を食べてからテントを撤収だが、今日はテントのそばにテーブルがあるのでテントの中のものをすべてテーブルの上に出し、先にテントを撤収し5時20分から朝食の準備だ。今朝の朝食はラーメンだが、いつものラ王タンタン麺ではなくアメリカ土産のマルちゃんだ。メキシコではインスタントラーメンのことをマルちゃんと言うらしい。それほどまでに北米では東洋水産のマルちゃんが幅を利かせている。日本で言うところのウォークマンやホッチキス、キャタピラーみたいなものだろう。しかし実際にはこのアメリカのマルちゃんは大味すぎて日本人にはあわないような気がする。
撮影日時:2017/08/15 04:41:29 シャッター速度:1/15 絞り:F5.6 焦点距離:24mm
かぶとの里キャンプ場のキャンプ風景
撮影日時:2017/08/15 05:28:40 シャッター速度:1/30 絞り:F8.0 焦点距離:91mm
朝食にアメリカのマルちゃんを食べる
 朝食を食べるとポメラに記録していた今日の行動予定を再度確認しツーリングマップルに書き写した。今日のチェックポイントの通過予定時間は6時出発、カネラン峠8時、国道241号線8時30分、足寄峠10時30分、阿寒湖11時30分、氷山峠13時、弟子屈14時、多和平16時だ。
 天気予報を確認すると今日の弟子屈の天気は曇り、明日も曇りとなっていた。ラジオの天気予報では今日も北海道は気圧の谷にあると言っておりこれで5日連続だ。しかも今日も全道に低温注意報が出ている。涼しいのはありがたいが少し寒すぎるような気がする。これだけ寒い北海道自転車ツーリングは初めてではないだろうか?
 昨日洗濯したシャツやサイクリングジャージーはまだ乾いていない。しかしこのまま自転車に積んでいても乾くことはないので、自転車の荷台に広げて乾かしながら走ることにした。今日は晴れではないのですぐに乾くことはないが、峠1つにつき1着くらいは乾いてくれるだろう。
撮影日時:2017/08/15 05:03:54 シャッター速度:1/25 絞り:F5.6 焦点距離:50mm
テーブルがあると撤収が楽
撮影日時:2017/08/15 05:49:22 シャッター速度:1/25 絞り:F8.0 焦点距離:42mm
キャンプ場を出発する
 今朝何より嬉しかったのは撤収するときテントが乾いていたことだ。これまでの3日間はずっと濡れたままのテントを撤収していたが、今日ばかりは乾いたテントをサイドバッグに詰めることができる。テントが乾いているか濡れているかで重さが300gくらい変わるので、今日のような峠越えではテントが乾いているのは特にありがたい。
 洗面を済ませて5時50分にキャンプ場を出発。今日はトイレに2回しか行かなかった。昨日ずいぶんと出したので今日はお腹の中に何も残っていないのだろう。陸別の町への道を疾走し6時ちょうどにセイコーマートに到着した。今日は標高517mのカネラン峠と標高647mの足寄峠と標高754mの氷山峠の3つの峠を越えるが、陸別のコンビニを過ぎると次は足寄峠と氷山峠の間にある阿寒湖畔でしか補給できないため、それまでの食料としておにぎりとパンと飲むヨーグルトを購入しパンと飲むヨーグルトを店の前で食べた。
 6時10分にコンビニを出発。ついでに道の駅まで行くと温度計があり14℃を示していた。記念に写真を撮ろうとしたらシャッターを切る直前に15℃に変わってしまった。寒いはずだ。昨日は寒くて朝からレインスーツを着て走ったが、今日はいきなり峠の登りが待っているのでどうせ暑くなるだろうとレインスーツは着ずに走ることにした。
撮影日時:2017/08/15 05:58:53 シャッター速度:1/80 絞り:F8.0 焦点距離:74mm
写真を撮った瞬間に15℃にあがった
撮影日時:2017/08/15 06:04:33 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:56mm
コンビニで買い出しを済ませる
 昨日まで走ってきた国道242号線を外れ道道143号線に入る。ここからカネラン峠の頂上までは8kmほど。最初の1kmほどは緩やかな登りが続く。しばらく走ると陸別サーキットが見えてきた。陸別サーキットは全長1.3kmの国内最大級のオフロードサーキットで1986年に開設された。以来陸別町ではオフロードレースやラリーが盛んとなっている。
 陸別サーキットまでは昨年も走った覚えがあったが、昨年はこの少し先で倒木による通行止めを聞かされてUターンしていたのでここから先は初めて走る道となる。陸別サーキットから先は傾斜が急になってくる。それでも最初のうちは勾配も3%くらいでまだ登りやすかった。
 道道143号線は宇遠軽川に沿って登っていくが、そのうちに宇遠軽川を過ぎたところで川から離れて道はクネクネとカーブを描くようになる。この頃には勾配も6%に達するようになった。もっと狭いクネクネした道かと思っていたが予想に反して道はちゃんと整備された2車線の道路だった。しかし交通量は皆無に等しく私が陸別から国道241号線に出るまでの2時間、道道143号線全線に渡って一台の車にも出会わなかった。
 昨日あたりから気になっているのが、肩や手首、足の裏の痛みとは別に膝に何か違和感を判じるようになっていた。この違和感は初めてだったので何が起きているのかよくわからなかったが、とりあえず無理をしないようにできるだけ軽いギアでクルクル回すような走りを心がける。
撮影日時:2017/08/15 06:18:52 シャッター速度:1/50 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
道道143号線は交通量皆無だ
撮影日時:2017/08/15 06:52:55 シャッター速度:1/60 絞り:F8.0 焦点距離:35mm
温度ひび割れを記した落書きが
 カネラン峠の頂上までの残り3kmほどは、こうしたカーブ続きの勾配の続く道を登り続ける。途中アスファルトの路面上に多数の落書きがあった。よく見るとそれはアスファルトの温度ひび割れの場所と長さを詳細に記録したものだった。おそらく寒暖差の激しい陸別で温度ひび割れがどの程度のスピードで進行しているのかを調査しているのだろう。そういえばここまでの道道143号線は温度ひび割れが多くて走りにくかった。
撮影日時:2017/08/15 07:03:22 シャッター速度:1/60 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
道道143号線を登る
撮影日時:2017/08/15 07:15:18 シャッター速度:1/60 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
頂上近くは眺めもよい
 6%程度の登り坂の続く道道143号線を走り続けると、7時20分にようやく標高517mのカネラン峠に到着した。予定時刻より40分も早く到着した。麓の陸別の標高が200m程度だから320mほど登ったことになる。これで昨年走る事ができなかったカネラン峠を制覇し、北海道の峠50位をすべてクリアしたことになる。我ながらたいしたものだ。私も坂バカの仲間入りだろうか?
撮影日時:2017/08/15 07:19:20 シャッター速度:1/80 絞り:F8.0 焦点距離:30mm
カネラン峠頂上に到着
撮影日時:2017/08/15 07:24:28 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:91mm
頂上から少し下ると眺めがいい
 カネラン峠の頂上は平坦で山の稜線のような場所をしばらく走った。しかしやがて道は狭くて急な下りのダートとなった。通常、峠の下りは時速30km程度で走るのだがダートだとそうはいかない。おまけにここのダートは砂利の浮いたダートだったのでスピードを出すことができず、時速10km以下の登りと変わらない程度のスピードしか出なかった。それでも深砂利にタイヤをとられて何度もこけそうになる。
 そもそもダートは砂利にタイヤを取られやすい。マウンテン用の太いタイヤだと接地圧が低いのでまだマシだがロード用の細いタイヤだと特にタイヤを取られやすい。さらに深砂利だとタイヤが砂利にめり込むのでなおさら走りにくくなる。そしてそれが下りになるとブレーキをかけながらでないとスピードが出すぎて危ないが、ブレーキをかけるとタイヤが砂利でスリップして制御が効かなくなるので、そうなるとブレーキを離す必要がありスピードが乗ってなおさら危なくなる。やはり23Cのタイヤでダートに行くのは無理があるのを痛感する。
撮影日時:2017/08/15 07:28:46 シャッター速度:1/40 絞り:F8.0 焦点距離:32mm
いよいよダートが始まる
撮影日時:2017/08/15 07:39:00 シャッター速度:1/25 絞り:F8.0 焦点距離:56mm
深砂利のダートは走りにくい
 7%の勾配の砂利の浮いた急な下りのダートを4km下って7時25分にようやく舗装路に出てきた。この4kmのダートを走るだけで30分もかかってしまった。やはり急なダートの下りは生きた心地がしない。ここからは足寄川沿いに舗装路を9km下る。この舗装された道道143号線は温度ひび割れもなくて走りやすく砂利の浮いたダートとは雲泥の差の走りやすさだった。そして走りやすい道道143号線を走り続けて8時過ぎに国道241号線に合流した。
撮影日時:2017/08/15 07:48:17 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
ようやくダートを降りてきた
撮影日時:2017/08/15 07:54:22 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
舗装路はとても走りやすかった
 国道241号線との合流点の標高は206mで、これから標高647mの足寄峠を登るので高低差440mほど登ることになる。ここから先の国道241号線は2008年と2016年の2回走っている。さらに2010年には台風の中、逆方向に走っている。特に昨年同方向に走ったばかりなのでこのあたりはよく覚えている。特にMILKの看板はここを通る度に毎回撮影しているような気がする。
撮影日時:2017/08/15 08:28:41 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
この看板、毎回撮影している気がする
撮影日時:2017/08/15 08:51:22 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:117mm
国道241号線を走る
 国道241号線に合流してから緩やかな登りを11km走ると9時ちょうどに茂足寄パーキングに到着した。このパーキングにソロのライダーがいたので挨拶するととても驚かれた。かなり前に私を追い抜いたはずなのに、もう追いつかれたと言ってびっくりしていた。まるでウサギとカメだな。
 このパーキングには広い駐車場とトイレもあり、足寄峠を登る最後の給水場所としていつも活用している。ここでおにぎりを食べて15分休憩する。ここまで後部荷台でTシャツを乾かしていたが、ようやく乾いてきたのでサイクリングジャージーと交換する。この茂足寄パーキングからは雌阿寒岳と雄阿寒岳がよく見えるはずなのだが、今日のような曇り空では何も見えなかった。
撮影日時:2017/08/15 09:13:29 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
いつも利用する茂足寄パーキング
撮影日時:2017/08/15 09:23:46 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
弟子屈まであと59km
 この茂足寄パーキングからも登りは続く。このパーキングで標高325mくらいだから頂上まではまだまだだ。ここからは勾配3%くらいの登りが6kmほど続く。この途中で本日初めてとなるソロのチャリダーと出逢った。そしてオンネトー湖へ続く道道664号線の交差点に9時55分に到着。ここでパンを食べて10分ほど休憩する。ここで標高510m位だから頂上まで標高であと140mくらいだろう。
 ここから足寄峠まではあと5km程度だが、実際には峠の頂上近くは平坦になっているので5%程度の急な峠は3kmほど。しかしその3kmが大変なのを私は経験上知っていた。なんせこの足寄峠は東に向かってだけでも登るのはこれで4回目なのだ。
撮影日時:2017/08/15 09:45:04 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
国道241号線を走る
撮影日時:2017/08/15 10:00:19 シャッター速度:1/50 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
オンネトー湖への入口
 この足寄峠はライダーがよく通る。私は上り坂で苦労している時、辛さを忘れるためにライダーが通りかかると必ず手を上げるようにしている。先ほどのカネラン峠はライダーなど1人も走っていなかったが、ここ足寄峠はライダーが多いのでライダーとの挨拶が頻繁にできる。しかもこの足寄峠では100%近くのライダーが手を上げてくれたのが嬉しかった。
 国道241号線を走り続け頂上近くで再びソロのチャリダーとすれ違った後、10時35分に標高647mの足寄峠に到着した。昨年は12時35分に到着しているので昨年より2時間も早い。しかし今日の予定時間よりは5分遅かった。頂上には小さな駐車場があるだけなので、休憩もせずにそのまま下ることにした。下りは寒いだろうと頂上でレインスーツを着ようと考えたものの忘れていたが、下り始めると寒くて後悔することとなった。
撮影日時:2017/08/15 10:18:35 シャッター速度:1/40 絞り:F8.0 焦点距離:43mm
白藤の滝はこのダートの先にある
撮影日時:2017/08/15 10:30:48 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:38mm
足寄峠の頂上
 勾配6%程度の急坂を2kmほど下ると国道240号線との分岐に到着した。昨年はここから国道240号線を津別に向かって走ったが、今回は阿寒湖畔目指してさらに国道241号線を下り続けた。とは言うものの、実際には国道240号線との分岐から国道241号線は20mばかり登らなければならない。この区間の国道241号線は路肩が荒れていて自転車で走ることができず、路肩ではなく車道を走ったが車道は交通量が多くて危なくて走りにくかった。
 足寄峠から8km、標高差で200mほど下ると阿寒湖畔に到着した。時間に余裕があればアイヌコタンに立ち寄って観光して行くとこだが、今日は大きな峠を3つも越えなければならず時間的余裕もなく、そのまま素通りすることにした。その代わりにお腹が空いてきたので11時ちょうどに阿寒湖畔の国道沿いのセイコーマートに立ち寄ってコンビニ弁当を購入し店の前で食べた。。
 このセイコーマートにはライダーが頻繁にやって来る。私は風防付きのハーレーが来たらぜひとも液晶パネルを見せてもらおうと待っていたが、残念ながら来ることはなかった。単なるハーレーだけならたくさんやって来るのだが液晶がないと見せてもらう意味がない。
撮影日時:2017/08/15 10:37:19 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
弟子屈まであと46km
撮影日時:2017/08/15 11:01:48 シャッター速度:1/400 絞り:F8.0 焦点距離:38mm
阿寒湖温泉のセイコーマートで弁当を食べる
 このセイコーマートで弁当を食べようとした時、私の自転車のすぐそばで犬の散歩をさせている人がいたが、その人はどう見てもライダーだった。私は犬を連れてバイクに乗っているのですかと聞くとバスケットに入れてバイクの後部に積んでいるとの事だった。バイクで犬を連れている人は初めて見た。北海道は奥が深い事を実感する。そして何よりその犬もライダーと同じ服装をしていたのには笑わせられた。
 阿寒湖畔を出発してもしばらくは平坦な地形が続く。このあたりは阿寒湖が近いはずなのだが国道からは阿寒湖がまったく見えない。阿寒湖を見るのはハードルが高い。車やバイクから阿寒湖を見るためには道沿いからは見ることができず、有料駐車場に車を止めるしかない。こんな有料駐車場に車を止めない限り湖が見えないのは阿寒湖だけだ。摩周湖でさえ裏摩周展望台や第三展望台は無料だというのに。
 私は2010年にここ阿寒湖に来た時にも悪態をついていたが阿寒湖はどうもホテルへの宿泊客を最優先していて通りすがりの観光客には冷たい。阿寒湖の美しさを見てもらうなら湖畔に道の駅を作ればいいのだ。もっともこの周辺は阿寒摩周国立公園に定められているので容易に開発できないという事情があるのかもしれない。
撮影日時:2017/08/15 11:22:31 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
阿寒湖畔だが阿寒湖は見えない
撮影日時:2017/08/15 11:30:14 シャッター速度:1/200 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
双岳台まで11kmの登り
 阿寒湖のコンビニを出発した時から問題が発生した。右足の膝が急に痛くなったのだ。まだ走れないわけではないが、これは問題だ。このままの状態を維持するならまだ走れないことはないが、これ以上痛くなるようなら2014年のように北海道自転車ツーリングそのものを断念する必要があるかもしれない。
 国道241号線が阿寒湖を外れると急な下り坂が待っている。そして国道240号線との分岐付近で最も標高の低い389mまで下がる。これから標高754mの氷山峠に登るので370mほどの登りになる。そして阿寒湖畔から6kmほどは平坦な地形が続いたが国道240号線との分岐を1kmほど過ぎたところから登りが始まった。
 国道240号線の氷山峠は登りの区間が10kmほど続く。勾配はほとんど一定だが、直線区間は比較的緩やかでカーブの続く区間は勾配6%程度。そして双湖台から先は緩やかになり双岳台の手前で頂上になる。2004年と2008年の2回この氷山峠をいずれも同じ方向から登っておりこれで3回目になるのでだいたいの感じは覚えている。登り始めてから頂上までで1時間30分と言ったところだろう。
 この氷山峠の登りはじめ付近でソロのチャリダーとすれ違った。彼は雨のフル装備だったのでこの先は雨かもしれない。ここまでキャンプ場出発からずっとレインスーツを着ずに走っていたが、氷山峠を登っていくと予想通りやがて霧雨となった。仕方なく私は荷台で乾かしていた洗濯物とフロントバッグの上のツーリングマップルをバッグにしまい、レインスーツを着て走ることにした。
 静かな場所で自転車を走らせると気になることがある。それはペダルをまわすとある特定の場所で異音がするのだ。明らかにペダル(クランク)の位置に依存しているので、最初はチェーンリングを固定するボルトとチェーンフォールプロテクターが干渉しているのだろうくらいに思っていた。しかしある日に音鳴りを改善してやろうとチェーンリングやクランク周りのあたりを徹底的に調べてみたが、どう見ても当たっている場所はない。どうもBBの中で音がしているようだという結論に達してしまったが、さすがにカップ&コーンのBBの中まで整備することができず、そのまま北海道に来ることになった。まあ北海道自転車ツーリングの間は大丈夫だとは思うが、帰宅したら再度徹底的に調べる必要がありそうだ。
 12時40分に標高685mの双湖台に到着。展望台に自転車を持ち込んで写真を撮る。ここからはパンケトーとペンケトーという湖が見えるはずだったがあいにくの天気でペンケトーしか見えなかった。この駐車場には自衛隊の車両が多数止まっていて若手の隊員が駐車場入口で誘導係をしていた。雨の中大変だろうけど私に比べたらまだマシな方だろう。
撮影日時:2017/08/15 12:39:18 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:34mm
双湖台から見たペンケトー
撮影日時:2017/08/15 13:02:49 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:34mm
双岳台からは何も見えなかった
 双湖台から先は傾斜が緩やかになり走りやすくなった。しかしますます雨が激しく降るようになり、私はレインスーツの下だけでなくシューズカバーまで付けて走ることになった。この頃には膝はますます痛くなっていた。果たしてこれ以上北海道自転車ツーリングを続けられるのだろうかと心配になってくるほどだった。
 13時ちょうどに標高754mの双岳台に到着。あいにくの雨で雌阿寒岳と雄阿寒岳は全く見えなかった。この双岳台はよくわからない。この氷山峠は2004年と2008年の2回登っている。2008年は今日と同じ雨で何も見えなかった。2004年は晴れていたが、双岳台からは雌阿寒岳と雄阿寒岳がほとんど見えず、その手前から見えたような気がする。
 雨が降っていた事もあり写真だけ撮影するとすぐに双岳台を出発。ここからはひたすらヘアピンカーブの連続した急な下りをどこまでも下り続ける。勾配のきついところは8%程度だがカーブの連続なのでブレーキは欠かせない。頂上から少し下ると霧が出てきた。最初はそれほどでもなかったが、やがて視界は100mくらいまで落ちてきたので追突されないようにリアのフラッシングライトまで点滅させて走る事にした。
 ヘアピンカーブの連続なのでブレーキを酷使する事になり、さらに雨が降っていた事からブレーキシューがあっと言う間にすり減っていく。北海道自転車ツーリングの直前にブレーキシューを新品に交換しておいて正解だった。交換していなかったら今頃ブレーキシューがすり減ってなくなっていた事だろう。こんな道を10kmも下り続けるので地獄の底まで落ちていくような感覚だった。
 気温が低いせいもあるが峠の下りはペダルをまわさないので体が発熱せず風で体温を奪われる一方なので寒い。それもあって峠の下りはレインスーツを着ているが、今日はレインスーツを着てもまだ寒く、普段開けたままにしている脇の下のピットジップを初めて閉めて走る事にした。
撮影日時:2017/08/15 13:06:10 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
氷山峠の下りは霧がひどかった
撮影日時:2017/08/15 13:31:12 シャッター速度:1/60 絞り:F8.0 焦点距離:45mm
勾配8%の下りが続く
 雨は氷山峠の頂上だけだろうと思っていたが、標高を下げるに従って雨足は激しくなった。今日の弟子屈の天気予報は曇りではなかったのか? こんな天気なのに多和平に行く意味があるのか? そもそも今日多和平に泊まろうとしたのは景色がよいから。しかしこんな雨降りでは行く意味が全くない。それどころか多和平は弟子屈の町からかなり坂を登らなければならない。膝が痛んでいるのにそこまで無理をする必要性があるのだろうか?
 私は膝の痛みから、もう旅を続けることはできないのではないかと考え始めていた。その場合、今日は弟子屈の桜ヶ丘森林公園キャンプ場に泊まり、明日は多少無理してでも美幌峠を越えて女満別に行き、明後日の飛行機で帰る。これなら3日前倒しで帰ることができる。予想外の雨降りでしかも膝まで痛かった私は、ついつい弱気な事を考えていた。
 この氷山峠の下りでは後ろから車に追い越される事が少なかった。なぜだろうと考えていたらそれは自衛隊車両の存在だった。今日はこの氷川峠を多くの自衛隊の車両が私と同方向に走っている。この自衛隊車両は制限速度を守って走るので多くの一般車両を後ろに従えながら走る事になる。すると自衛隊車両の前には何も車の走らない空間ができるのだ。私は気付かないままこの車の走っていない空間の中、氷山峠を下っていた。
 雨と膝の痛みに悲観的になりながら氷山峠の急坂を下っていたが、麓まで下るとやがて雨は止んでしまった。頂上から10kmほど下ったところにパーキングがあったので休憩のために立ち寄った。雨は既に止んでしまったし膝の痛みも自転車に乗っている時は痛いが自転車を降りると日常生活には全く影響がない。これなら無理をすれば北海道自転車ツーリングを続けられるかもしれないと考え始めた。雨が止むと少し前向きに考える事ができるようになってきた。
 パーキングで13時55分から10分ほどだけ休憩しておにぎりを食べる。峠の下りで寒かった事もありどうしても小便がしたくなって仕方なく物陰で済ませる。この頃には雨が完全に止んでしまってもう降りそうな気配もなかった事から、ここからはレインシューズカバーを外しレインスーツも脱いで走ることにした。それだけでなくフロントバッグの上にツーリングマップルを広げ、荷台にはまだ乾いていない洗濯物まで広げで走る事にした。
撮影日時:2017/08/15 14:06:20 シャッター速度:1/100 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
麓まで降りると雨は止んだ
撮影日時:2017/08/15 14:24:06 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
弟子屈方面は青空が見え始めた
 このパーキングからは道がフラットになるが、それでも勾配1%程度の下りが弟子屈まで12kmも続き楽な走りが続く。パーキングを出発し弟子屈の町が迫ってくると、これから向かう弟子屈方面に青空が見えるようになってきた。それだけではない、これまで痛さに耐えていた膝の痛みが緩和されてきたのだ。どうもレインスーツの下をはいた時。裾バンドで足首を縛ったことで足の自由な回転運動を妨げられて痛みが発生していたようだ。
 膝の痛みがなくなると雨が止んだ事もあって先ほどまでの鬱な気分はどこかに吹き飛び、やはり予定通り多和平まで向かおうとする考えがフツフツと湧いてきた。我ながら現金なものだ。そして雨程度で容易に計画を変更し楽な方に逃げてはいけないと実感する。
 どこまでも直線の続く国道241号線を東に走り続けると、14時30分に弟子屈の町に到着した。国道241号線はバイパスで弟子屈市街を迂回するため、コンビニに寄ろうと国道241線道を逸れて町中への道に入ることにした。
 ここから先はキャンプ場までコンビニがなく、かつ明日も昼過ぎに到着予定の標津まではコンビニがないので、明日の昼までの行動食を買い込む必要がある。普段購入している夕食のカップ野菜もそこまでゴミを持ち運ばなければならないのでパス。その代わりにお酒を割るためのガラナだけはしっかりと買っておく。さらにお腹が空いていたし、この先多和平まで2時間ほどかかるのでカルボラーナを買って店の前で食べた。このコンビニは桜ヶ丘森林公園キャンプ場に近く想い出深いコンビニだ。そう言えば氷山峠を下っていた時は桜ヶ丘森林公園キャンプ場に逃げ込もうとまで考えていたが、もうその考えはまったくなくなってしまった。
撮影日時:2017/08/15 14:39:20 シャッター速度:1/250 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
コンビニでカルボナーラを食べる
撮影日時:2017/08/15 15:02:29 シャッター速度:1/500 絞り:F8.0 焦点距離:74mm
JR摩周駅の花壇を全景に自転車を撮影
 10分ほど休憩し、14時50分にコンビニを出発。ここからはしばらく弟子屈の町中を走る。私はせっかく弟子屈の町中に来たのだし摩周駅で自転車の写真を撮る事にした。摩周駅に行ってみると駅前に花壇があったのでそこに自転車を乗り付けて花壇の花を前景に自転車と摩周駅の写真を撮った。
 ふと気になったのだが、2日目と3日目あたりでは、後輪のブレーキのケーブルがフロントバッグと干渉していてブレーキレバーを握ると手を離しただけではレバーが戻らずにブレーキを引きずってしまい、レバーを手でリリースしなければ戻らなかった。しかしいつの間にかケーブルとフロントバッグの干渉がなくなったようでブレーキは普通にかけることができるようになった。
 しかしそれとは別にリアのシフトレバーのシフトダウンが固くなり、シフトレバーを押しても元に戻らなくなってしまった。シマノのSTIではシフトダウンする際にブレーキレバーごと押し込む。強く押し込めば2〜3段まとめてシフトダウンできるのだが、まとめてシフトダウンするとそのレバーが元に戻らなくなり、レバーを元の位置に手で戻さなければならなくなった。まあ1段ずつシフトダウンする分には元に戻るので問題ないが、これも帰宅後に調整が必要なようだ。
撮影日時:2017/08/15 15:07:51 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:56mm
弟子屈を出ると晴れてきた
撮影日時:2017/08/15 15:51:20 シャッター速度:1/320 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
今回の北海道自転車で初めて青空が見えた
 小さな弟子屈の町を抜けて国道243号線に入り多和平を目指す。この頃には青空だけでなく日が射すようになってきた。今回の北海道自転車ツーリングで初めて見る太陽だ。私は早速カメラにPLフィルターを付けて青空と太陽に照らされた自転車を撮影した。今回の北海道自転車ツーリングではPLフィルターの出番がないのではと心配したが、ようやく使う機会があってホッとした。
 弟子屈の町から多和平までは20kmほどなのであと2時間と言ったところだろう。しかしこの国道243号線の弟子屈と虹別の間には標高249mの丘越え… と言うより名もない峠越えが待っている。弟子屈の標高が100m弱なので実際の登りは標高で150m程度なのだが、ここまで3つの大きな峠を越えてきた身には厳しい。それでも頑張って峠を登り続けた。
 太陽の光を浴びながら走るのは気持ちのいいものだ。今日まで5日間、ずっと曇りの中を走っていたのですごく新鮮に感じる。いつもだったら太陽が出ると暑くてたまらないのだが、今はおそらく20℃くらいで太陽の光を浴びてちょうどいいくらいだ。峠の登りではあるがそんな快適なツーリングを続けていると峠の頂上を迎え今度は下りが始まる。しかし下りは標高差50mほどを4km走っただけで終わり、虹別の手前に到着した。
撮影日時:2017/08/15 16:02:03 シャッター速度:1/250 絞り:F8.0 焦点距離:67mm
牧草地が広がる
撮影日時:2017/08/15 16:08:31 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:136mm
道道1040号線を走る
 虹別の手前からは国道243号線を外れて多和平目指すために道道1040号線に入る。ここからはフラットな道を2km程走った後、少し登ると再び下りが続いた。このあたりはどこまでも広がる牧草地をやや上から見下ろせるとあって景色もよく、また太陽が出ていて青空も見えていた事から何度も自転車を止めて撮影した。
 そしていよいよ道道1040号線も外れて多和平に向かう。が、私は1本道を間違えて曲がってしまった。本来であれば「多和平」と書かれた看板のところで曲がるはずなのだが、その1本手前の道からバイクがたくさん出てきたのでこれが多和平への道かと間違えて入ってしまったのだ。しかしこれは多和平に裏から入る道で、この道でもたどり着けるだけでなく、こちらの方が眺めがよいということを初めて知った。おかげでここでも写真撮影を繰り返した。
撮影日時:2017/08/15 16:21:40 シャッター速度:1/250 絞り:F8.0 焦点距離:64mm
間違って入った道だったが景色は良かった
撮影日時:2017/08/15 16:24:02 シャッター速度:1/200 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
多和平裏の牧草地
 16時30分にようやく多和平に到着した。グリーンヒル多和で受付を済ませ設営場所を探すために自転車を押して丘を登っていく。最初は通路近くの場所にテントを張り始めたが、どうもこの場所は風を防ぐものがなくて吹きさらしだったことから、もっと奥に移動することにした。このキャンプ場は傾斜地ばかりで平坦な場所がほとんどなく、まずは平坦な場所を探すのが最優先となる。そんな中にも奥の方に平坦な場所があったので、そこにテントを設営する事にした。
撮影日時:2017/08/15 17:13:40 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:50mm
多和平キャンプ場に設営
撮影日時:2017/08/15 17:17:05 シャッター速度:1/125 絞り:F8.0 焦点距離:70mm
キャンプ場からの眺めはとてもよい
 テントを張りなおしていたので設営完了は17時になっていた。米を水に浸して洗濯物をテントに広げ、その時にはまだ太陽も出ていたので展望台まで写真撮影に行く。もう太陽はずいぶん傾いていたがいい写真が撮れた。雨の氷山峠を下っていた時にはずいぶん悲観的になっていたが、それを乗り越えてみるとこんなにいい景色が待っているとは思いもしなかった。
撮影日時:2017/08/15 17:19:30 シャッター速度:1/200 絞り:F8.0 焦点距離:61mm
地平線の見える大牧場
撮影日時:2017/08/15 17:21:19 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
多和平キャンプ場
 食事の前に旅の日記を書こうとしたが、今朝と同様にポメラの液晶が点灯しない。何度電源を入れてもだめだった。もうポメラでの旅の日記の入力はあきらめなければならないかもしれない。その場合はコンビニで小さなノートでも買ってきて書くしかないだろう。結局ポメラの液晶は点灯する事なくあきらめて先に夕食を作る事にした。
撮影日時:2017/08/15 17:21:51 シャッター速度:1/160 絞り:F8.0 焦点距離:24mm
展望台からは牧草地が広がる
 ポメラと格闘していた間にもライダーは続々とやってきた。ここはライダーに人気のキャンプ場で、いつもは下の駐車場がバイクで埋まってしまうほどになるのだが、私がキャンプ場に着いた時にはまだバイクの数は少なかった。どうやらライダーのキャンプ場に入る時刻は17時から18時の間が一番多いようだ。
撮影日時:2017/08/15 17:29:38 シャッター速度:1/6400 絞り:F8.0 焦点距離:56mm
夕陽には少し早いか
撮影日時:2017/08/15 17:37:59 シャッター速度:1/400 絞り:F8.0 焦点距離:38mm
今日はよく走った
 17時50分から夕食の炊飯を始める。少し風があったがあまり気にする事なくテント前にレジャーシートを広げて米を炊き始めた。今日の夕食は牛丼と味噌汁。いつものカップ野菜はゴミになるので買わなかった。しかしご飯は昨日とは逆に堅いご飯となってしまった。ご飯は多めに炊いたので明日の朝はおじやにしよう。
撮影日時:2017/08/15 18:09:48 シャッター速度:1/10 絞り:F6.3 焦点距離:24mm
レジャーシートを広げて夕食を自炊
撮影日時:2017/08/15 18:12:13 シャッター速度:1/20 絞り:F6.3 焦点距離:80mm
今日の夕食は牛丼と味噌汁
 18時30分には片づけも終わり、ポメラの液晶が表示しないのでどうしようかと思案していたが100回くらい電源のON/OFFを繰り返していたら突然表示するようになった。この機を逃すまいとそれからはテントに入って夢中で旅の日記を書き続けた。しかしポメラが使えるようになるまでに2時間ほどかかってしまい、明日から本当にこのままで大丈夫かと思ってしまう。
 今年はコンビニによる事のできなかった初日を除いて、すべて寝酒のウイスキーで割るためにガラナを買っており、毎夜ウイスキーをたくさん飲んでいる。今日で5日目だが早くもウイスキーがなくなりかけていた。まだ少しだけ残っているが明日の分はもうなさそうだったので、明日はキャンプ場近くのコンビニでウイスキーのボトルを購入するとしよう。それにしても700ccほど持ってきたはずだから1日平均130ccほど飲んでいる計算になる。少しペースが早すぎる気もするが、おかげで夜ぐっすりと寝られる。
 ポメラがなかなか表示せず旅の日記を書くスタートが遅かったものの、どうにか22時30分には書き終えることができた。多和平キャンプ場に泊まるのは2004年と2007年に続いて3回目、10年ぶりとなる。ここは夜かなり冷え込むので防寒対策は欠かせない。さて何を着ようか考え込んでしまう。レインスーツでも着て寝るか?
 今日は標高517mのカネラン峠と標高647mの足寄峠と標高754mの氷山峠の3つの峠を越え、今日1日の獲得高度は1400mほどとなった。1日でこれだけ登ったのは久しぶりだ。1日の獲得高度が1000mを越えたのは2014年にもあったが、1400mというのは2013年の4日目に標高748mの新見峠と標高832mのチセヌプリ峠と標高489mの樺立峠を越えて1500mも登った時以来だ。しかしこの時は距離をそれほど走らなかったが今日は116kmも走っている。
 さて明日はどうするかだが、膝の痛みは氷山峠を登っている頃は北海道自転車ツーリングを中断しなければならないかと思うほどだったが、それ以降は何ともなくなった。これだったら引き続き走れそうな雰囲気だが、明日だけは無理をせずに様子見する事にしよう。明日は開陽台と野付半島を予定しているが、天気が晴れないようなら曇りの開陽台は何度も訪れているので開陽台は断念する方がいいように思われる。
 今日はポメラが何とか使えたが、だんだんと液晶が表示しなくなってきているので、明日はそろそろ本気でノートを買った方が良さそうだ。明日の宿泊予定のキャンプ場は別海ふれあいキャンプ場だが、ここはコンビニが近いので、もしポメラが表示しないようであればコンビニに走ってノートを買ってくるとしよう。
撮影日時:2017/08/15 22:12:48 シャッター速度:30 絞り:F6.3 焦点距離:24mm
夜になると霧がひどかった
撮影日時:2017/08/15 22:14:30 シャッター速度:30 絞り:F6.3 焦点距離:24mm
多和平キャンプ場の夜景
 寝る前にキャンプ場の夜景を撮ろうとするが、すさまじい霧で何も写らなかった。ここは2007年に泊まった時も夜間ものすごい霧だった気がする。おそらく夜冷え込むので昼間に蒸発した水分が夜になって霧となるのだろう。そうすると今夜は冷え込みそうだ。
 やる事もなくなったので22時30分には就寝することにした。このキャンプ場、宿泊している人の数は多いが騒ぐ人はほとんどいなくて20時を過ぎると静まりかえってしまった。テントの中に1人でこもっていると、まるでこの世の中に自分1人しかいないような錯覚にとらわれる。そして今夜は寒くなりそうだったが、とりあえずシャツにジャージだけといういつもの服装でシュラフのドローコードを絞って顔だけ出して寝る事にした。

走行データ
走行距離   116.0km
走行時間   7時間55分
平均時速   14.6km/h
最大速度   41.4km/h
総走行距離   525.5km
天候   曇り後雨後晴れ
最高気温/最低気温   21℃/16℃

食事
朝食   ラーメン
昼食   コンビニ弁当、パン、おにぎり
夕食   牛丼、味噌汁

出費
朝(コンビニ)   おにぎり×2、パン、飲むヨーグルト   424円
昼(コンビニ)   コンビニ弁当、飲むヨーグルト   426円
夕(コンビニ)   カルボナーラ、おにぎり、パン、ガラナ   408円
キャンプ場   多和平キャンプ場   360円
合計   1618円

キャンプ場
名称   多和平キャンプ場
場所   多和平
  北緯43度26分12秒、東経144度35分18秒
費用   360円
設備   トイレ、炊事場
風呂   なし
ゴミ   ゴミ箱なし
行きやすさ   国道243号線から標識あり
乗り入れ   テントまで車、バイクの乗り入れ不可
特徴   多和平にある360度展望のキャンプ場
  家族連れもいるが、ライダーが圧倒的に多い
  牧場横にあるので朝晩はすぐ近くに馬が見られる
  フリーサイトは広いが、大半が傾斜地
  高台で風が強いので注意が必要

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