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装備一式

 北海道を自転車でテント生活しながらツーリングするにはテント一式や自炊道具などの装備が必要になります。1〜2年目は試行錯誤の過渡期で装備も決まっていませんでしたが、3年目からは自分の旅のスタイルに何が必要かも判明し、持っていく物がようやく固定化されました。ここではその装備の詳細について説明します。
ここに記載したアイテムは過去に一度でも北海道自転車ツーリングに持って行った事のあるもので、ここに記載したすべてのアイテムをいつも持ち歩いているわけではありません。
テント類
テント類
テント:エアライズ2(アライテント製)
エアライズ2
 北海道自転車ツーリンクではいつも大活躍してくれるテント。ロゴス製やコールマン製、ノーブランドのツーリング用テントはホームセンター等で数千円で売っているが、それらは一般的に重量が2kg以上あって重いし、収納時の体積も大きい。バイクでのツーリングだと重さは気にしなくていいかもしれないが、自転車でのツーリングでは重さを気にしたかったので、軽量コンパクトな山岳用のテントの購入を決意。山岳用のテントと言えばアライテントかダンロップかモンベルくらいしか選択肢がないが、重量、収納時の寸法を考慮し、特にフレームの収納寸法が小さかった事からアライテント製のエアライズ2を購入。本当は1〜2人用のエアライズ1でもよかったのだが、一人用のテントは寝る場所しかなくて荷物を置く場所がないと聞いていたので2〜3人用のエアライズ2を購入したが、これは正解だった。しかしツーリング用のテントと違って山岳用のテントは値段が高く、テントだけで4万円近くかかってしまった。
 カタログには「人が自分自身の力で移動する人力移動のためのコンパクトなテントです。人力移動のために不必要な要素はすべて削ぎ落とされていますが、決してテントの居住性は損なわれていません」と書かれているだけあって、軽さを追求する為にテントとしての機能は必要最小限に絞られているが、不満に思う事はない。あえて言うならフライシートの色が標準ではオレンジ色となるが、このオレンジ色はほとんど赤色に近いオレンジ色で、とてつもなく目立つので、できればオプションで用意されている緑色を選ぶ方がよかったくらいだろう。もともと山岳用のテントだから遭難した時に目立つようにできているのは理解できるが、キャンプ場にしか泊まらないなら少し目立ち過ぎる。道端に隠れて野宿してもあっという間に見つかってしまう事だろう。
 テントとしての機能は、張り綱をフライシートではなくフレームから取るようになっているので風に対しては比較的強い。今まで海に面した高台にある風の吹き荒れたキャンプ場を幾度も経験したが、テントが潰れる事はなかった。しかし雨には弱いようで、多少の雨ならまったく問題ないが、地面に水たまりができるようになると、あっという間にテントの中にも浸水してくるようになる。よって雨が降りそうな時のテントを張る場所選びは慎重にする必要がある。
 テントは比較的丈夫だが、3年目の旅行中にテントを持ち上げようとしてフレームが折れた。その時は応急用のパイプでどうにかその場をしのいだが、結局フレームは旅行から帰った後、1本丸ごと買い替える事となった。
 テントの前室が狭く、前室には靴くらいしか置けないので、雨の日に前室で自炊できない。北海道旅行の1〜2年目の頃は雨の日に前室で自炊できるようにしたいと考え、タープも持って行こうかなどと考えていたが、よく考えたら雨の日以外はタープは重くてかさばるだけでほとんど意味がないし、設営が面倒なだけだ。おまけに雨の日には東屋に自転車を持ち込んで、そこで自炊すればよいという事に気付いたので、今のテントでもそれほど不自由なく使用している。
シュラフ:セパレートマミー300#(スノーピーク製)
セパレートマミー300#
 化繊のシュラフならホームセンター等に行けば3000円程度で売っているが、これは収納時の体積が大きすぎて、車で移動しない限り持ち運びできない。そこで1万5000円ほどしたが羽毛でありながら洗濯機で洗えるのと、マミー型てありながら掛け敷きを分離できるというのに魅力を感じてスノーピーク製のセパレートマミー300#を購入。
 このセパレートマミー300#はカタログには1℃まで使用可能と書かれているが、実際には10℃くらいが限度で、それ以下になるとスキーウェアでも着込まない限り寒くて寝ていられない。スノーピークというメーカーは自炊道具関係は山岳用として素晴らしくよいが、テントとシュラフは山岳用ではなくツーリング用のようで、あまり軽量やコンパクトさは考慮されていないように思える。
 しかしこのシュラフはシュラフの掛けと敷きをファスナーで完全分離できるので、暑い時には掛けを分離してお腹の上だけに乗せるなど、暑い時には役に立つ。しかし前述の通り10℃を下まわると、着れる服を全部着込んでも寒くて寝ていられず、そのくせ重量は1kg近くあって重く、この製品を買った時にはシュラフについてそれほど詳しくなかったが、後になってからモンベル製のアルパインダウンハガーなど、もっと軽くて収納時の体積が小さくて暖かいシュラフがある事を発見し、2006年の旅を最後に役目を終えた。
シュラフ:U.L.アルパインダウンハガー#5(モンベル製)
U.L.アルパインダウンハガー#5
 スノーピーク製のセパレートマミー300#が思ったほど暖かくないし、重さや体積も大きくサイドバッグの容量を食うので、モンベル製のU.L.アルパインダウンハガー#5を購入し2007年から導入した。セパレートマミー300#は重量980g、サイズはΦ14×28cm(4.3リットル)。使用可能温度は1℃だったが、U.L.アルパインダウンハガー#5は重量478g、サイズΦ11.7×23.2cm(2.5リットル)。快適温度は6℃までで使用可能温度は−2℃だ。重量、体積共に半分程になり、さらに暖かさは増しているのだ。
 このU.L.アルパインダウンハガー#5は10℃近くまで気温の下がる寒い夜でも、それほど着込まなくても暖かく眠る事ができる。しかも体積が減った事からサイドバッグの搭載量に余裕ができ、ザックなしでツーリングができるようになるという特典まであった。やはりシュラフは選ばなければならない。
マット:サーマレスト ウルトラライト(カスケードデザイン製)
サーマレスト ウルトラライト
 北海道自転車ツーリングを始める前は通称「銀マット」を使用していたが、この銀マットは軽量ではあるものの、携帯性は皆無に等しく、さらに肝心のクッション性も悪く、私にはこの銀マットで寝る事はできなかった。ネットで色々と調べるうちに、値段こそ高いがエアーマットであればクッション性も高いので寝る事ができると聞き、カスケードデザイン製のサーマレスト ウルトラライトを購入。当時、ファミリーキャンプ用の大きなエアーマットなら存在したが、山岳用のコンパクトなエアーマットはカスケードデザインしかなかったのだが、これがまた値段が高く、1万5000円もするのだ。
 しかし価格だけの価値はあり、軽量コンパクトなのはもちろんの事、クッション性も抜群で、これがあれば大きな砂利の上でも熟睡できるほどで、おかげで北海道自転車ツーリングの間、地面が固くて眠れない事は一度もなかった。おまけに多少の防水もされているようで、台風の日にテントの中は水びたしになっても、マットの上だけは濡れなかったという事もあった。現在では各社が同じようなエアーマットをもっと安い値段で発売した事もあり、値段の高いカスケードデザインにこだわる必要性もなくなってしまったが、それでも買って損はしないエアーマットである事は間違いない。
ペグ:チタンペグS(スノーピーク製)
チタンペグS
 アライ製のエアライズ2にも軽量のアルミ製ペグが付属していたが、先を曲げてしまった事もありスノーピークのチタン製ペグを購入した。アルミからチタンに変わった事で大幅な軽量化が計れるものと期待していたが、予想に反して重さはほとんど変わらなかった。それだけアライのアルミ製ペグが優秀だったのだろう。
 アルミとの違いは明らかに薄くて固そうな事。アルミは分厚いが曲がりやすく、固い地面ではすぐに曲がってしまったが、これなら多少は大丈夫なようだ。欠点は値段が高い事。1本280円とそれほど高くないようにも感じるが、予備も含めて13本購入すると相当な値段になる。まあチタン製を使う事にステイタスを感じる人にはお薦めできるかもしれないが、そうでもなければ付属のアルミ製ペグで十分だ。
 私は北海道自転車ツーリングに行く度にペグを何本かなくしてしまうので、スノーピークのストアに予備のペグを購入しに行ったら、このチタンペグSは既に生産中止となってしまっていた。しかし店でも予備の在庫として何本か持っていたので、それをすべて買い占めてしまった。今となっては新規で13本購入するのは難しいかもしれない。
ハンマー:ゴムハンマー(ノーブランド)
ゴムハンマー
 ペグを打つのにハンマーが必要だろうと100円ショップでゴムハンマーを購入。ハンマーなだけにそこそこの重さはあるが、これがペグを打つのに役立つので、重くなるのを承知で北海道自転車ツーリングには1年目からずっと持参している。
 車でやって来るファミリーキャンプならまだしも、チャリダーがゴムハンマーを持っているのは珍しいと思われ、普通はペグを使わないか近くの石を使用し、ライターでさえスパナやモンキーレンチを使用している事が多い。しかし私の場合、地面がコンクリートやアスファルトでない限りペグはすべて打つのが基本だし、風の強い場所でテントを張る事を考えるとゴムハンマーは必須となってしまった。確かに重くはあるが、使用頻度を考えると手放す事はできないだろう。
ハンマー:プラスチックペグハンマー(キャプテンスタッグ)
プラスチックペグハンマー
 北海道自転車ツーリングではずっとペグを打つのにゴムハンマーを使っていたが、やはり少し重いので、もう少し軽いハンマーがないものかと探していたら、キャプテンスタッグからプラスチックのペグハンマーが発売されているのを見つけた。これは重さが140gしかなく持ち運びも楽そうだったのですぐに購入し2008年から使用している。ハンマーがあまり軽いとハンマーとして役に立たないが、これはぎりぎりの重さと言ったところだろう。少し地面が固かったらちょっと厳しいかもしれないが、重いハンマーで無理にたたくとペグを曲げる事が多かったので、ちょうどいい重さかもしれない。
自炊道具一式
自炊道具一式
バーナー:ギガパワーストーブ“地”オート(スノーピーク製)
ギガパワーストーブ“地”オート
 とにかく小さくてパワーのあるバーナーを探していてたどり着いたのがこのスノーピーク製のギガパワーストーブ“地”オートだ。同製品には18g軽いチタン製もあるが、自転車でのツーリングなら18gの差はなきに等しいのでステンレス製で十分だ。
 この製品を見ているとスノーピークというメーカーの製品にかける思いというのが伝わってくるような気がする。どのようにすれば使い易い製品ができるか、おそらくこの製品を開発するにあたっては、開発者自らがユーザとなって改良を重ねたであろう事が容易に想像できる。
 今でこそプリムス製のスーパーマイクロメッシュバーナーV等のもっと小型のバーナーも存在するが、五徳が小さくて安定性が悪いなどの問題も多く、実用性のあるバーナーとしては今でもこのスノーピーク製のギガパワーストーブ“地”が一番だと考える。
 いい点ばかりを紹介したが、欠点も存在する。まずこの製品に限った事ではないが、オートイグナイタは「ボタンを押すだけで一発着火」とあるが、着火する方が珍しいくらいで、ライターは必須となる。またその構造上、風に弱くて、強風下で使用するには何か風除けが必要になる。さらに弱火に調節しにくいという欠点もある。しかしもしこのバーナーが壊れたら、次に買うのも間違いなくギガパワーストーブ“地”になるだろう。
スクリーン:ウインドスクリーンS(スノーピーク製)
ウインドスクリーンS
 スノーピーク製のギガパワーストーブ“地”は軽量ハイパワーでよく考えられたバーナーだが唯一、風に弱いという欠点がある。このままでは強風下での自炊が困難な為、ウインドスクリーンを購入。これがあればどんな強風下でも自炊できるというわけではないが、これがあるのとないのでは大きく違い、テントを風除けとして使えば比較的風が強くても自炊は可能である。
 スノーピークのすごいところは、このウインドスクリーンでさえスタッキングを考慮されており、ガス缶の底に被せてパーソナルクッカーセットに入れてしまえば、まったく邪魔にならずにスタッキングできる。よく考えられた製品だ。
ランタン:ギガパワーランタン“天”オート(スノーピーク製)
ギガパワーランタン“天”オート
 小型のランタンといえば当時はスノーピーク製のギガパワーランタン“天”かプリムス製のしかなかったが、既にバーナーをスノーピーク製が買い揃えていたので、バーナーに合わせてスノーピーク製のギガパワーランタン“天”を購入した。
 夜まで自転車で走って暗くなってから自炊する為にはランタンも必要だろうと、北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参した。しかし朝早くから自転車を走らせていると、15〜16時になるともう疲れ切ってしまい、暗くなるまで自転車を走らせる気がなくなってしまう事。さらに暗くなってからランタンを灯して自炊していると、蚊やブユが集まってきてしまうので、できる限り明るいうちに自炊を済ませてしまいたい。そう考えるうちに暗くなってから自炊する事はほとんどなくなってしまい、ランタンを持参した1年目にたった2回しか使用しなかったので、2年目以降はランタンを持っていかなくなってしまった。それでもヘッドライトさえあれば何とか事足りてしまうので、私のような旅のスタイルをとる限り必要ないのだろう。
 小型の割には明るく不満点はなかったが、次第に明るさが落ちて明るさも不安定になりだした。ネットで調べるとどうもどうもこの天はマントルから落ちる燃えかすがノズルに詰まりやすいという構造的欠陥があるらしい。どうにかしてノズルに詰まった燃えかすを取り除こうとスノーピークの店に持ち込んだりしたがほとんど効果はなかった。そんな時、好日山荘に立ち寄った際EPIgasからプリッカーNo.4というランタンのノズルを掃除する器具が500円弱で販売されたいるのを発見して試しに購入しノズルに細い針を通すとかつての明るさを取り戻すことができた。この天には必需の品と言えるだろう。
ガス:ギガパワーガス250プロイソ(スノーピーク製)
ギガパワーランタン“天”オート
 キャンプ生活では必需品となるガス缶はバーナーに合わせてスノーピーク製を愛用している。かつては赤缶と呼ばれるGP−250を愛用していたが、2007年からは金缶と呼ばれるギガパワーガス250プロイソに変わった。正直言うと夏の北海道では10度以下になることはないのでノルマルブタンだ十分だし、プロパンは蒸気圧が高くてガスの噴出量が多いのでハイパワーではあるが早くガスを使い切ってしまう。そこで自分の場合はガス缶を購入すると中身をハイパワーが必要なランタンで使い切ってしまい、そこにカセットガスのノルマルブタンを詰め替えて使っている。こうした方が炊飯やラーメンなど火力を必要としないような用途においては長持ちするのだ。
コッヘル:アルミパーソナルクッカーセット(スノーピーク製)
アルミパーソナルクッカーセット
 コッヘルは何を買おうかと一番悩んだが、250のガス缶とのスタッキングができて、かつもっともコンパクトに収納できるものとしてスノーピーク製のアルミパーソナルクッカーセットを購入。いざ使用してみると、このセットだけで鍋が小中の2つと蓋代わりのフライパンが小中の2つあり、一人分の料理なら何でもこなしてしまうのでびっくりした。普段は小の鍋で御飯を炊き、中の鍋で味噌汁を作ったり、フライパンで炒め物をしている。また雑に扱っても壊れないし、何よりスタッキング性に優れているのでお気に入りの逸品だ。
 このパーソナルクッカーセットにはアルミ製だけでなく、倍の値段を払えば2/3の重さのチタン製が購入できる。しかしチタン製は熱伝導率が悪く御飯を炊くと熱の伝わり方にムラが出て御飯を焦がしやすいので、アルミ製の方が上手に御飯を炊きやすい。グラム単位で軽量化している山屋さん以外はアルミ製の方が使い易いだろう。それを知らない人はチタンの方が高いのだから性能がいいに違いないと思い込んでいるし、またメーカーの方もアルミよりチタンの方が軽いから売れるし、まして値段も高いので売り上げ額も増えるのでチタンばかりを作る傾向にあるが、本当はアルミの方が使い易い。
 2007年からは軽量化の為、中の鍋とフライパンを持たず、小の鍋とフライパンだけにしてしまった。一人のツーリングで米を焚くだけならこれでも十分だ。
コッヘル:チタンミドルクッカートレック1800(スノーピーク製)
チタンミドルクッカートレック1800
 アルミパーソナルクッカーセットだけでは鍋物やスパゲティー等を作る時に鍋が小さいだろうと、アルミパーソナルクッカーセットより一回り大きいチタンミドルクッカートレック1800を購入し北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参した。しかし私の旅のスタイルでは自転車を走らせたり写真を撮るという楽しみはあっても、食事を作る楽しみというのはほとんどないので、こんな鍋を使う機会は一度もなく、2年目以降は持って行かなくなった。
 さすがにチタン製だけあって大きさの割にはとても軽いが、強度的には多少の不安を感じる。これのフライパンはテフロンコートされているが、これはほとんど気安め程度で数回の使用でほとんど剥げてしまった。同社製のパーソナルクッカーセットとはスタッキングも考慮されているので小さくまとめる事ができる。
マグカップ:チタンダブルマグ300mlフォールディングハンドル(スノーピーク製)
チタンダブルマグ300mlフォールディングハンドル
 キャンプ場でコーヒーを沸かして飲む為だけにマグカップを購入。チタン製でダブル構造なので冷めにくく、かつフォールディングハンドルなので収納性もよいのでスノーピーク製のチタンダブルマグ300mlフォールディングハンドルを購入。
 コーヒーは北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参したが数回しか作らなかったので、2年目以降はコーヒーを持っていく事さえなくなってしまった。しかしこのマグカップはバーナーのケースとスタッキングでき、また味噌汁等を作った時に、このマグカップをお茶わん代わりにする事が多く、活躍の機会も多いので北海道自転車ツーリングの間ずっと愛用していたが、ダブル構造が災いして直接火にかける事ができず、2006年を最後に使わなくなってしまった。
マグカップ:チタンシングルマグ220mlフォールディングハンドル(スノーピーク製)
チタンシングルマグ220mlフォールディングハンドル
 チタンダブルマグ300mlをずっと使い続けていたが、2007年から軽量化の為にアルミパーソナルクッカーの中の鍋を持たず、小の鍋だけにしてしまったので、小の鍋で米を炊くと味噌汁やスープが作れなくなってしまう。マグカップはあるものの、保温性を考慮したダブル構造のマグカップなので直接火にかける事ができない。
 そこで2007年からはシングル構造のマグカップを導入した。小の鍋で米を炊き、炊き上がった米を蒸らしている間にマグカップを直接火にかけて味噌汁やスープを作るようになった。マグカップが少し小さくてバーナーの五徳に載せるのが多少難しいが、小さくて軽くて、しかも相変わらずバーナーのケースとスタッキングできるのでツーリングにはありがたい。
箸:和武器(スノーピーク製)
和武器
 お箸くらい何でもいいと言えば何でもいいのだが、毎食割り箸というわけにもいかないし、お箸は長いので案外かさばるものだ。そこで真ん中から2つに分離するスノーピーク製の和武器というお箸を購入。このお箸、手に持つ部分は真鍮製なのに、箸の先の部分は木製でできており、ラーメン等を食べると麺が滑りにくく箸を使いやすい。それでいて真鍮製の部分は中が空洞になっており、使わない時には箸の木の部分と真鍮の部分を外し、木の部分を真鍮のパイプの中に入れて短くなるようにできており感心させられる。欠点はただのお箸なのに2000円近くする事だろう。
スプーン・フォーク:ワッパー武器U(スノーピーク製)
ワッパー武器U
 スプーンとフォークのセット。この程度のスプーンやフォークなら別にメーカー品にこだわらずとも、100円ショップで十分問題ないのだが、昔に買ったスノーピーク製のワッパー武器Uがとてもお気に入りだったので北海道自転車ツーリングでも愛用している。フォークを使う機会は少ないが、スプーンはカレーを食べる時に愛用しており、チタン製で完成度が高くお気に入りの逸品だ。
 この商品はスノーピークのカタログには掲載されていないが、アウトドアショップや通信販売では相変わらず販売しているという不思議な商品である。フォークはほとんど使わないので、最近はスプーンだけ持って行く事が多い。
スプーン・フォーク:チタン先割れスプーンショート(スノーピーク製)
チタン先割れスプーンショート
 カレーを食べる時などはスノーピークのワッパー武器Uを使用していたが、これはお箸とスプーンの入れ物が分けられていたのでやや不便な点があった。そんな時スノーピークのホームページでチタン先割れスプーンショートであれば和武器のケースに同梱できると書かれていた。これなら荷物の量を減らせるはずだと2011年からワッパー武器に変わってチタン先割れスプーンショートを導入した。
 ショートなのでスプーンの枝が短く、コッヘルに入れたカレーは多少食べにくくはあるが食べられないほどではない。それ以上に和武器とセットでケースに入れることで食事の準備が楽になるだけでなく、軽量化にも役立ち一石二鳥だった。残念な事にこのチタン先割れスプーンショートは早くもカタログ落ちしたようだが和武器とセットでお勧めできる商品だ。
包丁・まな板:伸縮自在クッキングツール(ユニフレーム製)
伸縮自在クッキングツール
 北海道自転車ツーリングではキャンプ場に着いたら食材を買ってきて自分で調理して鍋でも作ろうかと考えて、自炊する為の包丁、まな板、お玉等のクッキングツールを購入し北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参した。しかし私の旅のスタイルでは自転車を走らせたり写真を撮るという楽しみはあっても、食事を作る楽しみというのはほとんどないので、こんな包丁やまな板を使う機会は一度もなく、2年目以降は持って行かなくなった。
 まな板は4つに折り畳み可能だし、包丁はもちろんの事、お玉も取っ手がコンパクトになるので、包丁やまな板、お玉等がセットになっている割にはコンパクトに収納できるので、本当に自炊するつもりなら便利だろうと思われる。
スタビライザー:カートリッジスタビライザーU(EPI製)
カートリッジスタビライザーU
 傾いた場所でも自炊できるようにガス缶を水平にするスタビライザーを購入したが、地面が傾いていれば水平な場所を探してガス缶をセットするし、水平な場所がなかったら小石でも拾ってきてガス缶の下に敷いて水平を出すので、北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参したが、荷物になるだけで使う機会はほとんどなく、2年目以降は持って行かなくなった。
カートリッジ:つめかえ君Nタイプ(アルバ製)
つめかえ君Nタイプ
 北海道自転車ツーリングは2〜3週間もの長期間、自炊生活を続ける事になる。それだけ長期間自炊すると当然ガスがもたないと考えたが、アウトドア用のガス缶はコンビニ等で売っておらず入手性が悪い。かと言って予備のガス缶を持ち歩くにも自転車では荷物になる。そこでインターネットを調べるとアルバ社からつめかえ君という製品が発売されている事がわかった。これはコンビニ等で市販している一般的なカセットガスをアウトドア用のガス缶に中身を移すアダプターで、現地でカセットガスを調達してキャンプ場で詰替えようと考えたのだ。
 いざ購入しようとすると、つめかえ君は店では市販されておらず通信販売のみだったが、注文すると先に商品を発送してくれ、その商品に振込み伝票が付いているという良心的なメーカーだった。
 さてこのつめかえ君、北海道自転車ツーリングでは1年目のみ持参したが、ガス缶のガスが思った以上に減りが遅く、250の1缶で2週間ほどもってくれたので、結局一度も使う事はなかった。またこのつめかえ君はすべて削り出しでできており、サイズの割には重いのだ。そんな事もあって2年目以降は持っていかなくなったが、旅行前の準備段階では大活躍している。というのはアウトドア用のガス缶は一般的なカセットガスの数倍も値段が高いが、このつめかえ君があればカセットガスの中身をアウトドア用のガス缶に補充できるので、安い値段でガス缶を再利用できるのだ。キャンプにしばしば行く人ならすぐに元は取り帰せる事だろう。
 ちなみに再充填不可のガス缶への再充填は高圧ガス保安法第48条、及び第49条に抵触し、違反者には6ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金が課せられるので、必ず自己責任のもとに実施するように。間違っても私のホームページで紹介していたなどと言ってはいけない。それから種類の違うガスを混ぜても特に問題はない。
たわし:スチールたわし
スチールたわし
 自炊した後のコッヘルを洗う為に100円ショップで購入したスチールたわしを毎回持参している。このスチールたわしは、噴きこぼれた焦げ付きの跡はもちろんの事、洗剤を使わなくてもラーメンやカレー等の油分のヌメリまで取り去ってくれるので大変重宝している。下手なスポンジや洗剤を持っていくよりよほど効果がある。ただしテフロンコートされたコッヘルをスチールたわしでゴシゴシとこすると、テフロンが簡単に剥げ落ちてしまうので注意が必要だ。
ライター:使い捨てライター
使い捨てライター
 北海道自転車ツーリングに持って行くバーナーにはオートイグナイタが付いているが、このオートイグナイタはほとんど役に立たない事が多い。まともに点火するのは購入直後だけで、繰り返し使い続けると、ほとんど点火しなくなってしまう。そこでバーナーで自炊する時にはライターは欠かせない。何のへんてつもない使い捨ての100円ライターを使っているが、強風下で使用するにはターボライターを使った方が便利かもしれない。なお、飛行機で自転車を運ぶ場合、ライターは手荷物して預ける事ができず、また機内持ち込みも1個までに限定されているので注意が必要だ。
電気機器
電気機器
電子メモ帳:ポメラ DM10(キングジム製)
ポメラ DM10
 これまで旅の日記はすべて小さなノートにシャープペンシル、もしくはボールペンで書いていた。しかしこの方法だと帰宅後にノートに書いた日記をすべてパソコンで打ち直さなければならない。この作業は予想以上に大変で、旅の日記そのものは現地で一日2〜3時間で書いてしまうが、それをパソコンに打ち込むのに、旅の日記に書ききれなかった話を追加していくと、その2〜3倍程度の時間がかかり、さらに写真を加工したりしていると、1日分の話を書くのに1週間ほどかかってしまう。
 それだったら紙のノートに書くのではなく最初から現地でテキストで書いてしまえばいいと常に考えていたのだが、それには色々と問題があった。UMPCやネットブックなどのパソコンを持ち込めば一番楽なのだが、それには電源という問題があった。UMPCやネットブックなどのパソコンはいずれも2〜4時間しかバッテリーが持たず、しかも乾電池が使えない。これはほとんど毎日のようにどこかでコンセントから充電する必要があるが、キャンプをしながら自転車ツーリングする身では充電などできるはずもない。次に考えたのはキーボードを装備した携帯電話やスマートフォンだ。これらは非常に軽くて小さい。しかし小さい故に肝心のテキストを入力しにくいのと、そのほとんどはローマ字入力で、仮名入力はサポートしていない。それにやはりバッテリーの持ちが悪いという問題があった。
 そんな時に登場したのがキングジム製のポメラだった。これは電子メモ帳という新しいジャンルの商品で、テキストを書くという機能しかないが、ノートPC並のフルキーボードを装備しているのでテキストは入力しやすいし、仮名入力も可能でおまけにATOKまで装備している。そして何よりバッテリーが単四電地2本で20時間も使えるというのがありがたい。これなら一日2〜3時間使ったとしても一週間以上使えるし、電池が切れたらコンビニで買えば済む。電源の問題もすべて解決というわけだ。それに電源を入れて2秒で起動するからパソコンのように待たされなくてもいいし、まして私の場合、ノートにペンで文字を書くよりもキーボードで打った方が早いのだ。それを知った私はすぐにポメラを購入し、2009年の北海道自転車ツーリングから実戦投入した。ノートに比べると重さも体積も増えているので取り扱いは悪くなったが、家に帰ってからの作業が格段に楽になった。
電子メモ帳:ポメラ DM20(キングジム製)
ポメラ DM20
 2009年から旅の日記にキングジム製のポメラDM10を使用しはじめ、これは帰宅後の作業効率が大幅に改善し画期的な効果があった。しかし1ファイル8000文字という制限のため、1日の旅の日記を2つのファイルに分けなければならないという面倒さと、フォルダが作れないという問題のため余計なファイルを持ち歩くと必要なファイルを探すのにとても手間がかかるという問題があった。
 しかしその後に発売された後継機種のポメラDM20ではこれらの問題も大幅に改善され、1ファイルは28000文字まで、フォルダは5階層まで、さらに画面サイズが4インチから5インチに拡大し表示できるフォントサイズの種類も大幅に増えたため、飛躍的に作業効率が改善した。特にフォルダが作れるようになった事から過去の旅の日記、つまりこのサイトの情報を持ち歩けるようになり、過去の記録を参照しながら走れるようになった。欠点は重さが370gありノートとペンに比べると重い事にあるが、電源に乾電池が使えてテキストで入力できるという利便性には変えられない。
携帯電話:D209i(三菱電機製)
D209i
 個人用の電話を使い始めたのは比較的早かったが、ずっとNTTパーソナルのPHSを使っていた。しかし2000年に転勤した時、転勤先にはPHSの製造メーカーでありながらPHSのアンテナがなく、仕方なく即座に解約して新規で契約したのがこの携帯電話。初めてのカラー画面でiモードも使えたが、北海道自転車ツーリングをする頃にはバッテリーが寿命となっており、北海道自転車ツーリング1年目で使用したのみで2年目以降はGPS携帯電話にその座を譲る事になる。
携帯電話:F505iGPS(富士通製)
F505iGPS
 北海道自転車ツーリングするようになり、北海道の山中で迷子になったら困ると、GPSの購入を決意。ちょうどその当時持っていた三菱電機製の携帯電話D209iが購入から4年が経過し、バッテリーが死にかけていたので、軽量化も兼ねてGPS携帯電話を購入する事にした。その当時はGPS携帯電話と言えばAUが有名だったが、GPS携帯電話には最大の欠点があった。それはGPS携帯電話には電話機内部に地図を持っておらず、地図はその都度ダウンロードして表示するので、電波の届かない場所ではGPSが使えないのだ。その為、過疎地に弱いAUは選択肢から外れ、もっとも過疎地に強いドコモの当時唯一のGPS携帯電話だった富士通製F505iGPSを購入した。
 この携帯電話はGPSが付いている事以外は取り立てて性能的に優れているわけではないが、GPSは優れたものがあり、少なくとも携帯電話の電波の届く場所にいる限り迷子になる事はない。しかも自分の現在地を他の携帯電話やパソコンに送る事も可能で、自分の居場所を的確に知らせる事もできる。
 残念ながら北海道自転車ツーリングでは自分の居場所を見失う事はほとんどないので、本来の活躍の場は少ないが、自分の居場所を知らせる道具としてはとても役立っている。ナビゲーションとしては使えないが、まあ仕方ないだろう。
 そろそろMOVAからFOMAのGPS携帯電話に乗り換えたいが、過疎地での電波状況を考えるとなかなか乗り換えられないのが現状である。
携帯電話:SH905i(シャープ製)
SH905i
 FOMAの通話エリアが広がり地方でもMOVAと同様になってきた事と、FOMAは安い基本料金のプランができたので、2008年からシャープ製SH905iを購入し、北海道自転車ツーリングに持参するようになった。従来機種と同様GPSは付いているので迷子になる事もないし、何よりワンセグが付いているのでキャンプ場で暇な時にニュースでも見て時間つぶしできるという利点がある。しかしこの携帯電話のワンセグは思いの外バッテリーを消耗するので、例えフル充電していてもワンセグを2時間も見ていたらバッテリーが尽きてしまう事だろう。それと北海道ではまだまだワンセグの電波を受信できる場所が限られている。
 残念ながらこのSH905iはカメラ機能が弱く、フラッシュもないし思い通りに写らないのでカメラとして使う事はほとんどないが、解像度が高いのでメール等で表示できる情報量は多く重宝している。時々、これから行こうとしている施設の開館時間を確認したりするのにも使ったりしているが、調子に乗って使うとあっという間に電話代がかさんでしまうので注意が必要だ。
GPS:GPS−CS1K(ソニー製)
GPS−CS1K
 GPS携帯電話は持っているものの、自転車で走行した軌跡までトレースできるわけではないので、mio等のハンディGPSを欲しいと考えていた。しかしこれらには購入をためらわせる大きな要因があった。それは電源だ。概してハンディGPSは消費電力が大きく、内蔵バッテリを使用しているか単三電池を4本も使用したりする。それでいてほとんど半日しかもたないのだ。内蔵バッテリは充電できる見込みがないから論外としても、単三電池4本で半日しかもたないのでは、2週間を越える北海道自転車ツーリングでいったい何本の電池が必要になるのか考えただけでも恐ろしくなる。
 そんな事もあってハンディGPSの導入を断念していたが、そんな時にこのソニー製のGPSユニット、GPS−CS1Kが発売された。このGPSユニットの本来の機能は電源が入っている間、15秒間隔でGPSの座標データを取り続け、その間に撮影したデジカメのJPEGファイルに記録されているEXIFデータの撮影日時と照合する事で、JPEGファイルののEXIFデータにGPSの座標データを埋め込み、JPEGファイルを添付の地図ソフトに貼り付ければ、どこで撮影したがすぐにわかるようになるという機能を有する。
 ところがメーカーでは保証していないものの、GPSBabel等の変換ソフトを使えばGoogle EarthなどにGPSの軌跡を表示する事も可能なのだ。最初は自転車で走った軌跡を見て、これならどの場所をどの時間に走っていたか15秒間隔で記録してくれるので、後日、旅の日記を書くのがとても楽になると喜んでいた。しかしよくよく調べてみると、このGPS−CS1Kの書き出すデータはNMEA0183という規格に準拠している事がわかった。それを調べているうちに、このGPS−CS1Kが書き出すデータはGPSの座標や時間だけでなく、高度、速度、方向等も記録している事が判明。そこでC言語で自分でソフトを作ってこれらのNMEA0183のデータを使って高度や速度のグラフを作れるようにしたのだ。これが結構おもしろくて、この峠はこれくらいの速度で登っていたのだとかがわかって楽しい。
 もちろん表示画面すらないので現場では現在地を知る事もできないし、ナビゲーションなどできるはずもないのだが、GPSの軌跡の機能に特化しており、何より単三電池1本で一日動作するのが素晴らしい。これなら電池にもそれほど困る事なく運用する事ができると考え、2007年から持参するようになった。
GPS:Foretrex101(ガーミン製)
Foretrex101
 GPS−CS1Kはログを記録するには便利だが、表示部が一切ないので一般のカーナビのような使い方はできない。そこでGPS−CS1Kの他にForetrex101も2007年から導入した。これは地図こそ表示できないが、緯度や経度だけでなく、高度やスピード、そしてあらかじめ目標を登録しておけば、目標までの距離と方位を表示してくれるので、迷わずにたどり着く事ができるのだ。
 ただし、単四電池2本で10時間と燃費が悪いので、普段のログ取りはGPS−CS1Kに任せ、Foretrex101は現在地の確認や、目的地までの距離と方位の確認に使用していた。しかし実際には現在地の確認だけなら携帯電話のGPS機能でできるし、目的地の設定も事前にほとんどしていないので、役に立たない。それでも現在の速度と高度がリアルタイムに表示できるので、飛行機に乗った時に窓際に持っていくと、高度11000m、速度860kmとか表示されるので、なかなか楽しめたりする。
GPS:RGM−3800(RoyalTek製)
RGM−3800
 GPSユニットとしてGPS−CS1Kを使用していたが、記録間隔が15秒の固定で、かつアンテナの感度も悪く森の中では電波をとらえきれない事も多く、使っているうちに色々と不満が出てきた。そこで色々と調べているうちにRoyalTek社という台湾のメーカーのRGM−3800がよいという評判を聞いて購入。
 まずアンテナに流行のSiRFVを使用しており感度は抜群。しかもメモリー容量がGPS−CS1Kの10倍以上あり記録間隔も可変できるので、例えば記録間隔を3秒にしてもGPS−CS1Kの2倍以上の時間を記録できる。
 欠点はバッテリーが単四電池2本で10時間しか持たないので燃費が悪い事。単四電池は使いにくいので単三電池の電池ケースを購入し、単三電池2本で動かせるように改造予定。
腕時計:PRO TREK PRG−50(カシオ製)
PRO TREK PRG−50
 北海道自転車ツーリング1年目はカシオのデータバンクという種類の時計を使用していたが、ツーリング途中の羅臼において台風の直撃に遭い、それ以来調子が悪くなって、帰宅後御臨終となってしまった。そこで新しい時計の購入を決意。自転車の速度計は走行距離やケイデンスこそ計測してくれるが、自転車で登った高さ(積算上昇高度)は表示してくれない。でも自分が1日でどれだけの高さを登ったかを確認したかったのと、GPS携帯電話では地図はわかっても方位がわからないので、コンパスの機能も備えた腕時計を購入したくなり、カシオ製のプロトレックを購入した。
 残念ながら積算上昇高度の測定は誤差が多くてほとんど役に立たず、また迷子にならなかったのでコンパスもほとんど使わなかった。しかしこの腕時計を使ってみると、とても役に立つ使い方がある事を発見した。それは峠の標高をあらかじめ調べておけば、あとどれだけ登れば頂上に到着するか一目でわかるので、到着予定時刻やペース配分、休憩するタイミングなどがつかみやすいのだ。さらにコンパスの機能は朝日や夕陽を撮影する際のロケハンにとても重宝している。
 このPRG−50が発売された後、電波時計の後継機種が発売されているが、表示できる機能が削減されているので個人的にはこれが一番好みとなり最新型に買い替えられなくなってしまった。このPRG−50はソーラーパワーなので二次電池は7〜8年ほどもつはずであったが、2年半ほどで二次電池がおかしくなってしまい、まともに動かなくなってしまった。もう保証期間は過ぎていたので有料でもいいからとカシオのサービスセンターに持ち込んだら無償で修理してくれた。なかなか良心的だと思ってしまいカシオのファンになってしまったが、残念な事にこの時計が気に入ってしまったので、当面買い替える事はないだろう。
デジタルカメラ:DiMAGE F200(ミノルタ製)
DiMAGE F200
 北海道自転車ツーリングを始めるまでは銀鉛の一眼レフカメラは持っていたが、コンパクトデジタルカメラは持っていなかったので、北海道自転車ツーリングに合わせてコンパクトデジカメの購入を決意。もともと写真は好きだったので、長期間の旅行に備えて電源は単三電池で動く事、メモリーは汎用性のあるSDカードである事、さらにマニュアル撮影が可能で軽量コンパクトである事など、かなりこだわりを持って選び、ミノルタ製のDiMAGE F200を購入した。
 このカメラ、映りはなかなか良いし、何よりマニュアルで撮影できるというのがとても気に入っていた。しかし広角が38mmまでしかなかったり、望遠でのピントの精度が甘かったり、バッテリーの持ちが悪いなど不満点も多く、またこれまで一眼レフを扱ってきた自分にとって、やはりコンパクトデジカメでは物足りず、北海道自転車ツーリングの最初の2年間だけは使用したが、3年目以降はデジタル一眼レフを購入し、北海道自転車ツーリングにおいても持ち歩く事になる。
デジタル一眼レフカメラ:EOS 20D(キヤノン製)
EOS 20D
 コンパクトデジカメでは物足りず、3倍ズームでは物足りなかったので、同じミノルタ製のDiMAGE A200に買い換えようと考えていた。ところがちょうどその頃、親がニコンD70というデジタル一眼レフを購入したので、何度か借りて撮影させてもらったが、これが素晴らしくよい。私は元々、20年以上前から一眼レフのカメラを扱っており、ここは一気にデジタル一眼レフにステップアップし、北海道自転車ツーリング3年目の2005年度から持参するようになったのが、このキヤノン製のEOS 20Dである。このカメラはハイアマチュア向けに作られたカメラだけあって完成度は高く、なかなか素晴らしいカメラである。
 欠点と言えば暗い場所でのピント合わせが苦手な事と、センサーのダスト対策がされていない事、防塵坊滴ではない事、フォーカシングスクリーンが交換できない事くらいではないだろうか。確かに液晶画面は小さいが、もともと銀鉛の一眼レフカメラを長く経験してきた自分にとって、液晶モニターはいつも消灯したままなので、大きさは関係ない。
 このデジタル一眼レフを北海道自転車ツーリングに持って行くようになり、大きく変わったのは荷物の量である。今までコンパクトデジカメだけだったら、小さなウエストバッグにカメラと予備の電池だけを入れておればよかったのだが、デジタル一眼レフの場合、このカメラを入れる為の大きなウエストバッグに予備の電池やアクセサリー類。さらにはメモリーのデータバックアップ用のデータストレージやハードディスクケース、そしてそれらに使用するバッテリーなど、確実に重量が2kg以上増加してしまった。
 自転車で長期間ツーリングしている人で、こんなデジタル一眼レフを持ち歩いている人は少ないと思うが、写真好きなライダー等と話が弾むし、何よりデジタル一眼レフカメラから写し出される写真は、コンパクトデジカメとは比較にならないほど素晴らしく、もう元には戻れないだろう。
レンズ:18−200mm F3.5−6.3 DC(シグマ製)
18−200mm F3.5−6.3 DC
 EOS 20Dを購入した時、レンズは純正の17−85mmの手ブレ防止レンズを購入した。もちろんこのレンズを標準レンズとして北海道自転車ツーリングにも持ってくるつもりでいたが、85mm(35mmフイルム換算で136mm相当)では望遠が物足りず、特に朝日や夕陽の写真を撮るにはもっと長い望遠レンズが欲しい。望遠レンズと言えば飛行機や夕陽を撮る為にシグマ製の50−500mmの望遠レンズを購入していたが、2kg近くあるこんな重いレンズはさすがに北海道自転車ツーリングには持って来れないので、何とかレンズは1本で済ませたい。そこで同じくシグマ製の18−200mmのレンズを北海道自転車ツーリングの為だけに購入した。
 最初に買ったこのレンズは試し撮りもせずにいきなり北海道自転車ツーリングに実戦投入したが、3日目にして早くも壊れたり、ピントの合う位置が画面の左右で異なったりとロクな事がなく、北海道から戻ってくるとすぐに販売店にクレームを付けて新品に交換してもらった。交換してもらったレンズはピントも正しく合うし壊れる事もなく、どうやら初期不良だったようだ。
 レンズは18−200mmという高倍率にもかかわらずコンパクトなのは良いが、その分レンズの明るさは犠牲にされており、特に望遠側でF6.3というのはいただけない。太陽を撮るならそれでも問題ないが、200mmにして、かつPLフィルターを付けて自転車を撮影したりすると、ISO感度を上げないとすぐに手ブレしてしまう。できればニコンのようにメーカー純正で手ブレ防止付きの18−200mmをキヤノンも販売してもらいたいところだ。
デジタル一眼レフカメラ:EOS 7D(キヤノン製)
EOS 7D
 キヤノンのEOD 20Dを5年ほど使い続けていた。この20Dは完成度が高く、画素数が少ない事とモニターのサイズが小さい事を除けば今でも十分使う事のでき、北海道自転車ツーリングでは使い続けていた。しかしさすがにデジタルカメラを5年も使うと時代遅れになり、キヤノンからAPCサイズのフラッグシップモデルが発売された事もあり、2010年の北海道自転車ツーリングからは20Dに代わって7Dを持参するようになった。さすがに5年も経過すると機能的には満載で、ライブビューや動画機能、電子水準器など使い切れないほどの機能がある。しかも視野率100%のファインダーやグリッドライン表示など風景撮影においても活用できる事間違いなしで、とても使いやすい。欠点は重い事くらいか。レンズとセットで1.5kgの重さは自転車ツーリングにはこたえる。
レンズ:15−85mm F3.5−5.6 IS USM(キヤノン製)
15−85mm F3.5−5.6 IS USM
 EOS 7Dとセットで購入したレンズが15−85mm F3.5−5.6 IS USMだ。これまで北海道自転車ツーリングではシグマの18−200mmのレンズを持参していた。これは風景写真で必要な広角から、夕陽の撮影で必要な望遠まで1本のレンズで補う為に高倍率のレンズを選んでいたが、このレンズはあまり写りが良くなく不満の原因となっていた。その他にも20Dとセット手購入した17−85mm F4.0−5.6 IS USMも持っていたが、これも広角側の写りはいまいちだった。ところが7Dとセットで購入した15−85mm F3.5−5.6 IS USMはとても写りが良く、7Dの高画素数にも耐えうるレンズの性能を持っており、一気にお気に入りのレンズとなってしまい、2010年の北海道自転車ツーリングから持参するようになった。欠点はこれも重い事で、7Dとセットにするとこれまでの20Dに比べて300gも重くなり、ウエストバッグに入れるとお腹にずっしりと重さがかかってくる。
ファインダー:アングルファインダーC(キヤノン製)
アングルファインダーC
 花を撮影したりする時、バックに空を入れたくなっても、一眼レフではカメラの後ろからファインダーから覗き込まないとアングルがわからないので、なかなか思うように撮影できない。そこで純正のアングルファインダーCを購入。これはカメラの後ろ側からファインダーを覗き込まなくても、ファイルダーの向きをを90度曲げる事で楽に撮影できるようにしている。
 一般の風景写真にはそれほど必要ないかもしれないが、花をアップで撮影したり、ローアングルからの撮影では必須となるだろう。一般の人にとってこのアングルファインダーは珍しいと思っているのかプロの人が使う物と思っているのか、北海道自転車ツーリングで自転車を止めて道端の花を撮影していると、何でこんなチャリダーがこんなカメラを持っているのかと不思議そうに見られる事が多い。
赤外線レリーズ:TWIN1 R3−TRC(ベルボン製)
TWIN1 R3−TRC
 2008年から三脚を導入して自分撮りを行うようになったが、セルフタイマーではどうしても自分の望んだタイミングでシャッターを切る事ができず、なかなかいい写真が撮れなかった。そこでその反省を踏まえて2009年からは赤外線レリーズを導入。これは100mもの距離から赤外線を利用したワイヤレスでシャッターが切れるという優れものだ。実際には太陽の直射日光の当たる場所では、その撮影距離は20mくらいまで落ちるようだが、自分撮りするだけなら20mもあれば十分。この赤外線レリーズを用いるようになってから好きなタイミングでシャッターが切れるようになり、自分撮りの撮影の幅が大幅に広がった。自転車に乗って疾走する自分の姿を撮影するのであれば必須のアイテムと言えるだろう。
データストレージ:Tripper mini(飛鳥製)
Tripper mini
 北海道自転車ツーリングにコンパクトデジカメを使っていた時代は、JPEGファイル1つでせいぜい200kB程度で、一日60〜70枚撮影したとしても、256MBのSDカードで十分事足りていた。どちらかと言えばメモリの容量よりも電池を馬鹿食いする方が問題だった。しかしデジタル一眼レフを使うようになるとJPEGではなくRAWで撮影するので1ファイル8MB程度になってしまい、おまけに撮影枚数も飛躍的に増えたので2GBのコンパクトフラッシュが3日しかもたなくなってしまった。こうなるとメモリーカードをバックアップするデータストレージが必要になると考えて購入を決意。
 自分の使い方の中で一番重要なのはバッテリーの問題だ。北海道自転車ツーリングの間はキャンプ生活をしているので充電できる見込みがなく、少なくとも1回の充電で10〜15GB程度はメモリーカードのデータをコピーできなければならない。しかしこれをクリアする製品が予想以上に少なく、結局、サイズ、価格、容量などの点から飛鳥電気製のトリッパーミニを購入した。
 実際に使ってみると小型だし軽いし、起動時にパスワードまで入力させるのでセキュリティーもあるし、なかなかよい。欠点はメモリーカードをハードディスクにコピーするスピードが遅いくらいだ。2GBフルに記録されたデータをコピーするのに12〜13分もかかってしまう。それを除けばなかなか良い製品と言えるだろう。ただ、この手の製品は日進月歩の世界であり、現在ではフォトビュアーの機能まで付いたもっと良い製品があるかもしれない。
ハードディスクケース:AD−USOTG(アルファデータ製)
AD−USOTG
 データストレージとして飛鳥製のTripper miniを購入したものの、自転車ツーリングという振動の多い中、ハードディスクが壊れないか心配だったので、予備としてもう1つデータストレージを持参する事とした。同じ製品を買うのでは芸がないので、アルファデータ製のハードディスクケースAD−USOTGを購入。
 この当時はハードディスクケースこそ数多く販売されていたが、パソコンなしでUSB機器からデータをコピーする機能を有したハードディスクケースは少なく、かつ単三電池で駆動するハードディスクケースはこれしか存在しなかった。
 Tripper miniと比較するとハードディスクが2.5インチを使用したり単三電池を使用するので大きくて重いが、転送スピードがTripper miniの2倍程度早く、2GBフルに記録されたデータをコピーするのに6分程度でコピーできたり、単三電池が使用できるので電源には困らないなど利点も多い。
 2005年と2006年の2回持参したが、Tripper miniだけでも壊れる事はなかったので、2007年からは持って行かなくなってしまった。
シリコンオーディオプレイヤー:MDM−H205SW(アイ・オー・データ機器製)
MDM−H205SW
 キャンプ場でまわりの家族連れがうるさい時などに寝られるようにとシリコンオーディオプレイヤーを購入。これも電源に困らないようにと単四電池で駆動し、かつコンパクトデジカメとメモリーを共用し、もしコンパクトデジカメのメモリーがなくなれば、シリコンオーディオプレイヤーのメモリーをフォーマットして使えるようにとメモリーにSDカードを使用するアイ・オー・データ機器製のMDM−H205SWを購入。
 このMDM−H205SWは単四電池が使える割にはサイズが小さい上に駆動時間も20時間と長く、またボタンと機能の組み合わせを自由にカスタマイズできるなど、なかなか基本を押さえた作りになっている。欠点は容量が少ない割には値段が高い事と、音楽データの転送に専用ソフトが必要な事くらいだろう。
 特に値段は128MBのMMCのメモリしか積んでいないのに2万円以上するので、そろそろもっと大容量の安いシリコンオーディオプレイヤーを探しているが、小型軽量で単四電池で長時間動いてUSBコネクタを備えた気に入ったものが現れず、いまだにこれを愛用している。
携帯ラジオ:SRF−R431(ソニー製)
SRF−R431
 これまでの北海道自転車ツーリングでは天気予報はすべて携帯電話のiモードで日本気象協会のサイトにアクセスして入手していた。これは北海道の各地方のその日の6時間ごとの天気と週間天気予報を表示してくれるありがたいサイトだったが、1つ大きな問題があった。それは天気概況がわからなかったので天気予報が雨でも一時的な雨なのか大雨なのか台風が接近しているのかも判断できなかった。だからこれまでの北海道自転車ツーリングでも台風が間近に接近してから台風に気付く事が何度かあった。
 そこで2013年から携帯ラジオを持参するようになった。ラジオがあれば周波数をNHK第一に合わせておけば毎時55分頃に北海道の天気予報と概況を放送してくれるので、同じ雨でも小雨程度のパラつきなのか、台風が接近しているのか、大雨注意報が発令されているのかがよくわかるのだ。そんなのスマホがあればいくらでも入手できるよと言われるかも知れないが、北海道の僻地にあるキャンプ場では携帯の電波の届かない場所も多い。その点ラジオであれば僻地でもどこでも天気予報を聞く事は可能だ。また人気のない寂しいキャンプ場ではラジオを付けていれば寂しさを紛らわせる事もできる。このソニー製のSRF−R431はイヤホンが巻き取り式なのでイヤホンを用意しなくてもスピーカーとイヤホンの両方を使えるし、単三電池1本でスピーカーの場合は19時間、イヤホンの場合は52時間も使う事ができ省電力なのもありがたい。
電池式充電器:HeruculesU(センチュリー製)
HeruculesU
 北海道自転車ツーリングでも携帯電話は持参しているが、充電できる見込みがないので普段は携帯電話の電源はOFFにして、必要な時だけONにして使用している。それでもメール等を打ち込んでいると、2週間を越えるツーリング期間中に携帯電話の電池がなくなってしまう。そこで乾電池から携帯電話に充電できる本製品を購入。
 この製品、単三電池を4本も使用するのでとても大きくて重く、北海道自転車ツーリングではできれば持ち歩きたくないアイテムのNo.1候補だった。しかしこれを購入した当時は乾電池から携帯電話に充電できるアイテムといえばこれしかなく、仕方なく北海道自転車ツーリングの1年目のみ持参していた。あまりに大きくて重いので、DC/DCコンバータを自作し、単三電池2本で充電できる装置を作ろうかとも考えたが、製作にとりかかる直前に単三電池2本で充電できる充電器が発売されたので、2年目以降はそれを持参するようになった。
電池式充電器:AP−10D 携帯電話用IC充電器 DoCoMo用(オズマ製)
AP−10D 携帯電話用IC充電器 DoCoMo用
 北海道自転車ツーリング1年目に持参した電池式充電器があまりに大きくて重かったので持って行くのに嫌気がさし、もっと小さな製品はないものかと電気屋を物色していた時に見つけたのがこれ。単三電池2本をDC/DCコンバータで昇圧して5Vを出力する作りで、サイズも重さも申し分ない。
 欠点は思ったほど充電されず、新品のアルカリ電池を使用しても、空になった携帯電話のバッテリーを1回フル充電するのが限界だが、2週間程度のツーリングならそれで十分だし、まして単三電池はどこででも入手できるので、電池が尽きれば購入すればよい。小型軽量という事もあり、北海道自転車ツーリング2年目以降はずっと持参するようになった。
電池式充電器:M−722 携帯電話充電器 ジェリースティック FOMA用(トップランド製)
M−722 携帯電話充電器 ジェリースティック FOMA用
 北海道自転車ツーリング2年目から単三電池2本で携帯電話に充電するタイプの充電器を使っていたが、GPSユニットを使うようになってから状況が変わってきた。というのは、この手の充電器を使う時、私は余った使い古しの電池の残りを携帯電話に充電して使い切っていた。しかしGPSユニットは単三電池1本しか使わないので2本セットで余る事がなくなったのだ。従って2日分の電池の残りを集めて充電すればよいのだが、2本の単三電池の残り容量が同じとは限らないのできわめて不効率である。そこで単三電池1本で携帯電話に充電できるタイプの充電器を購入。これなら単三電池1本で効率よく充電できる。しかし仮に新品のアルカリ乾電池を使ったとしても携帯電話のバッテリーの1/3くらいしか充電できないのであまり期待できるレベルではなかった。
フィルター:DHGサーキュラーP.L.D(マルミ光機製)
DHGサーキュラーP.L.D
 風景写真を撮る上でPLフィルターを欠かす事はできない。晴れた日にPLフィルターを使うだけで青空がより青く澄み渡り、きれいな写真になるのだ。私がコンパクトデジタルからデジタル一眼レフに乗り換えたのも、デジタル一眼レフだとPLフィルターが使えるようになるというのも大きな要因ではある。
 銀鉛の一眼レフカメラを使用していた時からPLフィルターは使用していたので、その効果は十分知っていたが、新しくデジタル一眼レフを買うにあたり、フィルター径が違う事もあって新しくPLフィルターを買い直す事とした。私が学生時代に写真をしていた頃なら、フィルターといえばケンコー製を買っておけば間違いなかったのだが、今ではどうなんだろうとカタログ等を見ていると、マルミ光機製のDHGシリーズというのがデジタルカメラ対応でかなり頑張っているように見えたので、このマルミ光機製のDHGサーキュラーP.L.Dを購入。
 基本的に私の写真は晴れた日の屋外の写真は背景に空が写っている限りPLフィルターを付けていると言っても過言ではない。何せPLフィルターを付けると青空がより青くなり、写真にメリハリが出るのだ。その代わりシャッタースピードが2段分くらい遅くなってしまい手ブレが発生しやすくなるという欠点がある。しかし私の場合、学生時代からずっとコダクロームPKMというISO感度25のリバーサルフィルムを使い続けていた事もあって、ホールディングで手ブレを克服していたので、シャッタースピードの低下はそれほど気にならない事が多い。しかし200mmの望遠で撮影する時など、さすがにシャッタースピードが欲しい時もあり、その場合はPLフィルターを外すか、ISO感度を上げるしかない。デジタルカメラは銀鉛カメラと違ってISO感度をいつでも好きなように設定できるのを有効に利用した技と言えるだろう。
フィルター:DHGマクロ3(マルミ光機製)
DHGマクロ3
 コンパクトデジカメはマクロが得意なものが多いが、デジタル一眼レフのレンズはマクロレンズでもない限り最短撮影距離の関係でコンパクトデジカメに比べて接写に弱い。北海道自転車ツーリングに持ち込んだシグマのレンズ18−200mm F3.5−6.3 DCも最短撮影距離は短い方だが、それでもコンパクトデジカメに比べると接写は苦手だ。
 そこでデジタル一眼レフカメラでも接写ができるようにマクロ用のフィルターを購入する事にした。メーカーはそれほどこだわりはなかったのだが、PLフィルターに合わせてマルミ光機製を購入。花や昆虫の撮影にこのマクロ用フィルターとアングルファインダーCが大活躍している。
フィルター:ハーフグラデーションフィルター P121M(コッキン製)
ハーフグラデーションフィルター P121M
 北海道自転車ツーリングでは夕陽を撮影する機会が多いが、デジタルカメラではラチチュードが狭くて太陽周辺が白飛びしないように絞り込むと、陰の部分が真っ暗になってコントラストの高い写真ばかりになってしまいがちだ。そこでハーフグラデーションフィルターを導入し、輝度の高い上半分だけを2絞り分、光量を落とす事でコントラストの高すぎない夕陽の写真を撮ろうと考え、2010年から導入する事にした。ただ、ハーフグラデーションフィルターは通常のフィルターのようにねじ込むのではなく、アダプターリングやフィルターホルダーが必要となり、荷物が増えるのと撮影が面倒になるのが欠点だが、通常とは違った写真が撮れるのが嬉しい。
クリーニングセット:スケルトンクリーニングセット(エツミ製)
スケルトンクリーニングセット
 デジタル一眼レフカメラの最大の問題はセンサーの前に貼り付くゴミの問題が挙げられる。北海道自転車ツーリングではレンズは1本しか持っていかないのでレンズ交換の必要はないが、レンズ交換をしないからといってセンサーにゴミが付かないというわけでもない。やはりせっかく撮影した大切な写真にゴミが付いているのは見苦しいので、現地でもセンサーのクリーニングができるようにとスケルトンクリーニングセットを購入する事にした。
 しかし北海道自転車ツーリングに持っていく事のできるクリーニングセットとなると小型軽量でコンパクトにまとまったものに限られる。そういう観点でカメラ屋を散策していた時、見つけたのがこれ。小型のブロアとアルコール、綿棒、レンズを磨く無塵紙が透明なプラスチック製のケースにまとめられ、持ち運びも容易に見えたのですぐに購入し、カメラに合わせて2005年から北海道自転車ツーリングにも持っていった。
 このクリーニングセット、普段の使用ではブロアが小さすぎる事以外、何の問題もないのだが、北海道自転車ツーリングに持っていくには少し問題があった。もともとはセンサーに付いたゴミを取る為にクリーニングキットを購入したのだが、現地では写真を見れないのでセンサーにゴミが付いているかどうかわからないのだ。ゴミが付いているという前提でセンサー全体を綿棒とアルコールで清掃するという手もあるのだが、テントの中でヘッドライトの明かりを頼りにその作業をするのはリスクを伴うので、結局、北海道自転車ツーリング中にセンサーを清掃する事はなかった。
 しかしこのクリーニングセットが役に立たなかったわけではない。北海道自転車ツーリング中には雨の日にカメラを使用したり、フィルターをそのままポケットに入れたりと手荒な事をする場合が多い。従ってどうしてもレンズやフィルターが汚れやすくなる。そんな時にこのクリーニングセットを使ってレンズやフィルターをきれいに磨いている。
 しかし小さいとはいえ自転車ツーリングにこれだけのクリーニングキットを持って行くのは重いしかさも大きかったので、2007年からは持って行かなくなってしまった。ところが雨でレンズやフィルターが汚れて写真に映り込んでしまう事がしばしばあったので、クリーニングペーパーだけでも持って行くべきだろう。
カメラバッグ:オリオンミニ(ロープロ製)
オリオンミニ
 北海道自転車ツーリングにコンパクトデジタルカメラを持っていった時代には、適当なウエストバッグにカメラと携帯電話を詰めて走っていたが、デジタル一眼レフを持って行くとなるとそういうわけにはいかない。だからと言ってカメラをザックやサイドバッグに詰めたのではカメラすぐに取り出せないので、撮影するのが面倒になってどうしても撮影枚数が減ってしまう。やはりこういうカメラは常に肌身離さず携帯して、いつでもどこでもすぐに撮影できるようにしておきたいものだ。
 そこでカメラは自転車に搭載するのではなく身に付ける事にしたが、背中に背負うと背中が蒸れて汗だらけになってしまうので、ザックやデイバッグのように背中に背負うのではなく、ウエストバッグで腰に巻きつける事にした。そこで標準ズームの付いたデジタル一眼レフカメラを1台入れる事のできる、できるだけコンパクトなウエストバッグを探し、行き着いたのがこのロープロ製のカメラバッグ、オリオンミニだ。
 カタログスペックではデジタル一眼レフカメラを1台と、その他に交換レンズを1〜2本入れる事ができるように書かれているが、実際にはそんなに容量はなく、私の使い方だと中央に標準ズームレンズの付いたカメラ1台、そして片方にアングルファィンダーCと携帯電話、もう片方にTripper miniを入れ、外のポケットにフィルターを入れたら、それでもう一杯となる。
 さすがにそれだけ詰め込むとウエストバッグの重量は2kg近くになり、それだけの重さを腰に巻いたベルトだけで支えているので、走れないというほどではないが、いつもお腹が圧迫されて重さを感じる。それでも晴れた日なら良いが、問題は雨の日だ。さすがにデジタル一眼レフを入れているだけあってウエストバッグに奥行きがあるので、雨具を着てもウエストバッグが雨具でカバーされないのだ。しかしウエストバッグ自体は防水でも何でもないので雨に濡らすわけにはいかず、むりやりウエストバッグの上から雨具を被せて腰の部分のドローコードを引いて雨具でカバーしているが、この姿で自転車を走らせるのはあまり格好の良いものではない。
フィルターケース:3枚用フィルターケース(ケンコー製)
3枚用フィルターケース
 北海道自転車ツーリングにデジタル一眼レフを持って行くようになった最初の2005年は、フィルターケースとして購入時のケースをそのまま使用していた。しかしこのマルミ光機製のケースはかさばるのに加えて、いまいち使い勝手も良くなかった。カメラバックのポケットにそのままフィルターを入れてもよかったのだが、フィルターを2枚そのまま入れると、フィルター同士がこすれて傷付きそうだったので、フィルターケースを購入する事にした。
 できるだけ小型軽量で簡易なフィルターケースを探し、インターネットで見つけたのがこのケンコー製の3枚用フィルターケースだ。形は62mmのフィルターサイズピッタリに作られているし、何よりもほとんどスポンジのような素材だけで作られているのでとても軽い。さらにカメラバッグのポケットにすっぽりと収納できるので、北海道自転車ツーリングにおいてはとても重宝している。
グレーカード:標準反射板(セコニック製)
標準反射板
 北海道自転車ツーリングで撮影する写真は、2005年以降はすべてデジタル一眼レフのRAWで撮影し、帰宅後に現像していた。この方がホワイトバランスを気にせず撮影できるし、露出補正など帰宅後に微調整して現像できるので、きれいな写真が撮影できた。しかしRAWで撮影した写真を現像する際、ホワイトバランスの目安となる指標がほしくなり、2007年からグレー18%の標準反射板を導入した。これでホワイトバランスは完璧だと思ったが、いざ実践に投入すると、撮影の度に反射板をセットするのが面倒で、あまり使う機会は少なかった。どちらかというと自転車に搭載するボトルのキャップの白色でホワイトバランスをとっている。しかし標準反射板を用いれば確実なホワイトバランスが取れるのと、折りたたみ式で重さも体積も小さいので、毎年のように持参し、ここ一番という時には使用している。
三脚:ゴリラポッドSLR(ケンコー製)
ゴリラポッドSLR
 北海道自転車ツーリングを毎年続けていると撮影する写真もマンネリ化し、時には自分の自転車で走っている姿も撮影したくなる。しかし三脚がなければどこかカメラを置く事ができる都合のいい台がない限り自分を撮影する事ができない。そこで2008年から三脚を導入する事にした。しかし三脚といってももちろん自転車ツーリングのさなかに大きな三脚は持参できない。しかし小さな三脚では足が短くてローアングルからしか撮影できない。
 そんな時に知ったのが、このゴリラポッドSLRだった。これは三脚の足をフレキシブルに曲げる事ができ、通常の三脚のように足をまっすぐにして地面に置いて撮影する事もできるし、足を曲げて何かに捕まらせる事もできるのだ。これであれば地面に置いてローアングルから撮影するだけでなく、ガードレールや柵、さらに反射板や標識のポールに足を巻き付ければ、ハイアングルからの撮影も可能になるという優れものだ。これを導入以来、自分撮りが容易にできるようになり、撮影の幅が広がった。
三脚:450G−7(スリック製)
450−G
 北海道自転車ツーリングでは自分撮りをすることも多く、その為に2008年から3年間、ゴリラポッドSLRを持参していた。これは三脚の足を柵や標識、立木に巻き付けて使える三脚だったが、実際には巻き付けるのではなく、道の真ん中に置いて使うことが多く、全高の低さから使いにくかった。
 そこで2011年からはスリック製の450G−7を導入した。これは縮長31cmでありながら全高は99cmあり、アイポジションとは言わないが、しゃがめば無理なくファインダーを見ることができる。重量は3倍以上重くなったが、それでもこのクラスの標準ズームを付けたデジタル一眼レフカメラを支えることのできる三脚として510gという重さは画期的と言うべきだろう。その代わりにカメラを含めたカメラ関係だけで2.8kg以上もの荷物を持つことになってしまった。
日用品
日用品
ヘッドライト:ジプカプラス(ペルツ製)
ジプカプラス
 日が暮れてから自炊したり、テントの中で日記を書いたりする為にヘッドライトを購入しようとしたが、どれもヘッドライト本体はコンパクトでも、それを頭に巻く為のベルトがかさばる物ばかりで、なかなか気に入った物がなかった。そんな時にこのペルツ製のジプカプラスを発見。これは頭に巻く為のベルトが巻き取り式になっていて、とてもコンパクトになるのだ。値段は高かったが一目惚れして即決で購入。
 LED4連のヘッドライトなので、それほど明るいわけでもなく、このヘッドライトだけで山道を歩く事はではないが、テントの中で使う分には必要十分な明るさだ。またこのペルツというメーカーはヘッドライト専業の老舗のメーカーで、使う立場に立ってよく考えられていると感心させられる。例えばLEDの光量は3段階に調節可能なばかりではなく、点滅モードまで付いている。さらに驚くべき事はその消灯方法だ。ボタン1つで光量3段階と点滅モードと消灯がトグルになっているが、消灯した状態から何回かボタンを押して光量を決めると、次にボタンを押した時には必ず消灯するようにできているのだ。こういうボタン1つでトグルするタイプのものは概して消灯するのが面倒な事が多いのだが、その点このこの製品はよく考えられている。
ヘッドライト:ジプカプラス2(ペルツ製)
ジプカプラス
 これまで7回の北海道自転車ツーリングでペルツのジプカプラスを使い続けていたが、とうとうこれの後継機種であるジプカプラス2が発売された。これはこれまでのジプカプラスが一般的な5mmφの砲弾型LEDを4つ並べただけのヘッドライトで、テントの中で使うならともかく外で使うにはお世辞にも明るいとは言えなかったが、ジプカプラス2では0.5ワットのLEDを採用した事で、かなりの明るさを獲得した。テントの中で本を読むには明るすぎるかもしれないが、夜中にトイレに行くには頼りになる存在だ。
蚊取り:蚊に効くおそとでノーマット(アース製薬製)
蚊に効くおそとでノーマット
 キャンプ場では蚊が多いだろうと携帯式の蚊取りを購入。あまり期待していなかったが、いざ使ってみると予想以上に蚊を寄せつけない効果が高く、テントの中で使うならテントの入口を空けていても蚊を入れさせない事も可能だろう。今ではキャンプ生活に手放せない品となってしまった。
 2003年当時は携帯用の蚊取りなどほとんどこれしか売っていなかったが、今ではもっと小さな携帯用の蚊取りが販売されており、そろそろもっと小さなものに買い替えも検討している。しかしこの手の商品は買ったらそれで終わりというものではなく、薬剤の入手性が重要となる。その点、このおそとでノーマットは依然としてモデルチェンジもせずに薬剤も販売しており、好感が持てる。おかげで北海道自転車ツーリングは、ずっとこのおそとでノーマットを愛用している。下手に小型の携帯蚊取りを購入しても、薬剤が入手できなければ1回使用しただけで終ってしまうところだ。
蚊取り:スキンガードアクア(ジョンソン製)
スキンガードアクア
 携帯用のおそとでノーマットの効果は絶大だったが、外で自炊している時などは胸ポケットやベルトに付けていても手や足の先までは効果が及びにくかった。そこで2007年からはこのスキンガードアクアを導入。これは部分的に虫除けしてくれるありがたいアイテムで、手の甲や腕、そして靴下の上から足に噴霧して蚊に刺されるのを防いだ。
 この商品はガス式ではなくポンプ式なので手荷物として預けても空港で没収される事はないし、ガスがない分だけ容量も多くてありがたい。まだ使い始めたばかりなので効果の程はまだよくわからないのでこれから確かめてみようと思う。
蚊取り:アブ寄らず(下野製)
アブ寄らず
 北海道自転車ツーリングで山の中を走るとアブに襲われる事が多くなったので、このアブ寄らずを購入。アブ寄らずはアブの嫌いなハッカ成分を主原料とし、アブを寄せ付けない優れもの。量の割には値段が高いのが問題だが、アブに襲われてコース変更を余儀なくされる事を考えれば安いものだ。
コンパス:No.3(シルバ製)
No.3
 北海道自転車ツーリンクで迷子になったら困ると、山登り等で使用していたコンパスを持参。しかし北海道自転車ツーリング1年目では海岸沿いをひたすら走ったのでコンパスを使用する機会はなく、2年目以降はコンパス機能の付いたカシオ製の腕時計プロトレックを購入したので、このコンパスの出番はなくなってしまった。コンパスと地図を見ながら自転車で走っていると、いかにもそれらしく見えるものだが、地図さえあればコンパスを必要とする事はほとんどない。
 コンパスと言えばスウェーデン製のシルバ社かフィンランド製のスント社が有名だが、コンパスで世界的に有名な会社は、いずれも北欧である。これは冬の長い期間、雪と氷に閉ざされた深い森を行動するにはコンパスが必須となった事から、コンパス産業が栄えたらしい。その証拠にシルバ(SILVA)とは、ラテン語で「森」を意味し、その名の通り、最も信頼できる「森のコンパス」として、広く世界のスカウト、レンジャー、森林関係者に愛用され、各国の軍隊の標準品にも指定されている。
温度計:ジッポゲージ(ハイマウント製)
ジッポゲージ
 北海道自転車ツーリングに温度計など別に必要というわけでもないのだが、フライシートのジッパーが使いにくかったので、ついでに温度計付きのタブを付けた。プロトレックの腕時計にも温度計は付いているが、こちらは腕に装着し続けているので外の気温を計る事はできず、これはテントのフライシートのジッパーにぶら下げているので外の気温を計る事ができる。
 寝る前や朝起きた時に、時々温度を確認する程度の役目しかないが、眠れないほど寒い時に「いったい外は何度なんだろう」と気になる事も多く、小型軽量なので付けていても問題はない。このジッパータブを兼ねた温度計の裏に鏡を装備したタイプも存在したが、自転車ツーリングで使用する限り、鏡はバックミラーが利用できるので、鏡のないタイプでも問題ない。
マルチツール:17徳ツールナイフ(冒険倶楽部工房製)
17徳ツールナイフ
 マルチツールと言えばスイスのビクトリノックスが有名だが、さすがに本家のマルチツールは値段も高く、使う機会があるかどうかもわからない物にそれだけのお金をかける気も起きなかったので、500円程度で売っていた本製品を購入。
 機能が17個も詰まっているが、そのほとんどは使い易いといえるレベルではなく、ほとんど緊急用と割り切った方がよい。もしかしたら必要になる事があるかもしれないと、北海道自転車ツーリングには毎回持っていくが、これまでただの一度も使用した事がない。まあそれほど荷物になるわけでもないので保険か御護りのつもりで持っていっているようなものだ。
シェーバー:SZ−11 クリンショット(トップランド製)
SZ−11 クリンショット
 2週間を越える北海道自転車ツーリングの間、ずっと髭を剃らないわけにもいかないので、電池で動く一番小型軽量のシェーバーを探して購入したのがこれ。もちろん小型ゆえに髭の剃りやすさは一般的なシェーバーに比べると劣るが、使えないレベルではない。何より1000円を切る低価格の割には水洗い可能というのが嬉しい。
 電池は単四電池を2本使用する。髭を剃る時間が短いというのもあるが、予想以上に電池の持ちは良く、北海道自転車ツーリングだけでなく出張等でも酷使しているが、壊れないのはもちろんの事、電池も購入以来交換していないほどだ。
 しさしさすがに酷使し過ぎたようで、2007年の北海道自転車ツーリング中に網刃が外れて壊れてしまった。どうにか現地でシェーバーを調達したものの、やはりクリンショットほど小型軽量でなかった為、帰宅後に破棄し、再度クリンショットを購入してしまったほどだ。
洗剤:ワンパックアタック(花王製)
ワンパックアタック
 2週間を越える北海道自転車ツーリングではキャンプ場での洗濯は必須となる。北海道自転車ツーリングの1〜2年目は通常の箱入りの洗剤からカメラのフィルムケースに洗剤を入れて持ち歩いていた。しかし2年目にそれだけでは足りない事が判明。そんな時、ホームセンターで洗濯1回分の洗剤を袋詰めしたワンパックアタックを発見。2005年の北海道自転車ツーリング以降はこのワンパックアタックを持ち歩くようになった。
 洗濯はいつもコインランドリーではなく、キャンプ場の炊事場でスーパーの袋に洗濯物と洗剤を入れて水を出しながらジャブジャブと洗うが、そもそもこのワンパックアタックは洗濯機で洗う1回分の洗剤を袋詰めしているので、スーパーの袋で洗うには洗剤の量が多すぎる。1袋の半分か1/3くらいがちょうどいい洗剤の量なので、いつも洗濯する時は一度に使い切らずに何度かに分けて使用している。
日焼け止め:サンキラー リフタイト スキントーンミルク(伊勢半 キスミー製)
サンキラー リフタイト スキントーンミルク
 自転車でツーリングすると、一日中太陽の光を浴び続けるので日焼け止めは必須となる。北海道自転車ツーリングの1年目の2003年は雨が多かったので、あまり日焼け止めの出番はなかったが、曇りでも十分日焼けした。そこで2年目の2004年は日焼けしないように曇りの日でもしっかりと日焼け止めを塗っていたが、2004年は晴ればかりだったので日焼け止めを塗っても日焼けしてしまった。日焼け止めは朝塗ったら夕方まで持続するというわけではなく、1日に何度も塗らなければ効果がないと聞き、2005年は1日に3回くらい日焼け止めを塗り直すようにしたら、ようやく日焼けしにくくなった。
 このサンキラー リフタイト スキントーンミルクは肌色のドロッとした液体で、多少厚めに塗り込んでも肌色なので塗りムラが目立ちにくいのがありがたい。しかもウォータープルーフなので多少の汗程度では落ちにくい。ただしその副作用として、温泉に入っても顔や腕などの肌が変に水をはじくので違和感がある。それゆえに頑張って石鹸で落とすのだが、こすったタオルが真っ黒になってしまい、白いタオルでは恥ずかしくなってしまうという欠点がある。
日焼け止め:サンキラー クールパーフェクトストロング(伊勢半 キスミー製)
サンキラー クールパーフェクトストロング
 こちらは伊勢半の新作の日焼け止めで2008年から使用している。白い液体でありながら肌にのばすと透明になり、かつウォータープルーフで汗で落ちにくく、クールタイプでひんやりと感じるなかなかの優れものです。曇りの日でもとりあえずこれを塗っておけば、日焼けはずいぶん軽減されます。
日焼け止め:サンプレイ スーパーブロックd(ロート製薬製)
サンプレイ スーパーブロックd
 2013年からはロート製薬製のサンプレイ スーパーブロックdを使用するようになった。これはSPF50+は従来から変わらないが、PA++++と新基準に対応した製品でUV−Aの防止効果が極めて高い。これを曇りや雨の日でもしっかりと塗っておけば日焼けは極限まで減らす事はできるが、それでも直射日光を避けるためタオル等は適宜使用したい。
 この日焼け止めも白い液体でありながら肌にのばすと透明になり、かつウォータープルーフで汗で落ちにくく、クールタイプでひんやりと感じるなかなかの優れものだ。かつ容器の大きさがキスミー製よりも小さいので自転車ツーリングにはこちらの方が向いているだろう。
外用鎮痛・消炎薬:エアーサロンパスEX 120ml(久光製薬製)
エアーサロンパスEX 120ml
 北海道自転車ツーリング中に足が痛くなる事はほとんどないのだが、エアーサロンパスを使うととても気持ちがいいので、夕食後にテントの中で使用して至福の時を過ごす為、2004年以降に持参するようになった。
 ただし、足に使うにはパンツ一枚になる必要があり、その為にテントの中で使用する事になるのだが、テントの中でこれを噴射すると息がむせ返るのが問題だ。テントの中で使用するならスプレータイプではなく、塗り込むタイプの方がいいかもしれない。
外用鎮痛・消炎薬:アンメルツヨコヨコ 48ml(小林製薬製)
アンメルツヨコヨコ 48ml
 2006年までスプレータイプのエアーサロンパスを持参していたが、テントの中でスプレーすると息がむせ返るので、2007年からは塗るタイプのアンメルツヨコヨコを持参するようになった。
 確かにむせ返る事はなくなったが、強烈な刺激臭がテントにこもる事だけは変らなかった。それと、なぜかアンメルツヨコヨコを塗った後、足が痛くて夜中に目覚める事が多くなり、数回利用した後、使用を控えるようになった。もう少し原因を調査する必要があるかもしれない。
外用鎮痛・消炎薬:アンメルツゴールドEXグリグリ(小林製薬製)
アンメルツゴールドEXグリグリ
 アンメルツのような筋肉痛に効く薬は2010年を最後に持っていかなくなっていた。しかし2013年の北海道自転車ツーリングでペダルを回すと足が痛くてたまらなくなり、途中の薬局で買ったのがこの小林製薬製のアンメルツゴールドEXグリグリだ。塗ると幹部が熱くなり熱を持ったように一時的に痛みが麻痺するようだが、かなり強烈な刺激があるので寝る前に使うのはお勧めしない。
薬:改源(カイゲン製)
改源
 北海道自転車ツーリングしていると夏だというのに朝方は10℃くらいまで冷え込む事がよくある。こんな時にテントの換気口を開けて寝ていたりすると、確実に風邪を引いてしまう。風邪を完全に引いてしまってからでは医者に行くしかないが、引き始めのおかしいなと思った瞬間であれば、市販の風邪薬が役に立つ。私も色々と風邪薬は試してみたが、この改源が自分には一番効果的だったので、北海道自転車ツーリングでも必ず持参するようにしている。
 キャンプ生活などという慣れない生活をしていると、必ず1日くらいは調子の悪い日があるもので、そんな日にこの薬があればお守り代わりにはなるだろう。
薬:正露丸(大幸薬品製)
正露丸
 ラッパのマークの正露丸といえば誰でも知っているだろう。お腹の調子が悪くなった時の為に持参しているが、日本国内を旅している限り、湧き水でも飲まなければこれのお世話になる事はないだろう。海外、特に中国だったらいつもお世話になるのだが。
 この正露丸は下痢やお腹痛の原因を解決するのではなく、単に痛く感じさせなくするだけの効用で、しかも劇薬なのであまり評判がよくないらしく、北海道自転車ツーリングではほとんど使わない事から、持って行くのをやめようかと考えている。
傷薬:キズアワワ(小林製薬製)
キズアワワ
 自転車に乗っていると事故は付きものだ。雨の日の下りでスリップして転倒すると、全身傷だらけになってしまう。そんな時に使おうと小林製薬のキズアワワを装備している。幸いな事に北海道自転車ツーリングでは怪我をするような転倒をした事がないので、これのお世話にはなった事がないが、もしもの場合に備えて北海道自転車ツーリングではいつも持って行っている。
 普段使わないのでついついその存在を忘れてしまい、飛行機で手荷物として預けようとして引っかかったりする。しかしこのキズアワワは問題ないらしく、成分を確認すると問題なく通してくれる。
目薬:ドライエイドEX(ロート製薬製)
ドライエイドEX
 私の目は少しドライアイ気味で、特に冬場は目がよく乾くのでツーリングに出かける時には目薬を持つようにしている。色々と目薬を試したが、市販の目薬で一番よく効いたのがこのロート製薬のドライエイドEXだった。このドライエイドEXには今流行の保湿成分に優れたヒアルロン酸が配合されており、しかもとろみがすごくて乾燥しにくい目薬なのだ。一応、北海道自転車ツーリンクでもこの目薬を持参しているが、夏場はサングラスさえしておけば目薬なしでもそれほど問題にはならないので、あまり出番はない。その代わりに冬場は花粉症対策用のゴーグルをして走って、10kmおきに目薬を差しても、100kmも走れば目が乾燥して、自分でも視力が低下しているのがわかるほどになってしまう。
サバイバルシート:サバイバルシート(ハイマウント製)
サバイバルシート
 初めて北海道を自転車で走った2003年に、野宿した時に備えてサバイバルシートを持参していた。しかしよく考えたら例え野宿したとしてもテントがあるのだからサバイバルシートなど必要としないと考え、2004年から持参しなくなった。こういったアイテムはテントを持参しない日帰りの登山でもしもの為に用意するもので、テントを持ってきている人が使うものではないようだ。
地図:ツーリングマップル北海道(昭文社製)
ツーリングマップル北海道
 言わずと知れたチャリダー御用達の道路地図。元々はバイク用の地図だが、そのサイズの小ささや観光地や道路、景色の情報量の多さなどから、チャリダーに必須の地図となっている。その情報の多さから読み物としてもおもしろく、地図を見ているだけで行った気になってしまうほどだ。チャリダーから見てこの地図で改善してほしいと思うのは等高線をもっと見やすく50m毎にしてほしい事くらいではないだろうか。
 このツーリングマップルは北海道自転車ツーリング1年目からずっと使い続けている。雨の中で使っていたりした事もあって、地図は既に見る影もないほどボロボロになっているし、2003年度版なので地図が少し古く、地図に書いていないトンネルができていたりと、そろそろ買い換えを検討している。しかし、5回もの北海道自転車ツーリングで使い続けていると、地図自体にキャンプ場の値段や特徴などの情報を書き込んだり、峠の標高や坂の情報などを書き込んでいると、その情報の重要性から容易に新刊に乗り換える事ができなくなってしまい、いまだにボロボロの地図を使い続けている。
衣服
衣服
ウインドブレーカー:リフレクティングブレーカー(パールイズミ製)
リフレクティングブレーカー
 普段の自転車通勤用に買ったウインドブレーカー。表面にリフレクティング素材がちりばめられており、夜は車のヘッドライトの光を浴びてキラキラと光るのはもちろんの事、昼間でも鮮やかな青は目立つ。初めて買った自転車用の服だが、さすがに自転車専用の服だけあって自転車で走るのに適した構造になっており、前からの風はしっかりと防いでくれるが、服の中は蒸れないように背中が大きくメッシュになっている。しかも前かがみになっても背中がでないように後ろが長くなっている。
 とても気に入った事もあって北海道自転車ツーリングには毎年持っていっている。さすがに暑い時には着れないが、朝方の寒い時や小雨が降っているが登りなのでレインスーツを着たくない時などに重宝している。何より薄手の素材でできているので、かさばらないし重くないのがありがたい。残念ながら今では生産中止となってしまった。モンベルからも同様の製品が発売されているが、モンベルは値段が少し高い。
レインスーツ:FIC−8000(Fukuizumi製)
 自転車でツーリングを始めた頃、雨が降った時の為にレインスーツも必要だろうとホームセンターで購入したのがこれ。ホームセンターの売り場で耐水性能や透湿性能の数値を見比べながら一番性能の高そうな5000円ほどのレインスーツを購入したが、所詮ホームセンターで売っているようなレインスーツではほとんど役に立たなかった。20〜30分程度、雨の中を自転車で走るだけなら、この程度のレインスーツで十分だが、半日や丸一日も雨の中を走るとホームセンターのレインスーツでは雨が染み込んでくるのだ。しかも透湿性能もそれほど高くないので、レインスーツの中は蒸れて汗だくになってしまい、結局レインスーツを着ても着なくても濡れてしまい、レインスーツを着ていてもいなくても変わりなくなってしまうのだ。
 ホームセンターで売っているレインスーツと言っても、一応レインスーツの裏地はメッシュになっているし、フードのひさしの部分は透明になっているので、フードを深く被っても前が見やすいという利点はあった。しかし、いかんせん耐水性能、透湿性能が低く、おかげで北海道自転車ツーリング1年目は雨ばかりの中、このレインスーツで走り続けたのでひどい目に遭い、2年目の2004年以降はゴアテックス製に買い替える事となった。
レインスーツ:レインダンサー(モンベル製)
レインダンサー
 北海道自転車ツーリング1年目で雨の中をホームセンターで買ったレインスーツで走り続けてひどい目に遭った為、2年目の2004年からはゴアテックスのレインスーツを購入する事にした。いかに雨に濡れないように、かつ汗で蒸れたレインスーツの中を換気するかを考えると、わきの下にファスナーがあって、そこから換気できるタイプのものを購入しようかとも考えたが、よく考えたら換気するだけなら前のファスナーを下げればいいのだし、ゴアテックスでありながら比較安かったモンベル製のレインダンサーを購入した。安かったと言ってもゴアテックスなので2万円以上したが、それだけの価値はあった。
 まず耐水性能がまったく違う。ホームセンターのレインスーツでは雨粒が弾かれる事なく染み込んでいったが、このレインダンサーでは雨粒が見事なまでに弾かれるのだ。これなら水が染み込んでくる事はないし、まして透湿性能も高いので蒸れる事も少ない。もちろん峠を登る時などは、さすがにレインダンサーを着ていても蒸れてしまうが、それは仕方がないだろう。
 確かにレインスーツとしては高い買い物だったが、自転車ツーリングをする人にとっては必須のアイテムだろう。これがあるのとないのでは雨の日の走りはまったく変わってくるのだから。雨の中を一日中自転車に乗っていたら、ホームセンターのレインスーツとゴアテックスのレインスーツでは、それほどまでに差が出るのだ。
シューズカバー:シューズカバー(オーストリッチ製)
シューズカバー
 北海道自転車ツーリング1年目で雨の日に自転車を走らせて、靴の中まで濡れてなかなか乾かず困った事が何度かあり、スーパーのビニール袋に靴ごと足を突っ込んでふくらはぎの部分でビニール袋を縛って簡易のシューズカバーとしていた。しかしこれはあまりにも見た目が悪いのでシューズカバーの必要性を感じ購入を決意。雨天時用のシューズカバーは当時オーストリッチとパールイズミ、そしてモンベルから発売されていたが、深く考えずにオーストリッチ製を購入し2004年から持っていった。
 しかしいざ履いてみると、意外と装着しにくい事が判明。こういうものは手軽に装着できてこそ意味があると思っていたが、雨の中で靴にシューズカバーを巻き付けてシューズカバーのジッパーを上げるのは容易な事ではなく、履くのが面倒だからと少しくらいの雨だと我慢する事が多く、我慢した揚げ句に靴を濡らしてしまう事さえあった。また北海道自転車ツーリング1年目こそ雨ばかりだったが、2004年はほとんど雨が降らず、2005年は後半に少し雨が降ったものの、シューズカバーを装着するのが面倒で靴を濡らすという失態までしてしまった。
 そこで2006年からはシューズカバーではなく、靴そのものをゴアテックスの防水にしてしまい、シューズカバーを必要としないようにした。ところがこの考えは机上の空論だった。確かに靴はゴアテックスで防水になったので、水たまりで前輪が巻き上げる水しぶきを被っても靴の中まで濡れる事はなくなった。しかしレインスーツを伝わって滴り落ちて来る雨水は靴の上側から入って来るので、いかにゴアテックスの靴でも靴の中が濡れてしまうのだ。この事に気付かないまま2006年の北海道自転車ツーリングではシューズカバーを持たずに北海道自転車ツーリングに出かけてしまい、後半は雨ばかりだったのでとても困ってしまい、再びスーパーのビニール袋を使った簡易のシューズカバーの出番となった。
 2007年には再びシューズカバーを持っていく事にしたが、オーストリッチ製は使いにくかったので、結局パールイズミ製のシューズカバーに買い替えてしまい、オーストリッチ製の本製品はお蔵入りとなった。
シューズカバー:レインシューズカバー(パールイズミ製)
レインシューズカバー
 オーストリッチ製のシューズカバーが意外と使いにくく、ついつい使うタイミングを逃していたので、他にシューズカバーがないかを探していて見つけたのがこのパールイズミ製のレインシューズカバー。オーストリッチ製はジッパーを噛み合わせて上げるのが面倒だったが、パールイズミ製はジッパーではなくマジックテープで固定するタイプなので、装着するのは比較的簡単だ。
 2007年から使用を始めたが、装着するのが楽で、しかも収納もコンパクトな事から、一気にお気に入りとなってしまった。欠点は丈が短いので注意して装着しないとレインスーツの裾とシューズカバーの間に隙間ができて、そこから雨水が入り込むという問題はあるが、レインシューズとしてはとても優れている。
レーサーパンツ:SMTメッシュインナーパンツ (パールイズミ製)
SMTメッシュインナーパンツ
 普段自転車に乗る時でも北海道自転車ツーリングに行く時でも、服装は普段と変らないものを着ており、自転車専用のウェアなどウインドブレーカーくらいで、それ以外はまったく持っていなかった。しかしも2005年の北海道自転車ツーリングを終えて東京に転勤となり、週末に皇居横のパレスサイクリングを走るようになると、しだいに自転車専用の服が欲しくなり、レーパンや自転車用のジャージなどを買いはじめた。これらはさすがに自転車専用にできているだけあって、自転車で走るのが楽だ。別に自転車専用のウェアがなくても長距離を走れないわけではないが、あった方がはるかに楽に走れる事は間違いない。そんなこんなで気が付くと夏用、春秋用、冬用と何着も買い揃え、いつの間にかウェアだけで10万円以上もかかっていた。
 そんな中で2006年の北海道自転車ツーリングに行くにあたり、ウェアをどうしようかと悩んだ。これまで通り普段着で行くか、それとも自転車専用のレーパンとジャージーで行くか。単に自転車で走るだけならレーパンとジャージーでも構わないが、いざキャンプするとなると長袖長ズボンでないと間違いなく蚊やブユに刺されるし、かと言って自転車用とキャンプ用の2種類の服を持てるほど余裕もなかったので、2006年の北海道自転車ツーリングもこれまで通り普段着で行く事にした。
 しかし2005年の北海道自転車ツーリングの時、お尻や股間がサドルと擦れてダメージを受けたので、2006年の北海道自転車ツーリングでは何とかしようと考え、レーパンは無理でもパッド付きのインナーパンツを試験的に1着だけ持って行く事にした。選んだのパールイズミのSMTメッシュインナーパンツというメッシュでできた涼しいパンツだ。パッと見はただのボクサーパンツのように見えるが、温泉等でパンツを脱ぐと黄色いパッドが目立つので多少恥ずかしいものがある。
 東京に来てからは普段レーパンをはいているからなおさらそう感じるのかもしれないが、やはり北海道自転車ツーリングにおいてもパッドの効果は高く、特に峠越え等の高負荷の走りにおいて、お尻がまったく痛くなる事なく走る事ができ、1着だけでは洗濯が間に合わなくなってしまったほどだ。パッド付きのSMTメッシュインナーパンツの効果が予想以上に高かったので、2007年の北海道自転車ツーリングからは同じ物を2着持っていって、交互に洗濯しながら履いていた。
ズボン:ライトトレッキングパンツ(モンベル製)
ライトトレッキングパンツ
 北海道を自転車で走っていると、チャリダーの多くは半ズボンか、もしくはひざ上のズボンを履いている。自転車で走るにはそれが最適というのは私もよく理解しているが、キャンプ生活をしていると、キャンプ場に着いてから半ズボンでは、あっという間に蚊やブユの餌食になってしまうのだ。キャンプ場に着いたら履き替えればいいという話もあるが、テント設営中やツーリング途中の休憩中にも蚊やブユは襲って来るので、長ズボンはどうしても避けられない。
 このモンベル製のライトトレッキングパンツは2005年から導入しており、生地が薄くて通気性があり、かつよく収縮するので自転車で走るには最適である。当初は裾バンドを使って裾のチェーン汚れを防いでいたが、2006年の北海道自転車ツーリングの途中から裾バンドではなく裾を折り返して半ズボンのようにして走ると、裾の風通しがよくて気持ち良かったので、以後はこのスタイルで走るようになった。
ズボン:バイカーズパンツ(パールイズミ製)
バイカーズパンツ
 2008年まではずっとモンベルのライトトレッキングパンツを使用していたが、自転車で走り続けているとズボンを汚すのが避けられない。普段履きのズボンを汚すのが嫌だったので、3年前に購入してほとんど使用していなかったパールイズミの自転車用のズボン、バイカーズパンツを2009年から導入した。
 このバイカーズパンツは自転車用のズボンだけあっておしりの部分や膝が補強されていたり、裾が広がらないようにベルクロで止められるようになっていたりと自転車での使い勝手がいいように考慮されている。残念な事にストレッチ性はないので、ペダルを回すと多少のつっぱり感はある。自転車で長距離をツーリングするには使い勝手のいいズボンではないだろうか。
ズボン:ライトトレッキングパンツ(モンベル製)
ライトトレッキングパンツ
 パールイズミ製のバイカーズパンツを2009年から3年間使用していたが、2011年の北海道自転車ツーリングで転倒した際ズボンを破ってしまったため、再度モンベル製のライトトレッキングパンツを購入し2012年から導入した。これは2005年に購入したものと同じ名前だが2つの点で異なる。1つは2005年に購入したものはLサイズだったが2012年に購入したのはS−Lサイズだ。私の場合、背が高いので足の長さに合わせて大きなサイズを選ぶ必要があるが、そうするとウエストのサイズも大きくなるのでお腹周りがダブダブになってしまい、それをベルトで締めるのでウエスト周りのズボンがしわしわになってみっともなかった。しかし最近になってモンベルは股下とウエストのサイズを組み合わせたロングモデルとショートモデルを展開するようになった。これは私にとってとてもありがたい事で、ウエストは細いのでウエストだけはSサイズがほしいが、足は長いので股下はLサイズがほしいような私にピッタリだった。
 2つ目は2005年に購入したのはライトタンというかなり明るい色で直射日光を浴びても暑くなりにくかったがチェーンの汚れが目立つという問題があった。そこで2012年に購入したのはダークチャコールという濃い灰色を選んだがこれが失敗だった。確かにチェーンの汚れは目立たなかったが、ペダリングによってお尻の部分がサドルとすれる事で生地が摩擦でツルツルテンになってしまうのだ。これはライトタンでも発生するが元々明るい色なのでほとんど目立たない。しかしダークチャコールではお尻の部分が真っ白になってしまいとても目立つのだ。2012年の北海道自転車ツーリング1回で早くもお尻の部分が白くなって普段履きができなくなってしまったので、それ以降は北海道自転車ツーリング専用となってしまった。
ヘルメット:エアウエーブ(スペシャライズド製)
エアウエーブ
 自転車ツーリング用に初めて買ったヘルメットがこれ。自分の頭は大きいので、できるだけ大きなヘルメットを選んだつもりだったが、このヘルメットは欧米人用に設計したらしく、頭の左右が入りにくかった。そこで彫刻刀とカッターとサンドペーパーで内部の発泡スチロールを削って頭に合わせるという荒技を行った。
 北海道自転車ツーリングの1年目こそヘルメットを持参するのを忘れるというトラブルがあったが、2年目以降はずっとこのヘルメットを被って北海道を走り続けた。しかし写真撮影の際にヘルメットを脱いで自転車の荷台のザックの上に置いた際に、風の影響などでヘルメットを何度も落としてしまい、2006年の北海道自転車ツーリング最中にヘルメットの外装がボロボロになってきたので、思い切ってヘルメットを買い替え、2007年からは新しいヘルメットでツーリングするようになった。
ヘルメット:Gaia(OGK製)
Gaia
 今まで使っていたヘルメットがボロボロになったので、2007年の北海道自転車ツーリングからヘルメットを新調した。以前のヘルメットは横幅が狭かったので、今回は頭がすっぽりと入りしかも軽いものという事で選んだのがこのOGK製のヘルメットGaiaだ。
 このヘルメットは何と言っても軽い事が特徴的だ。頭に被っている事を忘れてしまうくらい軽いのだ。しかも日本人の頭に合わせた設計をしているので、頭にもピッタリとフィットする。さらに通気口がかなり大きいので被っても蒸れる事が少ない。
 ヘルメットを買い替えたのにはボロボロになった以外にも理由があり、白いヘルメットを荷台のザックの上に乗せて写真撮影する事で、ヘルメットを使ってカメラのホワイトバランスをとろうと考えたのだ。これはなかなかいいアイディアで、役に立っている。
 このヘルメットの欠点として、あまりにも通気口が大きいので、おでこの広い人にはおでこの地膚が通気口から見えてしまう事と、通気口から見えているおでこの部分だけ日焼けしてしまう事だ。
グローブ:BGコンプグローブ(スペシャライズド製)
BGコンプグローブ
 自転車通勤を始めた時に最初に買ったグローブがこのスペシャライズド製のBGコンプグローブだ。店に売っていたのを適当に選んで買ったのだが、手のひらに結構分厚いパッドが入っていて長時間走っても手が痛くならず快適だ。欠点は手の甲側でマジックテープを止める関係上、手の甲のちょうど小指の付け根の上あたりに大きな穴が開いており、北海道自転車ツーリングをしていると、この穴の部分だけ手が日焼けしてしまい、まるでそこだけ手が汚れているかのように見えてしまう点くらいだろう。
 北海道自転車ツーリングには1年目からこれを使用していたが、さすがに北海道自転車ツーリンクだけでなく、日々の自転車通勤でも使用していると3年間でボロボロになってしまい、さすがに2006年の北海道自転車ツーリングからは別のグローブに買い換えてしまった。
グローブ:CW−X BIKE GLOVE(ワコール製)
CW−X BIKE GLOVE
 それまで使っていたスペシャライズド製BGコンプグローブがボロボロになってしまったので、2006年の北海道自転車ツーリングからはワコール製のCW−X BIKE GLOVEに買い換えた。
 このグローブもBGコンプグローブと同様に手のひらにあるパッドが厚くてなかなか快適である。しかしBGコンプグローブと同様に親指の付け根付近が日焼けしてしまう事以外に、指切りグローブの指の付いている部分が短いので、指が日焼けしやすいという欠点がある。しかし値段が高いだけに完成度も高く、これがボロボロになってもまた同じ物を買ってしまう事だろう。
グローブ:プレミアムグローブ(パールイズミ製)
プレミアムグローブ
 2006年からワコール製のCW−X BIKE GLOVEを使っていたが、3年で生地がボロボロになってしまったので、2009年からはパールイズミ製のプレミアムグローブに買い換えた。この手袋はそれまでのCW−X BIKE GLOVEよりも多少はめにくいのと、生地が薄くて長時間自転車に乗っていると手がしびれてくるという問題があったが、慣れれば大丈夫だ。
 個人的にはグローブの甲側に穴がないので、親指の付け根付近に変な日焼けの跡が残らないのがよい。それとこのグローブのホワイトモデルは、白のアームカバーや同じく白のバーテープとマッチして、装着するととてもかっこよく見える見えるのがお気に入りだ。
グローブ:アンバウンドグローブ(パールイズミ製)
アンバウンドグローブ
 2009年、2010年とパールイズミ製のプレミアムグローブを使っていたが、どうもこのグローブを使うようになってから北海道自転車ツーリングで手が痛くなるようになった。グローブにクッション性がないからだと判断し2011年から同じパールイズミ製のアンバウンドグローブを導入したところ手の痛みはなくなった。よかったよかったと思っていたが、2012年にはその事をすっかりと忘れて再びプレミアムグローブを使ってしまい痛い思いをする。
 このサイクリンググローブはその名の通り手の平のクッション性が高く手が痛くなりにくい。しかし問題点もある。それは手の甲のメッシュが粗すぎてグローブをしていても手の甲が日焼けしてしまう事だ。しかも手の甲にはネームプレートがあるので、そのネームプレートの部分だけ日焼けせず変な日焼けの跡が残ってしまう。これを防止するには手の甲に日焼け止めを塗ってグローブをはめるしかないが、正直言って面倒である。
アームカバー:CW−X アームカバー(ワコール製)
CW−X アームカバー
 北海道自転車ツーリングをしていると延々と炎天下を走る事が多く、半袖のシャツを着ていたりすると腕が日焼けで痛くてたまらなくなってくる。長袖を着ていれば問題ないのだが、長袖の涼しい服は少ないので、2007年からは半袖のサイクリングジャージーにアームカバーを装着する事にした。
 このCW−Xのアームカバーは拡散面積の広い特殊異形断面糸とナノテクノロジーの結合により吸汗速乾性をアップ。体温の上昇を抑え、ムレやベタつきを軽減し、クールな着用感を持続しているそうで、装着感は非常に良い。何より装着すると逆に涼しく感じるのだ。これは水を滴らすとさらに効果倍増し、30℃を越える暑い日でもこのアームカバーに水を濡らして装着すれば冷たいくらいに涼しくてよい。しかもUV効果もあるので、夏場のツーリングでは手放す事のできない逸品となってしまった。
裾バンド:ズボンクリップC(オーストリッチ製)
ズボンクリップC
 北海道自転車ツーリングではキャンプ生活が必須となるので、いつも長ズボンを履いている。そこで裾がチェーンで汚れないように裾バンドが必要になってくる。裾バンドは北海道自転車ツーリングだけでなく、普段の通勤でも必要になるので色々と試してみたが、結局オーストリッチ製のズボンクリップCが幅広で収縮性もあり使い易かったので愛用している。
 北海道自転車ツーリングではずっとこれを愛用していたが、2006年の北海道自転車ツーリングの途中から半ズボンのように裾を捲り上げて走るようになった為、裾バンドの出番がなくなってしまい、2006年を最後に持って行かなくなってしまった。しかし普段の街乗りでは愛用し続けている。
シューズ:XA Pro(サロモン製)
XA Pro
 2005年まではアシックスのランニングシューズを履いて北海道自転車ツーリングに行っていた。しかしこのランニングシューズは通気性は良かったものの防水性はまったくなく、雨の中を自転車で走ると靴の中までずぶ濡れになってしまった。そこで2006年からはサロモンのXA Proというゴアテックスのシューズを採用した。
 このXA Proはゴアテックスなので多少の雨やぬかるみくらいではびくともしないし、何よりランニングシューズとしてはソールが比較的固い方なので自転車で使うには都合が良いのだ。ただし欠点として、おフランス製なので日本人の甲高の足にはあっておらず、靴ひもを必要としないくらい甲がきついのと、つま先も細いので長時間履いていると小指の付け根が痛くなってくるのだ。それでもゴアテックスの防水という魅力には勝てず、ずいぶん履き慣らしたおかげで長時間履いても問題なくなった。
 自転車に乗る時はピンディングシューズという選択肢もあるが、北海道自転車ツーリングのようなキャンプ生活をしていると、自転車に乗っていない時間も長い為、ピンディングシューズ以外にもシューズが必要になってしまい効率が悪い。できればピンディングシューズではなく、普段履き慣れた靴の方がよいだろう。
シューズ:フィールドウォーカー TG(アシックス製)
フィールドウォーカー TG
 サロモンのXA Proというゴアテックスのシューズを使用していたが、さすがに3年間の使用で穴が開いてきたので2009年に新しいのを購入。ゴアテックスのシューズが気に入ってしまったので、トレッキング用のゴアテックスの靴でいいのがないかを探していたところ、アシックスのフィールドウォーカー TGを発見し購入した。この靴、踵にゲルが入っているせいか踵がかなり高くなっており、少し違和感があるかもしれない。靴が少し小さかったのでシューストレッチャーを使って靴の横幅を広げたおかげで、快適に履けるようになった。
シューズ:マリポサトレール Low(モンベル製)
マリポサトレール Low
 アシックス製のフィールドウォーカー TGも3年間の使用で穴が開いてきたので2012年からはモンベル製のマリポサトレール Lowを導入した。これまでの靴はランニングシューズばかりで軽い代わりにソールが柔らかかったが、このマリポサトレール Lowは登山靴ではないもののハイキングシューズでソールも堅くペダリングには向いていたが、ハイキングシューズなのでソールだけでなくヒールカウンターやトゥーカップも堅く、ペダルのトゥークリップに入らなくてペダリングが乱れて足が痛くなるという問題が発生した。靴はゴアテックスの防水仕様で普段履きもしている
サングラス:キャップシェイダー PBC−01(冒険王製)
キャップシェイダー PBC−01
 2008年の北海道自転車ツーリングからレーシックで眼鏡が不要となったが、自転車ツーリングしていると頻繁に虫が自爆攻撃を仕掛けてくるので目を防護する何かが必要となる。かといってサングラスをしていたのでは、せっかくレーシックをした意味がない。というわけで、帽子のバイザーに取り付けるサングラスがあると聞き、これを購入してヘルメットのバイザーに取り付ける事にした。
 これが案外快適で、虫の自爆攻撃からは目を保護してくれるし、有害な紫外線はカットしてくれるし、サングラスの角度によっては日除けにもなるし、ヘルメットを脱げば自動的にサングラスも外す事になるし、お気に入りだった。欠点としてはヘルメットを脱いでどこかに置くと、必ずサングラスの取り付け角度が変わってしまうので、ヘルメットを被る度にサングラスをセットし直さなければならない事と、ヘルメットを脱がないとファインダーを覗いての写真撮影ができない事だろう。バイザー付きのヘルメットを被っているのであれば選択肢に入れてもいいサングラスではないだろうか。
サングラス:SWANS CYNIUM−RP(山本光学製)
SWANS CYNIUM−RP
 2008年はヘルメットのバイザーに取り付けるタイプのサングラスをしていたが、冬の間にドライアイ対策の為にサングラスを3〜4本購入するうちに、ドライアイ対策には効果が低いが夏の間なら快適に使用できるサングラスに出会ったのがこれ。特徴は何といっても偏向サングラスなので景色がきれいに見える。特に遠くに霞んで見えるような景色や雲がくっきりはっきり見えるのが嬉しい。それに可視光透過率が40%と比較的高いので、トンネルの中でもサングラスを外さなくても走れる。そしてさすが世界の山本光学だけあってフィット感がなかなかよいのだ。
 日頃の自転車通勤で使っているうちに気に入ってしまい、2009年から北海道自転車ツーリングでも導入した。しかし北海道自転車ツーリングでは写真撮影という日頃自転車を走らせている時には行わない作業が加わる。このサングラスも偏向サングラスなので、サングラスをしたままファインダーを覗くと、ファインダーがかなり乱れて見える為、写真撮影を行うには結局サングラスを外す必要があった。しかしそれを除けば3シーズンで使用できる快適なサングラスである。しかし完全な密着型ではないので、冬場だけは花粉症対策用のサングラスが必要になる。
工具
工具
携帯工具:マルチ17(クランクブラザーズ製)
マルチ17
 2〜8mmの六角レンチ7種類にスポークレンチ4種類、スパナ2種類、+−ドライバー、トルクスレンチ、チェーン切りなど計17種類の自転車用工具を集めた携帯用マルチ工具。ボディはアルミニウム合金で、各種工具はハイテンションスチール製と剛性は高く、比較的使い易い部類だろう。
 しかし使い勝手は専用の工具にはかなわないので、結局、六角レンチやドライバーは単体を持参しているので、ほとんどこの工具の役割はチェーン切りとスポークレンチのみとなってしまった。しかしチェーン切りは北海道自転車ツーリングの最中にはチェーンが切れない限り使う事はないし、スポークレンチもリムの触れがひどくならない限り使う事はない。しかも2007年の北海道自転車ツーリングからブレーキをVブレーキに変えた事に伴い、スポークレンチも専用品を持って行くようになったので、使う可能性のほとんどないチェーン切りのみの役割となってしまった。
携帯工具:アーレンキーセット(あさひ製)
アーレンキーセット
 六角レンチの2.5mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mmの6本セット。2.5mmは使う場所がないので最初から持参せず、3〜6mmの4本の六角レンチと8mmのアダプターを使用している。六角レンチは長い方の先端がボールになった物が使い易い。自転車の工具として六角レンチは一番よく使う工具なので、できればいい物を揃えたいところだ。特に最近はボルトの大半を六角穴付きボルトに変えたので、この六角レンチの出番は多くなってしまった。
携帯工具:モンキーレンチ
モンキーレンチ
 カンチブレーキを採用するとブレーキの調整や千鳥とワイヤーの取り外しなどにレンチが必要になる。そこで100円ショップでモンキーレンチを購入し、北海道自転車ツーリングではブレーキの調整等に使用したが、さすがに100円ショップの工具では精度が甘く、すぐにぐらついてしまった。
 カンチブレーキを採用していた2006年までは持参していたが、ブレーキをVブレーキに変更したのに伴い、必要なくなってしまった。もう少し重量があればペグを打ち込むハンマーとして使えたのだが、ハンマーとして使うには少し軽過ぎたので、2007年の北海道自転車ツーリングからは持って行くのを止めてしまった。
携帯工具:コンビネーションレンチ
コンビネーションレンチ
 これもカンチブレーキのブレーキの調整や千鳥とワイヤーの取り外しなどに使用。このコンビネーションレンチだけはブランド品を購入したので精度が高く使い易かった。しかしこれもブレーキをVブレーキに変更したのに伴い、必要のない工具となってしまい2007年の北海道自転車ツーリングからは持参しなくなった。
携帯工具:プライヤ
プライヤ
 これもカンチブレーキのブレーキの調整や千鳥とワイヤーの取り外しなどに使用。100円ショップで購入したので精度は悪くて使い心地はあまりよくない。これもブレーキをVブレーキに変更したのに伴い、必要のない工具となるはずだったが、Vブレーキや変速機を調整する際にワイヤーを引っぱる為に使おうと、引き続き持参する。2007年の北海道自転車ツーリングにおいて、ひょんな事からヘッドパーツをまわすという大役を任されたが、サイズが小さすぎで役立たずに終ってしまった。
携帯工具:ドライバ
ドライバ
 これも100円ショップで購入したドライバだが、ドライバの先端がリバーシブルになっており、さらにドライバの先端もリバーシブルになっているので、1本のドライバで大小の+−の計4本分を兼ねており、とても便利で重宝している。
 北海道自転車ツーリングの初期の頃はドライバもそれなりに活躍していたが、しだいにビス類はすべて六角穴付きボルトとなり、今となってはドライバを必要とするのは変速機の調整とスピードメーターの取り付けくらいとなってしまったが、それでも北海道自転車ツーリングでは持参を続けている。
携帯工具:スポークレンチ(パークツール製)
スポークレンチ
 北海道自転車ツーリングにカンチブレーキを使用していた頃は、リムの振れ取りなどした事もなかったが、2007年にブレーキをカンチブレーキからVブレーキに変更したのに伴い、リムの振れは大きな問題となってしまったので、2007年の北海道自転車ツーリングから専用のスポークレンチを持参するようになった。
 さすがに専用品は使い易くできている。汎用品だとどのサイズのスポークレンチを使っていいのかわからず、ついついサイズの違うスポークレンチを使ってしまってスポークをなめてしまう事が多いのだが、専用品だと間違いようがないので、使い易いのに加えてそのようなトラブルを未然に防ぐ事ができる。欠点は他人の振れ取りができない事くらいだ。
ケミカル:自転車油
自転車油
 北海道自転車ツーリング1年目の時、こんなに早くチェーンが錆びてしまうとは思わず自転車油を持参しなかった。しかし3日目にして早くもチェーンが油切れを起こしたので、稚内のバイク屋で購入したのがこれ。
 北海道を一周する間に使い切るつもりでドバドバとチェーンに滴らしていたら、泥や埃を呼び寄せてしまい、ツーリングが終った時にはリアの変速機がすごい事になっていた。さすがにこの手の古い自転車油を今後の北海道自転車ツーリングで使う事はないだろう。
ケミカル:クロスカントリーウェット潤滑剤(フィニッシュライン製)
クロスカントリーウェット潤滑剤
 北海道自転車ツーリング2年目の2004年以降、持参するようになったのがこのクロスカントリーウェット潤滑剤だ。晴れた日にしか自転車に乗らないのであれば、ドライ系のもっとサラサラした自転車油を使うところだが、北海道自転車ツーリングでは雨の日も走るので、雨でも流される事なくチェーンを潤滑する耐久性の高い自転車油として選んだのがこれ。
 さすがに耐久性は高く、多少の雨であれば2〜3週間の北海道自転車ツーリングの間は注油の必要はないし、雨が毎日のように続いたとしても10日近くは持ちこたえてくれる。最初はボトルごと持ち運んでいたが、ほとんど注油の必要がない事に気付いたので、2007年の北海道自転車ツーリングからは弁当用の小さな醤油入れに自転車油を入れて持参している。
パンク修理:パンク修理キット
パンク修理キット
 北海道自転車ツーリング1年目から持参したパンク修理キットがこれ。ゴム糊とパッチで修理するオーソドックスなタイプだが信頼性は高い。しかしこのゴム糊とパッチを使ったパンク修理は、どうも私は下手なようで、いまだに上手くできたためしがない。パッチを貼るタイミングがうまくつかめずいつも苦労している。細いロード用のチューブだから修理が難しいというのもあるのかもしれない。
パンク修理:タイヤレバー(パナレーサー製)
タイヤレバー
 あまり意味はないがタイヤレバーのみパナレーサーのタイヤレバーに変更した。タイヤレバーが3本セットでまとめる事ができるので便利だが、それだけの為に買い換えるのももったいないかもしれない。
パンク修理:イージーパッチ(パナレーサー製)
イージーパッチ
 ゴム糊とパッチを使った昔ながらのパンク修理が苦手だったので、2007年の北海道自転車ツーリングから使い始めたのがこのイージーパッチだ。これはゴム糊を必要とせず、パンクしている箇所を見つけたら、ヤスリでチューブを荒らした上で、このパッチを貼り付けるだけでパンク修理が完了する優れもの。ただし噂によると耐久性が低いようで、あくまで応急処置との話があるので、練習を兼ねてできるだけゴム糊とパッチを用いたパンク修理をするよう心がけている。
工具袋:工具袋(オーストリッチ製)
工具袋
 上記の工具を1つにまとめた工具袋。北海道自転車ツーリンクで用いるにはちょうどよいサイズだったので購入したが、袋を縛る紐が役立たずだったので、購入直後に紐を切り落とし、代わりにマジックテープを貼り付けた。材質が布ではなくビニール主体なので質感には乏しいが、汚れにくいのがありがたい。
輪行袋:輪行袋(ナショナル自転車工業製)
輪行袋
 ナショナル自転車工業製のOSD1専用輪行袋。北海道自転車ツーリングでは2003年から2006年まで使用していた。専用品だけあって作りはしっかりしており、輪行袋も自転車がピッタリと入るサイズだった。しかしその事が災いし、自転車にリアキャリアを取り付けると輪行袋のファスナーが締まらなくなったり、また布地がしっかりしていたので収納時の体積が大きく、また重量も900g以上あった。北海道自転車ツーリングでテントのように毎日使い続ける物ならともかく、行き帰りにしか使わず、日々のツーリング中には邪魔な重量物でしかない輪行袋に、これだけしっかりした物を使う必要はないと考え、2007年の北海道自転車ツーリングからは使用しなくなった。
輪行袋:ロード220(オーストリッチ製)
ロード220
 OSD1専用輪行袋に代わって採用したのがこのオーストリッチ製のロード220だ。今までのOSD1専用輪行袋だと、どうやって袋に詰めようかと悪戦苦闘していたが、このロード220だとフレームを分割して前輪とサドルとペダルを外すだけで輪行袋に入ってしまうのだ。ハンドルを外さないのはもちろんの事、フロントバッグも外さないので組み立てはとても楽になった。しかも重量は300g程しかないし、体積も1/3程度と圧倒的に小型軽量で、これなら北海道自転車ツーリングの間中、持ち運んだとしてもほとんど苦にならない。
 ただしその副作用として輪行袋がペラペラに薄く、鉄道での輪行ならともかく、自転車を預ける飛行機による輪行ではすぐに破れてしまいそうだ。それと飛行機の手荷物として預ける場合、輪行袋のサイズが大きすぎてX線検査機に入らないので、その場で輪行袋を開いて検査員に中身を見てもらわなければならない。
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